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トルコで働く外国人労働者が滞在法改正で大騒ぎ

2012年01月27日 | 国内
1月27日 トルコで働く外国人の中には、3ヶ月の観光ビザで入国し、3ヶ月ごとに、ちょこっと隣国ギリシアやブルガリアに出国してビザを延長して滞在している“不法労働者”が大勢います。
ところが、2月1日から法律が変わり、3ヶ月で出国したら、3ヵ月後でないと入国できないことになるというのです。
イスタンブールで“不法に”働いているアルメニア人、グルジア人、ガガウス人は大慌て。不法滞在で捕まって罰金なんてことになったら一大事と、いま荷物をまとめてアクサライのバス駅に殺到しているというのです。

 Hurriyet
滞在手続きがむずかしくなる新法が施行される2月1日前にトルコを逃げ出そうと、
アルメニア人やグルジア人労働者たちがバス駅に殺到した。


アルメニア人やグルジア人の不法労働者の多くは、家事手伝いやベビーシッター、病人やお年寄りの介護という家事労働に就いています。
労働・社会治安省は、これら家事労働者は特例として、トルコ市民と同じ400リラの保険料を支払えばそのまま働きつづけてよいとしていますが、彼らには400リラはきついようです。
「私たちは働いて家族の生活を支えなければならないのです。私たちには他に生きる道がないのです」とアルメニア人市民のハイガヌシュさん。

エルドアン首相は昨年、トルコには17万人のアルメニア人が住んでいると言いましたが、アルメニア外務省はトルコに住んでいるアルメニア市民は1万5000人に過ぎないと言っています。
アルメニア政府は膨大な人数の不法就労者を数に入れていないんでしょうね。

この法律、ほんとに施行されたら「3ヶ月たったら、ちょっとギリシアに行ってくればいいのよ」と気楽に暮らしている日本人もショックですね。

   
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