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ノーベル賞作家パムク氏のアパート取り壊しに、隣人らの議論沸騰

2022年06月05日 | 国内
6月5日 ノーベル賞作家オルハン・パムク氏が、都市変革プロジェクトの一環として、住んでいる家を取り壊そうとしましたが、跡地にアパートではなく博物館を建てる“隠された計画”があるとして、アパートの住人たちは怒り、パムク氏を非難しています。

 Hurriyet

イスタンブル・ジハンギル地区の「タイラン」という名のアパートの住人たちが、アパートを取り壊すという公式命令を受け取ったときから、緊張が高まりました。ショックを受けた住民たちは、その後、このアパートを都市再生プロジェクトに含めるための申請をしたのは、パムク氏の弁護士たちだったことを知りました。

パムク氏(69)は、予想されるイスタンブル大地震を懸念して、アパートの再建を望んでいると言われています。しかし、アパートの住人たちは、「ある計画」が隠されていると思っています。住人たちによると、パムク氏は、このアパートを取り壊し、新しいアパートではなく、博物館の建設を計画しているということです。

パムク氏はどうしてそんなことができるのか尋ねると、住人たちは、パムク氏はタイラン・アパートの住居の40%を所有しているのだと言いました。最近、タイラン・アパートに引っ越してきたパムク氏は、このアパート内の住居をだんだんに買いはじめ、今では全アパートの40%を所有しているそうです。

2012年、パムク氏は、ベイオール地区のアパートを買い、その建物を、彼の小説の名をつけた「無垢の博物館」にしています。


EU3か国の駐トルコ大使がPKK関連で召喚された

トルコ外務省は最近、フランス、ドイツ、ギリシアでのPKK の活動に対する懸念のため、3か国の大使を召喚しました。

 Hurriyet

トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は、先週、フランス大使とドイツ大使の召喚を宣言しました。「われわれは大使たちを召喚し、トルコ政府の反発を示した。また、大使を通じて、両国政府にコンタクトした」と、外相は言いました。

外務省によると、ドイツのアナレーナ・ベアボック外相がアンカラを訪れ、チャウシュオール外相は彼女との会談で、PKK問題を議題にするでしょう。トルコ当局はまた、PKKがギリシアで宣伝活動や資金調達、人員募集をしていることに関して、最近、クリストドウロス・ラザリス・ギリシア大使に苦情を伝えています。

トルコ政府はまた、最近、アテネのトルコ大使館近くで、PKKの支持者たちが行ったデモと、ギリシアにおけるトルコ国民の安全に関する懸念を提起しました。PKKはアメリカとEUがテロリスト組織に指定しています。PKKがスエーデンとフィンランドで活動していることは、トルコが、両国のNATO加盟に反対している主要な理由のひとつです。

匿名のさる情報源は「最近、ヨーロッパの都市で、PKKの活動が拡大してる。トルコはその反発として大使を召喚している」と言っています。


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粉塵雲がシリアからトルコの空へ移動してきた

2022年06月05日 | 国内
6月4日 強風とともに、シリアから移動してきた粉塵雲が、6月3日、トルコ南東部と中央アナトリア諸県の空を蔽いました。

 Hurriyet

「この地方に住んでいる人は不必要な外出をしないように。外出するときはマスクを着用すること」と、著名な気象学者オルハン・シェン氏は言いました。

粉塵雲は6月2日の夜から現われ、雨が降り始めて、道路や車は粉塵に覆われました。「これらの地方では視界も悪くなるだろう」と、気象庁はドライバーに警告しています。「粉塵が風と結合して起こる粉塵の移動現象は空気を悪くし、空中に多くの病原菌が発生します」とシェン氏は言っています。

高齢者や持病のある人はマスクを着用するよう、シェン氏は勧告しています。彼によると、このような天候の異変は気象変動の結果だそうです。「粉塵雲は6月3日朝には、首都アンカラに到達するでしょう」

粉塵雲はイスタンブルにも来るだろうかという質問には、シェン氏は、「イスタンブルが被害を受けるのは、アフリカからの粉塵雲だけでしょう。3月に始まったシリアからの粉塵雲の到来は、7月には終わります」とシェン氏は応え、シリア国境近くに住む人は注意するよう警告しました。


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