トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「唯一の解決はPKKを撲滅することだ」エルドアン大統領

2016年04月22日 | 国内
4月21日 「トルコ治安部隊とクルド労働者党(PKK)の30年間におよぶ紛争を終わらせるための、あらゆる政治的試みは、やるだけやった」と、エルドアン大統領は言い、現在進行中の軍と警察の共同作戦が“トルコと中東からテロ組織を根こそぎにする唯一の道だ”と断言しました。

 Hurriyet
地方行政の長の集会でPKK根絶を語るエルドアン大統領


「テロを根こそぎにすることなく、この不安定な現状を打開することはできない・・・彼らを支持する人物や支持者とともに、わが国とこの地域から彼らを根絶しなければならない」と、エルドアン大統領は、4月19日、大統領宮殿で行われた、全国の村や地区の長の集会でスピーチしました。

「皆さんが解決策を探しているなら、これが解決策です。われわれはテロ組織をその領域から、跡形もなく完全に根こそぎにして解決します」と、大統領は付言しました。4月19日の会合は、2015年から地域の長が開催している24回目の定例会議です。

1984年、PKKが政府に対して武器をとって以来、PKKの活動が活発な町や村で、市民、治安部隊、PKKのメンバー、村の警備員らを含めて4万人以上の人々が紛争で死んでいます。


ロシアがトルコのナスも輸入禁止項目に入れた

ロシアの国営食品安全監視局“Rossekhoznadzor ”が、トルコのナスも、4月25日から輸入禁止項目に入れると発表しました。有機物で汚染されている疑惑があったと食品安全監視局は言っています。ロシア政府は2015年11月にジェット機撃墜問題が起こってから、トルコに対し多くの経済・通商制裁を課しています。

 Hurriyet

2015年12月、ロシア政府のウエブサイトに発表されたリストによると、トマト、キュウリ、リンゴなどのフルーツや野菜、鶏肉製品、塩など、一連のトルコ製品が輸入禁止令の対象になっています。禁止令は1月1日から実施されました。先月、ロシアの食品安全監視局は、唐辛子とザクロも、ロシアの食品安全の必要条件に達していないとして、輸入禁止項目に入れると発表しました。


古代都市観光を盛り上げる観光道路プロジェクト

シリア国境に近いシャンルウルファの古代都市シュアイブで、観光を盛り上げるための新しい道路をつくるプロジェクトが始まりました。エーゲ海岸の古代都市エフェススと似ているシュアイブは、シャンルウルファで最も重要な史跡といえます。

 Hurriyet

「ハランでは僻地の歴史的足跡を見ることができますが、シュアイブはこの地方で最も人気のある史跡なので、私たちは観光道路プロジェクトを発案しました。このプロジェクトはハランにとって重要なものです。新しい道路はバズダ洞窟、古代都市シュライブ、古代の村ソーマダルを結び、訪れる人により快適な観光を提供します」と、ハラン地区のテメル・アイジャ区長は言いました。

シャンルウルファから80キロの古代都市シュアイブは、ローマ時代の都市と言われますが、それより前、預言者シュアイブがこの都市に住んでいたと言われます。シュアイブはアブラハムの後の説教者といわれますが、しばしばヘブライ聖書のジェスロと同一人物とされます。また、この都市はシュアイブが預言者モーゼと会った場所とも言われます。

切石で造られた建物と、多くの岩墓も注目に価します。観光道路プロジェクトは、この古代都市を訪れやすくすることを目的にしていると、アイジャ区長は言っています。古代都市の発掘はまだ始まっていないそうです。「これがローマ時代の都市かどうかは、まだ確実ではありません。今後の発掘でこの都市の情報が得られるでしょう」

また、ハラン大学考古学部長で、ハラン発掘隊長のメフメト・オナル教授は、この都市は東ローマ帝国のものだと言っています。「建物のいくつかは宗教的目的に使われていました。地下には倉庫や酒貯蔵庫があり、岩墓としても使われていました」

・・・聖書のジェスロ(シュアイブ)はミディアン(約束の地)の説教者で、モーゼの義父になります。聖書に興味のある方には興味深い土地といえますね。


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バットマンのバットモービルがイスタンブルの第3橋を渡った

