トルコ代表団がブリュッセルで北欧２国とNATO加盟に関して話し合う

６月２０日　イブラヒム・カルン大統領報道官とセダト・オナル副外相が、６月１９日、ブリュッセルに向け出発しました。ブリュッセルで２人は、スエーデンとフィンランドのNＡＴＯ加盟に関して話し合います。

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スエーデンとフィンランドは５月１８日、ＮＡＴＯ加盟を申請し、手続きができるだけ早く終わることを望んでいます。トルコは両国が、ＰＫＫとシリアの分派ＹＰＧなどのテロリストとへの支援を止めるという確認書を提出するまで、両国のＮＡＴＯ加盟は承認しないと言っています。

ＮＡＴＯのイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、今月末のＮＡＴＯサミットで認可したいと思っていて、トルコとスエーデンとフィンランドの話し合いに介入すると言っています。

カルン報道官はブリュッセル訪問を前にして、「スエーデン政府がテロリスト支持を止める対策を取らなかったら、そのときは、この交渉の進展はない」と言いました。トルコ代表団はまずＮＡＴＯ事務総長の閣僚長と会談し、その後、スエーデンとフィンランドの代表団と話し合うと、カルン報道官は言いました。

カルン報道官は、２週間前、スエーデンとフィンランドの代表団とアンカラで会談したと語りました。「その後、われわれは電話と書類の交換によって、はっきりと、明確に、このプロセスに関するわが国の基本的理念を提示した」

「トルコが期待するのは・・・」とカルン報道官はつづけました。「PＫＫ，PＹＤ，YＰＧ，FＥＴＯ，HＰＫ－Cのようなテロリスト組織が存在しなくなることだ。とくにスエーデンとフィンランドにいなくなることだ。資金集め、要員の募集、トルコに敵対するプロパガンダなどを止めさせることが、われわれの期待の根幹である」

　　　エルドアン大統領が西欧の難民政策を非難

エルドアン大統領が、先進国は国民１０００人に対し、平均２．７人の難民を受け入れているが、発展途上国はこの２倍の難民を入れていると強調し、先進国は難民問題を宣伝材料に使っていると酷評しました。

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「国連の数字によると、高収入諸国は国民１０００人に対して平均２．７人の難民を受け入れているが、中～低収入諸国は５．８人の難民を受け入れている。２，３百万人の難民を受け入れて宣伝材料に使っている国々は、深まりゆく人道的危機に責任を果たしていない」とエルドアン大統領は言い、６月２０日、「移民に関する世界議会委員会」にビデオ・メッセージを送りました。

トルコは、シリア紛争を逃れてきた３６０万人のシリア難民を歓迎し、トルコ国境に来る人々を、民族、宗教、文化、セクトなどを理由に拒否しなかったと、エルドアン大統領は言いました。「トルコはこの７年間で最も多くの難民を受け入れてきた国である」

「われわれはこの５００年間、迫害された何百万人の人々、とくに宗教弾圧から逃げてきたユダヤ人に、門戸を開いてきた。コーカサスの兄弟たちも、バルカンの同胞たちも、トラブルがあると、安全な港であるトルコに避難してきた」と大統領は語りました。

コロナの流行が引き金となった経済問題で、祖国を去る人々が増えたとエルドアン大統領は言い、現在、世界の移民の数は２億７５００万人に達し、避難民の数は８５００万人に近づき、難民の数は３０００万人に達しようとしていると付言しました。

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