トルコのトピックス

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何者かが米大使館を銃撃。トルコはこの“挑発”を非難

2018年08月20日 | 国際
8月22日 20日早朝、身元不明の何者かが、アンカラのアメリカ大使館に車から数発、発砲しましたが、トルコ政府はこれを“明らかな挑発”と非難しました。

 Hurriyet

「われわれは今朝、アメリカ大使館で起こった事件の安全を確認した。負傷者は出ていない。詳細は調査中」と、アメリカ大使館のデヴィド・ゲイナー報道官はHURRIYET紙に語り、「迅速な対応をしてくれたトルコ警察に感謝する」と付言しました。

民放CNNトルコは、「車からの発砲は午前5時頃に起こり、襲撃者は白い車で逃げた。トルコ警察はこの襲撃と犯人の調査を開始した」と報じました。

アンカラの知事室は声明を出し、6発の銃弾が発砲され、3発が守衛所の金属扉とガラス・パネルに当たったと発表しました。「われわれはアメリカ大使館攻撃を非難する。これは明らかに混乱を起こすのが目的である。トルコは安全な国であり、外国の出先機関はすべて法によって守られている」と、イブラヒム・カルン大統領府報道官はツイートしました。

アメリカ人牧師アンドリュウ・ブランソンの拘束をめぐって、アメリカとトルコの関係が危機的状況にあるとき、この事件は起こりました。


トルコとカタールの中央銀行が通貨交換契約に署名

カタールとトルコの中央銀行が、カタールの首都ドーハで、通貨交換協定に署名しました。

 Hurriyet

トルコの中央銀行ソースによると、去る水曜、カタールがトルコへの150億ドルの投資を約束しました。この協定は、相互通貨交換ラインの設置によって、両銀行間の相互協力を増進するのが目的です。

この協定は、トルコ=カタール間の相互貿易を容易にするとともに、財政の安定のための流動性を提供し、支援してくれるでしょう。この協定の第1段階のための資金は30億ドルと予想されます。


・・・カタールがどんと投資の助け舟、よかったね。背景に中東でのカタールの孤立といわれるけど。

トルコに住む47000人のシリア人が犠牲祭で故国に帰った

およそ47000人のシリア人が、シリアにいる親族とムスリムの祭「犠牲祭」を祝うために、トルコを去りました。

 Hurriyet

トルコ南部のハタイ県では、シリア人たちが国境ゲートを通って故国に帰ったと、8月20日、アナドル通信が報じました。彼らはまずインタネットで予約を入れ、それから国境ゲートでパスポートその他の書類を示してトルコを出て行きました。彼らは8月27日頃から、またトルコに帰って来るでしょう。今年の犠牲祭は8月21日です。

南東部キリス県でも、子供を含む35000人のシリア人が、オンジュピナル国境ゲートを通って、トルコを出て行きました。シリア側の国境職員カシム・アルカシムさんは、土曜、35840人のシリア人が犠牲祭を祝いにシリアに帰ってきたと、アナドル通信に語りました。


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「トランプは選挙までトルコとの争いを続けたいのだ」外相

2018年08月20日 | 国際
8月21日 トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、アメリカのトランプ大統領は両国間の緊張を緩和させるために本気で対処していないと非難し、彼はアメリカの中間選挙のために、この緊張関係を利用しようとしていると語りました。

 Hurriyet

「アメリカは問題の解決を望んでいないように見える。彼らは選挙にこの問題を利用しようと思っている」と、チャヴシュオール外相は、8月19日、アンタリヤで行われたセルビアの名誉領事館の開館式後の、セルビアのイビツァ・ダチッチ外相との共同記者会見で言いました。

「だが、われわれは、この事実に気づきはじめているアメリカ国民とは、なんの問題もない。必要な対応をするべきなのはアメリカ国民であって、われわれではない」とチャヴシュオール外相は言いました。外相はアメリカを批判し、「トルコが制裁を科されることは納得できない。トルコは問題の解決には外交を選ぶが、アメリカは脅しを選んでいる」と言いました。

8月13日、アメリカは法によって、F-35のトルコへの引き渡しを禁じ、トルコを憤慨させています。


ベシクタシュの発掘で5500年昔の母子像発見

イスタンブル・ベシクタシュの地下鉄建設のための発掘で、驚くべき発見がありました。青銅器時代の69基のケルン(石積みの墓標)が出土したのです。発掘はイスタンブル考古学博物館が行なっていました。