2016年04月20日 | 国内
4月20日 バットマンのバットモービルが、トルコ航空(THY)の宣伝のためにイスタンブルのボスフォラス海峡を渡りました。トルコ航空は映画「バットマン対スーパーマン:ドーン・オブ・ジャスティス」のスポンサーのひとつになっています。

 Hurriyet

バットモービルは先月、トルコに持ち込まれ、橋の作業場に置かれていました。第3橋はオスマンのスルタンに因んで、ヤウズ・スルタン・セリム橋と名づけられました。CMがいつ放映されるのか、バットモービルのドライバーはだれなのかは、まだわからないと、19日、ハベルテュルクが報じました。「トルコ・カーゴ」がバットモービルの公式スポンサーです。

バットモービルは時速100キロのスピードを出すことができます。車体の幅は3.3メートル、長さ6.4メートル、高さ2メートル、重さは6.8トンあります。


「移民危機の中、友好国はトルコを放置した」とトルコ首相

トルコの友好国やシリア移民の影響を受けている諸国は、移民危機との戦いでトルコを見捨てたと、4月19日、トルコのダウトオール首相が言いました。

 Hurriyet

「わが国の友好国は残念ながら、移民危機に関して分担すべき必要な責任をとらなかった」とダウトオール首相は、ストラスブールで開かれた欧州理事会(PACE)の議会会議でのスピーチで言いました。
「私が言いたいのは、私は、わが国がシリアの兄弟たちのためにしたこと、するだろうことを褒めていただくために話しているのではないということです。私は感謝されるために来たのではありません。難民問題の存在と、深刻さと、分担の重要性に注意を向けていただくためです」

トルコ語がPACEで使用できる言語となったため、ダウトオール首相はトルコ語で話し、「トルコ語でスピーチする最初のトルコ首相になった私は幸せです。私たちの美しいトルコ語は、このホールで、欧州理事会で使われるようになるでしょう」と言いました。

ダウトオール首相はまた、「不法移民はトルコとヨーロッパが経験してきた共通の問題のひとつです。トルコは2015年1月以来、エーゲ海で9万2000人の移民を救助しました」と言いました。エーゲ海はEUに行きたい移民たちにとって、最も多く使われるルートになりました。

2015年10月には、毎日、6800人の移民がエーゲ海を渡っていましたが、その数は
2月には2000人に、3月には860人に減りました。4月上旬には、1日320人になり、いまは1日60人になっています。

EUとの再入国契約で315人の移民(主としてパキスタン人)がトルコに返送されました。


トルコ軍、イラクでIS戦闘員32人殺害

4月19日、イスラム国(IS)戦闘員が、モスルに近いバシカの訓練キャンプ内の戦車を攻撃したため、トルコの武装治安部隊が応戦し、IS戦闘員32人を殺害しました。10人のIS戦闘員が作戦中に死亡し、22人が逃走しようとして殺害されたと、ドーアンニュースが報じました。この攻撃でトルコ側に死傷者は出ていません。

 Hurriyet

トルコは2015年12月4日、ジハーディストと戦うイラクの民兵を訓練するために、600人の軍をバシカに送りましたが、この動きはバグダードの政府を緊張させました。イラクとアメリカの反発で、トルコは相当数の軍と戦車をキャンプから撤退させました。キャンプは何度かISの攻撃を受けています。

3月26日、ISとイラクのクルド・ペシュメルガ軍の銃撃戦中に、トルコ兵1人が死亡し、トルコの砲兵隊と戦闘機は北イラクのISの拠点を爆撃しました。1月7日には、キャンプに忍び込もうとしたIS戦闘員18人を殺害しました。

2015年12月27日には、ISがキャンプを攻撃し、トルコ兵5人が負傷し、12月16日には、ISがキャンプに発射したカチューシャ弾で兵士4人が負傷しました。


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シリア難民のためのコンテナ・シティ、南東部に3件増設

2016年04月20日 | 国内
4月19日 トルコ住宅開発局(TOKI)は東南部ハタイ県とカフラマンマラシュ県に、シリア難民のためのコンテナ・シティをさらに3件増設すると、16日、TOKIのエルギュン・トゥラン局長が言いました。

