トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコで拘束されていたドイツ人の1人が釈放された

2017年09月05日 | 国際
9月6日 NATOメンバーであるドイツとトルコ間の緊張が高まる中、トルコで“政治的理由”で拘束されていた2人のドイツ人の1人が釈放されたと、9月4日、ドイツ外務省が発表しました。

 Hurriyet

「釈放された1人の弁護士が、彼はいま、なんの制約も受けず自由だと、われわれに語った」と、ドイツ外務省の報道官が言いました。拘束された2人の身元は明かされていませんが、ドイツ外務省は、ドイツ国籍者が“政治的理由”で拘束されたと言っています。

今回のドイツ人の拘束は、長年、良好だった両国の関係が最悪になったときに起こりました。トルコ政府は昨年のクーデター後、人権に関するドイツの批判に憤慨してきました。両国間の高まる緊張は、ドイツのトルコ人社会を分裂させました。1960年代~70年代の、ドイツの“ガスト・アルバイト”政策によって、ドイツはいま、トルコ人が最も多く住む国になっています。

9月3日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、もう辛抱の限界だとばかりに、「トルコは永遠にEUに加盟することはない」と言いました。メルケル首相は、トルコとのEU加盟の話合いを中止するかどうか、EU議長と話し合うと言い、トルコに経済制約を課すことも考えると付言しました。


イラン人3人がトルコ国境の鉄条網を倒して越境、拘束された

東部アール県のトルコ=イラン国境で、鉄条網を倒した3人のイラン人を治安部隊が拘束しました。

 Hurriyet

3人のイラン人がドーウベヤジト地区のギュルブラク村近くの国境で、鉄条網を倒してトルコ領内に入ったという情報を得た憲兵隊は、警告射撃によって3人を止めました。調査によると、3人の容疑者は、鉄条網をプラスティックで蔽って倒したようです。

テロ組織メンバーの容疑で捕まった3人の手続きが始まりました。


トルコはヘーズルナッツの輸出で、1年で19億ドル稼いだ

トルコはこの1年間で、23万5000トンのヘーズルナッツを輸出して、18億8000万ドルを稼いだと、9月5日、ヘーズルナッツの輸出業者の協会が言いました。

 Hurriyet

「2016年から2017年のヘーズルナッツ輸出シーズンは、8月31日で終わりました」と、黒海ヘーズルナッツ生産・輸出業者協会(KFMIB)のエディプ・セヴィンチ会長が、アナドル通信に語りました。「しかし、前シーズンにくらべると、輸出量は5.6%減り、価格も17.4%も落ちているのです」

「ヘーズルナッツの輸出先の大半はEU諸国です。トルコは世界最大のヘーズルナッツ輸出国なのです」とセヴィンチ会長は言いました。

・・・私、黒海岸を旅したとき、木になっている緑色のヘーズルナッツを生まれて初めて見ました。


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8月、IS関連で48人が逮捕。テロが阻止された

2017年09月05日 | 国内
9月5日 アナドル通信によると、8月、全国で48人が、イスラム国(IS)関連で逮捕され、それによって、テロ攻撃が阻止されました。

 Hurriyet

「拘束された268人の中には、外国籍者が多くいた。大量の弾薬と爆発物が押収された」とアナドル通信は報じています。国内の対IS作戦はいまも進行中です。強化された国境防備も、テロ攻撃を防ぐのに役立っています。

南東部ガジアンテプ県でも、対IS作戦が行われ、警察が、ISが使っていた倉庫を手入れし、多くの武器と、爆発物製造に使うアンモニウム硝酸塩5トンが押収されました。この手入れでは6人が逮捕されました。戦闘員の家族も、アンカラのエティメスクドで爆発物過酸化アセトン(TATP)を製造していたとして逮捕されました。TATPは警察犬や探知器で発見されにくいため、ISやアルカイーダが好んで使っています。

最も注目された対IS作戦はイスタンブルで行われた作戦で、IS戦闘員が警察署で警官1人を刺殺し、射殺されました。この作戦で、外国出身の12人が拘束されました。その他、全国各地で、治安部隊による対テロ作戦が展開されています。


黒海のギレスン島はビザンティン時代の宗教センターだった

黒海の島ギレスン島の修道院の考古学的発掘が進んで、島の昔の生活や伝統が明らかになってきました。島の修道院は、ビザンティン時代、重要な宗教センターでした。

 Hurriyet

ギレスン島は、アルゴナウツ(ヘラクレスらの英雄集団)のギリシャ神話で有名です。イアソンに率いられた英雄たちは、“黄金の羊毛”を求める旅の途中で、この島に立ち寄りました。

島の発掘は2011年に始まり、いまもつづいています。「島の最大の建物跡を掘りはじめてすぐ、教会、塔、修道院、6基の墓、いくつかの建物の廃墟が出土した」と、発掘の学術顧問で、ジェラル・バヤル大学の美術史学部のガザンフェル・イルタル氏は言いました。

今年の重要な出土品の中で最も重要なのは、教会のものと思われる、赤、黄、緑のフレスコ片だと、イルタル氏は言いました。「フレスコ片が見つかったのは初めてです。教会の下で、宮殿のものと思われるモザイク片も発見しました。建物の基礎の痕跡もいくつか見つかりました」

不法発掘によるダメージ
多くの墓も出てきましたが、その多くは地表から近いため、残念ながら、破壊されていたと、イルタル氏は言いました。「とくに宮殿のモザイクが壊されていました。人類学的調査で、ここにある人骨は、30代で死んだ男たちのものだと、わかりました。墓がタイルの屋根で蔽われているのは、ビザンティンの埋葬の伝統です」とイルタル氏。「いくつかの墓は足元にコインが1枚置かれ、また、ホタテガイの貝殻が墓から出てきました。この発掘で、紀元前3世紀以来のこの島の歴史が解明されてくるでしょう」

島は、昔は城壁で囲まれていたと、イルタル氏は言っています。城壁のほとんどは年月で崩壊しましたが、教会、塔、修道院、礼拝堂、貯水池、ピトスと呼ばれた倉庫などは痕跡をとどめています。教会のナルテックス跡は完全に掘り出されました。

出土品の大部分はビザンティン時代のものだとイルタル氏は言っています。発掘作業は5シーズン内に終わる予定だそうです。

・・・私、ギレスン島が無人島だったとき、1人で小舟を雇って、行ってみましたよ。島は樹木が生い茂り、おびただしい数の海鳥がギャーギャー鳴いていました。


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