 Hurriyet

墓の中から、5500年昔の、7センチと10センチの2つの人像が現われたのは、まさに驚異です。トルコ人は青銅器時代からケルン文化を持ち、民族移動後、この周辺に定住したことがわかりました。墓地では火葬場も発見されました。

青銅器時代初期の墓は、イスタンブル史上の新しい発見になりました。博物館当局は、この埋葬地が、イスタンブルにおける最初のトルコ人の痕跡と断定するのは、まだ早すぎると言っています。中央アジアの草原の文化がどのようにしてベシクタシュの海岸にやってきたのか、また、この文化はバルカンを通ってもたらされたのか、アナトリアを通ってバルカンに行ったのかを探るための研究はつづいています。

墓内の人骨のカーボン14の分析とDNAテストが、これらの解明の力となるでしょう。文化観光省の特別許可を得た調査で、2つの像は“25番の墓”の火葬された人骨の中で見つかりました。ひとつは、もう一方より大きく、像は墓の中にていねいに置かれていました。

像の前面は人体の形になっていて、頭部は楕円形、顔には葉か枝のようなシンボルが描かれています。これまでアナトリアで発見された人像には、明らかに目や口と思われるものが描かれています。ベシクタシュで見つかった像には目や口は見られず、脚は1本で、指もあります。像の背面には、線で彫られたシンボルが見られます。

このタイプの人像はモルダヴィア北部、ウクライナ、ルーマニアで見られるトリポリ=ククテニ文化と類似しています。2体の像は、墓の中に置かれた場所から考えて、愛情ある関係にあったことを暗示しています。アジアのケルンの文化研究者たちは、このタイプのシンボルを“Tamga”と呼んでいます。大小の像であることから、2つの像は母親と娘とも考えられます。

イスタンブル考古学博物館のラフミ・アサル館長は、このような像はこの発掘で初めて発見されたと言いました。「墓からは陶器も出土していますが、2つの像は焼いた粘土でつくられています。私たちはこのタイプの像を見るのは初めてです。同じような像はモルダヴィアやルーマニアで見られます。像に描かれたシンボルはとても興味深い。私たちは専門家とともに研究します。シンボルを解明したら、疑問も解けてくるでしょう」とアサル館長は言いました。

・・・イスタンブルの真ん中、ベシクタシュで5500年昔の人像発見、エクサイティングですね。ククテニ文化とはモルダヴィアの新石器時代と銅器時代の文化です。


トルコ外相が“USA Today”紙にトランプ批判を寄稿

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が、トランプ大統領のトルコをターゲットにした最近の政策は“自滅的”だと言い、トルコのインジルリク空軍基地の重要な役割を指摘しました。

 Hurriyet

「国内での政治的な点数稼ぎのために、同盟国の経済を侵害するのは、大きな誤りだ。重大な国家的利益を共有する同盟国と不和になることは、貴国にとって自滅的行為だ」とチャヴシュオール外相は“USA Today”紙の論説欄で言っています。

チャヴシュオール外相はNATOにおけるトルコの重要な役割を指摘し、「トランプ政府がトルコに科した経済制裁は、協力的な雰囲気を破壊するのにじゅうぶんだ。グローバルな脅しは、われわれの結束を強くするが、弱くはしない」と言いました。

チャヴシュオール外相はまた、シリアとイスラム国(ISIL)との戦いは、両国が協力すべき重要な2つの問題だと言いました。「トルコのインジルリク空軍基地には、最前線でISと戦っているアメリカ軍がいる。インジルリク基地はその重要な足場である」

・・・“USA Today”は近年まで発行部数首位だったアメリカの全国紙


中国がトルコ経済への支援をくり返した

中国はトルコの安全保障と治安と経済のための努力を支援していくと、国務委員で外交部長の王毅氏が、8月18日、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相との電話で言いました。

 Hurriyet

2人は電話で意見を交換し合いました。中国外務省の声明文によると、王毅国務委員が、トルコと中国の戦略的協力を活発にすることを支持すると語ったということです。王毅国務委員は、エルドアン大統領率いるトルコ人たちは、一時的な難局を克服するだろうと言い、「中国はトルコが安定した状態で発展していくと信じている」と付言しました。

チャヴシュオール外相は声明文で、トルコは中国との戦略的対話を強化する用意があると言いました。「わが国は、中国との相互利益を基盤にした協力を深めたいと思っている。わが国は中国の“一帯一路”のイニシアティブに積極的に参加する」というトルコ外相の発言を、中国外務省も重く受けとめています。


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