 Sabah

3件のコンテナ・シティは4万人のシリア人を収容できるそうです。「われわれは暴力を逃れてきた人々のために、懸命に努力して世界最大の仮設住宅を建設している」とトゥラン局長は言いました。施設内には保健4センター、スポーツ施設、学校、リハビリ・センター、モスクがあります。

首相府の災害・緊急管理局[AFAD]によると、現在、274万8558人のシリア人がトルコに住んでいるそうです。トルコのシリア難民への援助額は90億ドルに達し、これは国際組織から受けている支援金の20倍になると、AFADは言っています。


欧州議会がトルコ語をEUの25番目の公用語にするよう勧告

欧州議会の2015年のトルコに関する報告によると、欧州議会は、ギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領の発議に基づいて、トルコ語をEUの公用語にすることを勧告しました。

 Hurriyet

「欧州議会は、トルコ語をEUの公用語にするというアナスタシアデス大統領の発議を歓迎し、この手続きを促進するよう促した」と、欧州議会のトルコに関する報告は言っています。この発議は4月14日、賛成375、反対133、欠席87で議決されました。

アナスタシアデス大統領は、期待されるトルコ=ギリシャの再統合を前にして、トルコ語をEUの25番目の公用語にするためにロビー活動を行っていました。地中海の島キプロス島は、ギリシャでクーデターが起こり、トルコが介入した1974年以来、分断されています。

南北キプロスは、40年におよぶ争い終結して平和的解決を見出すために、去る3月、国連の助力の下に、平和トークを再開しました。島の2人のリーダー、アナスタシアデス大統領と、トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領は、1月、平和交渉は2016年末までに終わると、共同記者会見で発表しました。


アンカラの市バスに音声記録つきカメラが設置される

この半年間相次ぐ自爆テロへの警備対策の一環として、アンカラの市バスに音声記録つきカメラが設置されることになりました。

 Hurriyet

アンカラ市と安全保障総局の間で合意された議案に従って、約2000台のカメラが市バスに設置されるでしょう。このプロジェクトのためのコストはまだ不明ですが、このカメラで警察がどこまで追跡できるか、また市民の私的な会話が記録されることで批判が生まれています。

「音声記録カメラの設置は市民のプライバシーに介入することになる。治安の名の下に社会を抑圧し、ファシズムにつながる」と判事・検事連合(YARSAV)の元会長、オメル・ファルク・エミナーアオール氏は言っています。「このプロジェクトは市民監視問題に火をつけるかも・・・」

音声記録カメラの設置について、共和人民党(CHP)アンカラ市議員グループのリーダー、ドーアン・ユルマズカヤ氏は、「メリフ・ギョクチェク・アンカラ市長は、このプロジェクトの詳細についてじゅうぶんに説明していない」と批判しました。

このプロジェクトは、この6か月間に3回、アンカラで自爆テロがあったことから始まりました。2015年10月10日、アンカラ駅近くで平和集会に参加していた103人が自爆テロの犠牲になりました。2月17日には、市内で軍のシャトルバスが自爆テロの標的になり29人死亡、81人負傷。3月13日には、公共バス乗り場近くで、自爆テロにより37人が死亡し、125人が負傷しています。


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最低賃金引き上げで、中小企業労働者30万人が失業した

2016年04月17日 | 国内
4月18日 トルコ経済政策調査財団(TEPAV)によると、最近行われた最低賃金引き上げ後の1月、約30万人の中小企業労働者が職を失ったそうです。

 Hurriyet

この報告によると、1月、37万9000人が職を失いましたが、その中の7万6000人は女性でした。TEPAVの調査によると、登録された労働者の減少数の78%は、中小企業だそうです。

登録された就業者数は、1月、前月から29万4000人減少し、110万人になりました。この調査によると、同時期、中小企業数は3万社減少し、170万社になりました。不動産部門は昨年、深刻な問題にぶつかっていました。現金不足と倒産回避のための申請の増加が、これを示しています。

昨年、不良債権数は37%まで増え、問題のある貸付は31%まで増えました。これら問題に加えて、最近の最低賃金引き上げが、今年初めの雇用数減少の一因になっていると、TEPAVの報告は言っています。

