薬のバーゲンセール

2016年03月11日 12時54分45秒 | + プラス
とりあえず私が理解している限りを書きます。
間違えてたらごめんなさい。

さて、お医者さんが処方する薬は2年に1回値段が改定されます。
これは日本だけだそうで、薬の値段は国が決めてるのですが
それを診療報酬、要は医療機関が稼げる割合を決めるのに合わせて薬価も改定されるという感じ。
改定されるとは言っても経験上、大体安くなるわけです。

病院としてはある程度の薬は備蓄しておかないと駄目なんですが
実は病院が持ってる薬は患者に処方されなければ勿論、不良在庫となるので言わば病院にとっての借金でもあります。
患者に処方されて渡して初めて売り上げになる。まあ商売している方からすると当たり前ですね。

何が理不尽かと言えば4月になると自動的に薬価が変ることです。
乱暴に言えば100万円分の薬の備蓄をしてても薬の値段が下がってしまって
80万とか90万とかの価値に下がってしまうということです。

というわけで私の職場でもなるばく在庫を抱えないよう工夫しているのですが、
全ての薬を無くすワケにもいかず2年に1回は泣きを見ているような感じです。

今回驚かされたのがハーボーニーという薬。

C型慢性肝炎の薬で有名で、肝炎は治せる時代と言っても過言ではない薬です。
この薬は何と1錠8万円。4錠もあれば私の稼ぎよりも高いという高価な薬です。
ところがこのハーボニーは特例再算定とやらで31.7%も薬価が下がります。
単純計算で1錠8万円だったのが5万とか6万で抑えられるようになりました。

今回、薬価が下がったのも予想以上に売り上げがあったからでしょうが、
定期的にバーゲンセールするよりも、普段からもって安くしてくれよと思わざるを得ません。
ただあまり安くし過ぎると製薬メーカーが新薬を作る気力を無くしてしまうので、
何とも難しい問題です。

もっとも薬価が下がるのは患者にとっても良い事なんですが、
在庫を抱える立場としてはちょっと複雑です。
(まあ自分のお金じゃないんだけどね)

冒頭にも触れたように今月(先月も)は殆ど動きの無い薬を
卸に返せるだけ返すのですが、卸の売上はどうなるだろう?
と思い、色々検索してみたけど、これかな?どこも大変みたいですね。
「卸の努力、知らなさすぎる」‐武田審議官、毎年改定で言及 | 薬剤師のエナジーチャージ 薬+読(やくよみ)
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