トルコのトピックス

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「王子たちの島」の馬80頭が、鼻疽(馬の伝染病)で死んだ

2019年12月19日 | 国内
12月19日 イスタンブル県アダラル区の区長が、12月19日、発表した声明によると、81頭の馬が鼻疽(びそ)で死んだそうです。鼻疽は主として馬がかかる伝染病で、犬や猫のような他の動物によって伝染することもあります。

 Hurriyet

アダラル区は動物をビュユクアダ(“王子たちの島”9島の中で最大の島)に出入りさせることを禁じると発表しました。「この地区のウマ科の動物(馬、ロバ、ラバ)はすべて、年に2度、集団検診を受けなければならない」と区長室は声明で言いました。「今年の分析結果では、ビュユクアダの何頭かの馬は鼻疽と診断されました。この病気には治療法もワクチンもないので、鼻疽と診断された馬たちは法規に従って、殺処分しなければなりません」

このため、検査で感染が見つかった81頭の馬が、法規に従って殺されました。イスタンブルのエクレム・イマムオール市長は、ビュユクアダの馬の殺害について声明を出しました。「アダラルには多くの放置されてきた問題がある。問題の90%は今年上半期に解決する。馬車の問題がまず第一だ」と市長は言っていました。

車両が禁じられている“王子たちの島”では、約1500頭の馬が交通目的に使われています。馬車は島を訪れるツーリストたちには、とりわけ人気です。ビュユクアダの馬の劣悪な状況は、以前から問題にされてきましたが、島には治療センターもなく、酷使されている馬の健康を守るための動きもありません。

「動物の権利監視委員会」は2017年、馬車に使われている馬の状態に関する報告書をまとめ、「王子たちの島」では、271両の馬車のために1540頭の馬が働いていると発表しました。動物の権利活動家たちは、島で自動車を使うことも含めて討議しています。


「5万人のシリア人がイドリブからトルコへ逃げてくる」エルドアン大統領

トルコのエルドアン大統領が、12月19日、「5万人の人々が、シリア北西部のイドリブからトルコへ逃げてくる」と言いました。

 Hurriyet

「いま、5万人の人々が、イドリブからわが国へ流入している。わが国はすでに400万人を受け入れているが、いままた5万人が来つつある。多分、この人数はもっと増えるだろう」とエルドアン大統領は言いました。

体制側とロシアの攻撃で5万人がイドリブを逃げ出した
クアラルンプールで行われたムスリム世界のサミットで、マレーシアのマハティル・モハマド首相とイランのハサン・ロウハニ大統領との開発と挑戦の優先性に関する円卓会議中に、エルドアン大統領は上記発言をしました。

エルドアン大統領はふたたび、シリア難民のケアのためのトルコへの支援を怠っている国際社会を非難しました。「わが国は400億ドルを費やしているが、国連の難民高等弁務官からも、支援を約束しているEUからも、支援を受けていない。だれも約束を守らない」と大統領は言いました。


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トルコ、イラク、レバノン、ヨルダンがシリア難民の帰国について話し合った

2019年12月19日 | 国際
12月18日 トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は、12月17日、イラク、レバノン、ヨルダンの外相たちと、シリア人の自由意志による帰国について話し合いました。

 Hurriyet

チャウシュオール外相は、スイスのジュネーヴで3日間、開かれた「世界難民フォーラム」に出席し、イラクのモハメド・アリ・アルハキム外相、ヨルダンのアイマン・サファディ外相、レバノンのゲブラン・バシル外相と会談しました。「われわれはシリア人の自由意志による安全な帰国について話し合った。4か国は今後も協力していく」とチャウシュオール外相はツイッターに、4外相の写真とともに書き込みました。

UNHCRは難民の自由意志による帰国について、トルコと合意した
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、12月17日、難民のシリアへの帰国は自由意志によってのみ可能だと、UNHCR(国連高等弁務官事務所)は考えていると言いました。グランディ弁務官は、トルコが共同議長を務めたジュネーヴの「世界難民フォーラム」で、国連のアントニオ・グテーレス事務総長と記者会見で語りました。

3000人の参加者があったこのフォーラムは、UNHCRが行なった市場最大のイベントだったと、グランディ弁務官は言いました。2005年、グテーレス氏が難民高等弁務官になったとき、世界の難民は3800万人でしたが、現在は7000万人が難民となり、20年前の2倍になっています。

トルコのエルドアン大統領は、12月17日、難民の安全な帰国は、シリアの恒久的な安定と正常化のカギだと言いました。「難民の帰国はテロとの戦いと同様に重要だ」とエルドアン大統領は「世界難民フォーラム」で語りました。


救助チームが行方不明の2人のハイカーの遺体を発見

トルコ西部で行方不明になった2人のトルコ人ハイカーのために、捜索活動が17日間つづきましたが、憲兵隊の捜索・救助チームが、12月18日、行方不明のハイカーと思われれ2人の男性の遺体を発見しました。

 Hurriyet

12月1日、エフェ・サルプさんとメルト・アルパスランさんは、ブルサ県の山、ウルダーの頂上近くで、夕刻、濃霧のために行方不明になりました。エフェ・サルプさんは救助チームが遺体を回収したとき、ポケットのIDカードで確認されました。メルト・アルパスランさんと思われる遺体も発見されましたが、遺体の確認は、検視後、発表されると思われます。

息子たちと連絡が取れなくなったハイカーの家族が、憲兵隊に連絡して、捜索活動が始まりました。12月8日、捜索・救助チームは、エフェ・サルプさんのものと思われるコートと帽子を川床で発見しました。チームはまた、キュレクリデレ地方で、2人の杖を見つけました。


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