政府は最近、850万労働者のために、最低賃金を30%引き上げ、1300リラ(約5万円)としました。労働・社会保障相は12月、2016年1月1日にこれを実施し、最低賃金引き上げのためのコストの40%をカバーすると言いました。

ビジネス・リーダーたちは「レイオフが始まるかもしれない。状況によっては、工場閉鎖を強いられるかもしれない」と警告しています。


トルコとイラン、より緊密な経済的結束へ

トルコのダウトオール首相とイランのハッサン・ローハニ大統領は、4月15日、イランへの国際的制裁が解かれた後、経済協力を前進させることで合意したと、首相府情報源が語りました。

 Hurriyet

両国はまた、貿易と相互投資を増やすことで合意したと、情報源はロイターに語りました。アナドルニュースによると、ダウトオール首相とローハニ大統領の会談は、密室で2時間に及んだということです。

ダウトオール首相は3月、テヘランを訪れています。そのとき、両国は、2年以内に、年間の相互貿易を3倍にし、300億ドルを目標にしたいと話し合いました。イランは、核による制裁が解かれても、商取引がほとんど行われていないことに焦燥を感じています。4月15日、イランは、アメリカとEUに、グローバルな財政システムに近づけるよう助力を要請しました。


ヒッタイトのライオンのナゾ

中央アナトリア・ヨズガト県ソルグン町の野原で最近発見された、重さ5トンのライオン像の謎を解こうと、考古学者たちががんばっています。

 Hurriyet

文化・観光省の2人の研究者が、ソルグンのイエニエル地区で初歩的な調査をしました。彼らは、ここはヒッタイト時代、彫刻のアトリエとして使われていた場所だと言っています。この野原はやがて野外公演博物館に変えられ、トルコの古代史に光があてられることが期待されています。

イエニエル地区のオスマン・ユルマズ区長は「なぜこれらのライオンがつくられたかは、正確にはわかりません。これらはBC1400~1200年、ヒッタイトがアナトリアを支配していた時代につくられたと推測されます・・・ライオンは聖なる水源に捧げられたとも考えられます」

この野原では、石の穴の中に入った大きな岩も発見されています。岩は直径2メートルもあり、謎を深めています。「カラクズ(イエニエル地区)周辺の調査によって、これらの彫刻がつくられたとき、この地域はヒッタイトの居住地だったことがわかりました。ライオンたちは巨大すぎて他の場所へ運べず、ここに置いたと考えられます」と、ユルマズ区長は言いました。

専門家たちは昨年、「ヒッタイト彫刻アトリエ・フェスティバル」を開催しましたが、今年も7月に第2回フェスティバルを催す予定だそうです。


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ドイツ・メルケル首相が来週トルコ訪問予定

2016年04月17日 | 国際
4月17日 ドイツのアンゲラ・メルケル首相が来週、EUの代表らとともにトルコを訪れると、ドイツ政府のステファン・セイベルト報道官が4月15日、言明しました。

 Hurriyet

セイベルト報道官は記者団に、欧州理事会のドナルド・タスク大統領と、欧州委員会のフランス・ティメルマン第1副大統領が、4月23日のメルケル首相の訪土に同行すると言いました。

メルケル首相はドイツから直接トルコ南東部のガジアンテプに飛び、国境キリス県の難民キャンプ、病院、学校を訪れると、ドイツの国際放送「ドイチェ・ヴェレ」が報じています。トルコ高官のだれがメルケル首相を出迎えるかは、まだ不明です。

ダウトオール首相は、メルケル首相はヨーロッパのリーダーたちとともに、キリス県の学校や病院のオープニングに出席するだろうと言いました。キリスには、5ねんかんつづく祖国の内乱を逃れてきたシリア人のための大きな難民キャンプがあります。

メルケル首相の音頭で、トルコ=EU間の合意の下に、センターが建てられました。センターは、多くの移民のヨーロッパへの流入と、移民たちが小舟でエーゲ海を渡ろうとして溺死するのを阻止することを目的にしています。

Wikipedia
エルドアン大統領を“残虐”と言って物議を醸したドイツの風刺芸人ボーメルマン


メルケル首相のトルコ訪問は、ドイツとトルコの外交上の口論の最中に決まりました。トルコ政府は、エルドアン大統領について詩を朗読したドイツのコメディアン、ヤン・ボーメルマン氏を起訴するよう要求して来ました。メルケル首相は、4月15日、ボーメルマン氏を起訴するトルコの要求を受諾しました。


