
私は見てないのだけどネットだけでなくTVでも取り上げられたようです。
ぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)が新型コロナに効くというニュース。
皆さんはこのニュースを見て聞いて、新型コロナ対策の一つの手段として希望を持てたのかも知れない。
けど、現場で働いている人間にとってはたまったもんじゃない!
え?出荷調整かかるんじゃね?
既にマスクだけじゃなく、消毒用アルコールの入荷も怪しい状態
それに加えて普通にある薬まで、入庫が難しいとなれば混乱するのは必至
代替薬がないわけじゃないけど、必要な薬が患者に届かないって問題じゃない?
今日(3/5)は休みだったので入庫の状況はしっかり把握してないのですが
昨日(3/4)の時点では院外の調剤薬局から「入庫が未定なんですが・・・」といった問い合わせがありました。
マスコミはスクープか何かわからないけど、その報道の影響力とその後どうなるか?を
少しは想像してやって欲しい。まあ無理な話だろうけど。
記事書いた本人はキャッキャウフフと思ってるんだろうな・・・
ちなみに入庫に関しては日刊薬業でちゃんと取り上げられてました。
有料なんで、割愛しますが
●喘息患者への供給、現時点で在庫は「十分にある」
急に脚光を浴びたオルベスコを巡り、今後、喘息患者への安定供給を懸念する声も出ているが、帝人ファーマは取材に対し、現時点の在庫は「十分にある」と説明し、今のところ増産の予定はないとしている。投与が必要な喘息患者に向け、引き続き安定供給に努める構えだ。卸関係者によると、同社からは同剤の出荷調整の通知が来ているという。現時点で供給に支障が生じているというよりも、今後の混乱を防ぐための対応とみられる。
とりあえずは一安心といったところでしょうか。
ところでオルベスコが本当に新型コロナに効果があるのか?
仲間内では対象療法で症状が軽くなってるんじゃないの?というのが大多数です。
作用機序はこんな感じ

炎症や痛みを抑えて、呼吸を楽にするようなイメージです。
仲間内のポケモンGOのラインでも隣町でコロナ患者が・・・といった
情報が流れてますが、今一度冷静に行動したいと思います。
基本はうがいと手洗い!
gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-614498
打つ手なしと言われてきた新型コロナウイルス感染症の治療に光が見えてきた。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でウイルスに感染し、肺炎を起こしていた3人の患者にぜんそくの吸入薬を使ったところ、症状が劇的に改善したという。3日、神奈川県立足柄上病院などの治療チームの報告書が日本感染症学会のホームページにアップされた。
報告書によると、73歳の女性は意識がなくほぼ寝たきり状態で入院。4日目から抗HIV薬が使われたが、症状は改善せず、副作用とみられる下痢や食欲不振などが出たため、9日目に投薬を中止。10日目からぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)に切り替えたところ、12日目には病室内を歩けるまでに回復。ウイルス検査では陰性が確認され、18日目に退院したという。
78歳の男性と67歳の女性もシクレソニドを入院5日目から投与されて以降、酸素吸入が不要となり、食事もすべて食べられるほどに回復。男性は病室内でスクワットをするまで元気になったという。
ぜんそく薬は特効薬になるのか。「北品川藤クリニック」(東京・品川)院長の石原藤樹氏が言う。
「シクレソニドは2007年に日本で発売された成人用の吸入ステロイド気管支ぜんそく治療薬で、従来の薬に比べて副作用が少ないことが知られています。気道の慢性炎症の抑制に効果があるとされるうえ、強い抗ウイルス活性があるとの報告もあり、新型コロナウイルス感染症に効くのではないか、との期待から使用されたようです」
新型コロナウイルス感染症がどのようなメカニズムで肺炎を起こすのかはわかっていない。
「どうやらシクレソニド以外の吸入ステロイドは、新型コロナウイルスには効かないようです。ただし、わずか3例での症例報告ですから、特効薬が見つかったとは言えません。患者さんの自然治癒力で治った可能性もある。症例数も足りないし、手法としてもランダム化比較試験などを行わなければなりません。副作用の検討も必要です」(石原藤樹氏)
とはいえ、検査はできても決め手となる治療薬がないなかで、明るい話であることは確かだ。
ぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)が新型コロナに効くというニュース。
皆さんはこのニュースを見て聞いて、新型コロナ対策の一つの手段として希望を持てたのかも知れない。
けど、現場で働いている人間にとってはたまったもんじゃない!
