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「テロリストはみな西洋の武器を持っている」エ大統領

2019年02月10日 | 国内
2月10日 エルドアン大統領が、トルコの同盟国である西洋諸国に対して、世界中でムスリムをターゲットにしているテロリストと殺人者たちに武器を与えていると告発しました。

 Hurriyet
2月9日、小型快速艦Ufuk(A591)の進水式に出席したエルドアン大統領


「ISILからPKKまで、アルカイーダからシャバアブまで、ムスリムの血を流すテロ組織はみな、その手に西洋の武器を持っている」と、エルドアン大統領は、2月9日、イスタンブルで行われた小型快速艦の進水式で言いました。「北シリアで民族浄化を行なっているPYD/YPGの殺人者たちは、わが国の同盟国のロケットや爆弾、弾薬を持っている」

今月初め、エルドアン大統領は、YPGに対する越境作戦はまもなく始まると言いました。2016年以来、トルコは自由シリア軍の助力を得て、北シリアで2つの軍事作戦を行ないました。

トランプ大統領が米軍のシリア撤退を決断した後、トルコの軍事作戦は棚上げされたように見えますが、トルコは、アサド政権と合意ができてユーフラテス川の東を支配できるようになっても、YPGがトルコ国境に居すわることを決して黙許しないことを明らかにしました。

「わが国は、3年余り、テロ・グループ、とくにISILとPKKに対して、多くの大きな成果を上げてきた。PKKは市民の命をターゲットにし、わが国を分断しようとしている」と、エルドアン大統領はいいました。


「他の国々もトルコとともに中国のウイグル人を守るべきだ」

「他の国々もトルコとともに、ウイグル人ムスリムに対する中国の虐待に声を上げるべきだ」と、2月10日、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(人権擁護団体)のケネス・ロス会長が言いました。

 Hurriyet
写真は2017年6月25日、犠牲祭の前日、中国新疆ウイグル自治区のカシュガルのイド・カフ・モスク近くの夜店をパトロールする警官


「これは大問題です。ウイグル人ムスリムに対する恐ろしい扱いに対して、直接、最初に批判したのは、ムスリムの多い有力国のひとつ、トルコです」とロス会長はツイッターで言いました。「今こそ、他の国々もトルコに同調すべきです」

「恣意的に逮捕された100万人のウイグル人が、留置キャンプや刑務所で、拷問と政治的洗脳を受けているのは、もはや秘密ではありません」と、トルコ外務省のハミ・アクソイ報道官は言いました。「拘置されていないウイグル人も重圧下にあります」

ロス会長は、ウイグル人ムスリムにイスラムを放棄させるための大量拘留を告発したトルコを賞賛し、トルコがシンジャン(新疆)地方の悲劇を、人道に対する恥ずべき行為と呼んでいることを強調しました。「次のステップは、国連人権理事会が、新疆地方のウイグル人と他のムスリムに対する中国の不法行為の調査を始めることだ」とロス会長は言っています。

トルコは2月9日、声明を出し、国際社会と国連事務総長に、新疆のこの人道的悲劇を終わらせるために、有効な手を打つよう要請しました。


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