PKK戦闘員8人殺害、12人逮捕

ここ数日間に何度も、警察を標的にした攻撃をしかけてきたクルド労働者党(PKK)戦闘員8人を治安部隊が殺害したと、ディヤルバクルの知事室が4月16日に発表しました。

Hurriyet
 
南東部トルコで、警察署、憲兵隊コマンドの駐屯所、警察のバスを標的にした3件のPKKによる攻撃がありました。4月11日、PKK戦闘員はハニ地区の憲兵隊コマンドの駐屯所を、爆弾を積んだ車で攻撃しました。4月14日には、ディヤルバクルのチナル警察署をロケット発射器を使って攻撃し、また、3月31日には、ディヤルバクルの中心で警察のバスを攻撃しました。

4月16日の発表によると、PKKテロリスト8人が殺害され、少なくとも12人が逮捕されました。また、火器7丁、手製火炎瓶5個も押収されました。


南東部の作戦中、PKK戦闘員7人が投降

南東部ハッカリ県ユクセコワ地区で、クルド労働者党(PKK)戦闘員6人と、PKKの設立者ジェミル・バユクに“地域の代表”に任命されていた男が、治安部隊に投稿したと、4月15日、治安部隊が発表しました。

 Hurriyet
PKKの皆さん、投降したほうがいいと思いますよ


PKK戦闘員に対する作戦中、1人の狙撃者が6人の戦闘員とともに、治安部隊の兵士たちに投降してきました。彼はバユクの命令でこの町に送られたそうで、ユクセコワのギュンギョル地区のPKK代表だと自称しました。

治安部隊は「投降者は殺される」という話を否定するために、戦闘員の写真を発表しました。投降した戦闘員は必要な物を与えられ、負傷者は治療を受けた後、手続きのために当局に送られたと情報源は発表し、戦闘員たちに“手遅れにならないうちに”投降するよう呼びかけ、彼らの親たちに“子供たちを暖かく迎えるよう”要請しました。

また、PKKとその分派のKCKを対象に、イスタンブル、アンタリヤ、コジャエリ、マラティヤ、ビンギョルで、4月14日、行われた同時作戦では、10人が拘束されました。その中の5人は司法管理を条件に釈放されました。


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「ビザなし旅行を認めなければ移民契約もなしだ」トルコEU相

2016年04月15日 | 国際
4月16日 トルコEU圏チーフ・ネゴシエーターのヴォルカン・ボズクルEU担当相が、EUがトルコ市民のビザなし旅行を認めないなら、トルコはギリシャから送られてくる難民の受け入れを止めると言いました。

 Hurriyet
「EUは約束を守らないのか」と怒るトルコのボズクルEU担当相


「EUがトルコ市民のビザなし旅行を認めないなら、わが国は再入国協定を中止する。これは取引だ。ビザなし旅行がなければ、移民の再入国はない」と、4月13日、ウィーン訪問中のボズクルEU担当相が言いました。

ボズクルEU相は、3月18日にEUトルコ間で調印された契約に言及しました。EUとトルコは、移民がEUに流入するのを止める計画に関して合意しています。トルコは3月20日までにギリシャに上陸した移民すべてを引き取り、EUはそれと同人数のシリア難民をトルコから引き取ることで合意しています。

移民をトルコに返送するのと交換に、EUはトルコ市民にシェンゲン圏のビザなし旅行を認めることに合意し、トルコに住むシリア難民の生活水準を向上させるために、2018年末までに、総計600万ユーロをトルコに与えると誓約しました。

ボズクルEU相は、4月12日、トルコ国籍者は6月までにEUのビザなし旅行ができるようになることを期待していると言いました。「われわれは6月末までに、トルコ共和国の市民がシェンゲン圏にビザなしで入れる決定がなされることを期待している」と、ボズクルEU相は4月12日、オランダのベルト・クーンデルス外相との会談後、語りました。