え?出荷調整かかるんじゃね?
既にマスクだけじゃなく、消毒用アルコールの入荷も怪しい状態
それに加えて普通にある薬まで、入庫が難しいとなれば混乱するのは必至
代替薬がないわけじゃないけど、必要な薬が患者に届かないって問題じゃない?
今日(3/5)は休みだったので入庫の状況はしっかり把握してないのですが
昨日(3/4)の時点では院外の調剤薬局から「入庫が未定なんですが・・・」といった問い合わせがありました。
マスコミはスクープか何かわからないけど、その報道の影響力とその後どうなるか?を
少しは想像してやって欲しい。まあ無理な話だろうけど。
記事書いた本人はキャッキャウフフと思ってるんだろうな・・・
ちなみに入庫に関しては日刊薬業でちゃんと取り上げられてました。
有料なんで、割愛しますが
●喘息患者への供給、現時点で在庫は「十分にある」
急に脚光を浴びたオルベスコを巡り、今後、喘息患者への安定供給を懸念する声も出ているが、帝人ファーマは取材に対し、現時点の在庫は「十分にある」と説明し、今のところ増産の予定はないとしている。投与が必要な喘息患者に向け、引き続き安定供給に努める構えだ。卸関係者によると、同社からは同剤の出荷調整の通知が来ているという。現時点で供給に支障が生じているというよりも、今後の混乱を防ぐための対応とみられる。
とりあえずは一安心といったところでしょうか。
ところでオルベスコが本当に新型コロナに効果があるのか?
仲間内では対象療法で症状が軽くなってるんじゃないの?というのが大多数です。
作用機序はこんな感じ

炎症や痛みを抑えて、呼吸を楽にするようなイメージです。
仲間内のポケモンGOのラインでも隣町でコロナ患者が・・・といった
情報が流れてますが、今一度冷静に行動したいと思います。
基本はうがいと手洗い!
gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-614498
打つ手なしと言われてきた新型コロナウイルス感染症の治療に光が見えてきた。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でウイルスに感染し、肺炎を起こしていた3人の患者にぜんそくの吸入薬を使ったところ、症状が劇的に改善したという。3日、神奈川県立足柄上病院などの治療チームの報告書が日本感染症学会のホームページにアップされた。
報告書によると、73歳の女性は意識がなくほぼ寝たきり状態で入院。4日目から抗HIV薬が使われたが、症状は改善せず、副作用とみられる下痢や食欲不振などが出たため、9日目に投薬を中止。10日目からぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)に切り替えたところ、12日目には病室内を歩けるまでに回復。ウイルス検査では陰性が確認され、18日目に退院したという。
78歳の男性と67歳の女性もシクレソニドを入院5日目から投与されて以降、酸素吸入が不要となり、食事もすべて食べられるほどに回復。男性は病室内でスクワットをするまで元気になったという。
ぜんそく薬は特効薬になるのか。「北品川藤クリニック」(東京・品川)院長の石原藤樹氏が言う。
「シクレソニドは2007年に日本で発売された成人用の吸入ステロイド気管支ぜんそく治療薬で、従来の薬に比べて副作用が少ないことが知られています。気道の慢性炎症の抑制に効果があるとされるうえ、強い抗ウイルス活性があるとの報告もあり、新型コロナウイルス感染症に効くのではないか、との期待から使用されたようです」
新型コロナウイルス感染症がどのようなメカニズムで肺炎を起こすのかはわかっていない。
「どうやらシクレソニド以外の吸入ステロイドは、新型コロナウイルスには効かないようです。ただし、わずか3例での症例報告ですから、特効薬が見つかったとは言えません。患者さんの自然治癒力で治った可能性もある。症例数も足りないし、手法としてもランダム化比較試験などを行わなければなりません。副作用の検討も必要です」(石原藤樹氏)
とはいえ、検査はできても決め手となる治療薬がないなかで、明るい話であることは確かだ。
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