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市民殺害で平和的クルド人も怒りを爆発

2012年01月04日 | 国内
1月3日 トルコ軍の空爆で35人の市民が殺害された後の政府の態度に、テロリストではない平和的クルド人の怒りが限界に来ていると、最大野党CHP(共和人民党)のセズギン・タンルクル副議長が昨日、シュルナクの記者会見で語りました。

 Hurriyet
右端が最大野党CHPのセズギン・タンルクル副議長


「最新の航空機が罪のない市民を殺したことは災害だが、その後、政府は見下げた態度をとった。政府の態度で、現地の人々は深く傷ついている」とタンルクル副議長。

12月28日の空爆後、自身クルド人であるタンルクル副議長は現地を訪れ、CHPのケマル・クルチュダルオール議長とともに、ギュルヤズ村の犠牲者たちの家を弔問に訪れたそうです。
殺された若者たちは政治的思想はまったく持っておらず、村に暮らし、PKKに参加するために山に入ったこともない若者たちだったと、タンルクル氏は言っています。

「それどころか、この地域はPKKと戦う軍に協力して、“村の警備員”を提供していたのだが、事件以後、村人たちの政府に対する気持ちはがらりと変わった」とタンルクル議長。

トルコ国民の5人に1人はクルド系です。フツーのトルコ国民としてイスタンブールその他で暮らす多くのクルド系の人々の事件に対する反応は、一般のトルコ人同様さまざまでしょう。


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