4月13日、欧州議会のカティ・ピリ・トルコ担当審査官は、ビザなし旅行を今夏までに用意するなど、技術的問題からも、信じられないと言いました。「トルコはこの2年間、目に見えて進歩した。しかし、ビザを廃止するには処理しなければならない技術的問題がある。私は6月までに、トルコ人のビザなし旅行を用意できるとは思えない」とピリ審査官は、民放CNNトルコのウエブサイトで言っています。


トルコ=シリア国境で、対IS戦ヒートアップ

最近のジハーディストたちの進撃とトルコ側への砲撃に対応して、アメリカ主導の連合軍の戦闘機が、4月14日、トルコ国境のキリス県に近い北部シリアのイスラム国(IS)の拠点を攻撃しました。

 Hurriyet

連合軍の戦闘機は、午前6時半頃、北部シリアのサヴラン村、ソラン村、ケフレ村にあるISの拠点を爆撃しました。立ちのぼる噴煙は、トルコ側からも見えました。キリス県にロケット弾が撃ち込まれて以後、トルコ軍も北部シリアのISの拠点を砲撃しています。

4月11日には、キリス県で計12人が負傷し、4月12日には2人が死亡、6人が負傷しました。4月13日には、シリアから発射されたカチューシャ・ロケット弾が畑に落ちました。砲撃されたキリス県の地元民はパニックを起こし、憤激して、警備の強化を県庁に要求しました。

この何週間か、国境近くで、ISと反体制グループの戦いが激化しています。ISが、トルコ国境近くのアレッポー県の、反体制派が支配していた村々を占拠したと、4月14日、監視団が報告しました。「ジハーディストが進撃し、トルコ国境近くの6つの村の支配権を奪った。反体制派とIS間で激しい戦闘がつづいている」と、シリア人権監視団(SOHR)がAFPに語りました。

反体制派グループ「ジャイシュ・アルファタ」(征服軍)が、ISから村々を取り戻そうと反撃を開始し、2つの村を奪還しました。ジャイシュ・アルファタに属する反体制派グループ「ムスタスル・ビルラー」軍団の司令官フラス・パシャは、軍団はもうひとつの村を奪還するため進軍中だと、ドーアンニュースに語りました。

ISと反体制派の戦闘は、いまも断続的につづいています。


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欧州議会がトルコの民主主義の“後退”を警告

2016年04月14日 | 国際
4月15日 欧州議会は4月14日、EU加盟候補国トルコに厳しい警告を送り、トルコ政府は民主主義と法のルールに関して後退していると非難しました。

 Hurriyet

「民主主義と法のルールの尊重の観点から、トルコ政府がEU加盟に必要な基準に違反していることを、欧州議会は“深く懸念している”」と、欧州議会が決議文で言いました。

ヨーロッパに押し寄せる移民や難民の大波を止めるためのトルコの助力の見返りに、トルコのEU加盟交渉を復活させることは、ヨーロッパの首脳とトルコとの重要な契約でした。しかし、欧州議会は、賛成375票、反対177票で、トルコはEU加盟に必要な基準に達していないと決議しました。移民危機に助力するのと交換で、EU加盟交渉を促進するというトルコとの約束を、EUは裏切ったことになります。

欧州議会議員たちのこの決議は、ジャーナリストの拘束など報道の自由問題のほか、最近のエルドアン大統領の国内での強権発動が影響していると思われます。「EUは不確かな成果のために、真義を売り渡すべきではない」と、オランダのリベラル派のマリエッテ・シャーケ議員は言いました。

欧州議会の票決は、エルドアン大統領が「ヨーロッパはトルコに民主主義の講釈をするのか」と、暴言を吐いた数日後のことでした。


トルコ南部で「アルヌスラ」容疑者11人拘束

南部アダナ県の対テロ警察が、アダナ市内で同時手入れを行い、13人を捕らえ、アルヌスラの戦闘員と思われる11人を拘束しました。
 Hurriyet

容疑者たちはシリアや、トルコの他の町のアルヌスラ戦闘員たちと連絡をとっているようです。アダナ警察の発表によると、戦闘員容疑者たちは、シリア前線に送る戦闘員を募集していました。報道によると、容疑者たちは、テログループのための募金活動を行い、また、組織の活動に関して教育、話し合い、集会などを行っていました。

容疑者たちは医療検査の後、裁判所に送られました。主としてシリアで活動している「ジャブハト・アルヌスラ」は、2014年以来、トルコはテロ組織と認定しています。最近、トルコは、アルヌスラとイスラム国につながる戦闘員に対する作戦に力を入れ始めています。彼らはトルコ全国の多くの都市にアジトをつくっています。


PKKの重要人物がスエーデンで捕まった

國際指名手配されていたクルド労働者党(PKK)の幹部がストックホルムの警察に捕まりました。

 Hurriyet

氏名は発表されていない容疑者は、4月13日、ストックホルムからトルコへ飛ぼうとして、アーランダ空港のパスポート・チェックで拘束されました。トルコ市民である容疑者は、2014年以来、ドイツ共和国検察によって国際手配の対象になっていました。組織の幹部の1人である容疑者は、2012年から2014年、ドイツに住んでいました。

アーランダ空港警察のアンダース・ニルソン報道官が、容疑者の拘束を確認しました。1980年生まれの容疑者は、午前8時半、拘束され、尋問を受けたと、ニルソン報道官は言っています。

トルコ内務省が情報提供に100万リラを提供するとしていた、もう1人のPKKの重要人物ジェミル・アテシュは、4月12日13日の手入れ中に、ムシュ県のハスキョイ地区で死亡しました。アテシュが持っていた武器M-16と充電器5個、北イラクのPKKの本部と話すのに使っていた長距離ウォーキートーキーも、この作戦で押収されました。

イスタンブルのエセンユルト地区、ガジオスマンパシャ地区、エセンレール地区でも、対PKKの作戦が行われました。特別作戦警察に支援されたイスタンブル警察は、この3地区の住所に手入れを行い、6人の容疑者を拘束しました。容疑者たちはイスタンブル・ファティフ地区警察本部に連行されました。


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「シリア砲撃でIS戦闘員362人を殺害した」と防衛相

2016年04月14日 | 国際
4月14日 シリアのイスラム国(IS)の拠点を標的にした作戦で、総計362人のIS戦闘員を殺害したと、トルコの防衛相が発表しました。

 Hurriyet
イスメト・ユルマズ防衛相


イズメト・ユルマズ防衛相は、南部キリス県を訪れ、トルコ軍はISの拠点146か所を砲撃し、362人のIS戦闘員を殺害したと語りました。

最近、キリスは、シリアから発射されるロケット弾の標的になっています。4月13日にも、5発のカチューシャ・ロケット弾がキリスに撃ちこまれましたが、死傷者はありませんでした。しかし、4月12日には2発のロケット弾が撃ち込まれ、2人がなくなり、6人が負傷し、4月11日には12人が負傷しています。

トルコ軍参謀長フルシ・アカル将軍と、国家情報局(MIT)のハカン・フィダン局長は、4月13日、キリスを訪れ、ユルマズ防衛相や将官、MITの幹部らとともに、空から国境を視察し、軍を閲兵しました。


シリアからのロケット弾がキリスで爆発。死傷者なし。

4月13日、シリアから発射されたロケット弾が南部キリス県に撃ちこまれました。シリアからの砲撃は今回で3度目です。

 Hurriyet
畑に落ちたから、よかったようなものの・・・。


午前9時10分、シリアから飛んで来たカチューシャ・ロケット弾が、畑の2か所に落ちたとき、キリスの住民はパニックになりました。この砲撃による死傷者は報告されていません。爆発の知らせを受けて、治安要員と保健要員が現場に派遣されました。

トルコ軍参謀長フルシ・アカル将軍と国家情報局(MIT)のハカン・フィダン局長も、最近、事件がつづくキリスを視察に訪れました。砲撃に憤慨する地元民たちは、4月12日、1人がなくなり、7人が負傷した事件後、知事オフィスの前で集会を開き、治安対策の強化を要求しました。


考古学者たちがローマ時代の彫像の頭部を探している

北西部イズミット県で、考古学者たちが、数日前に発見された女性像の頭部を探しています。

 Hurriyet


数日前、駐車場だった空き地の排水工事中に、2メートルの彫像が発見され、「コジャエリ考古学・民俗学博物館」に収納されました。頭部のないこの彫像は2000年前のローマ時代のものと推定されます。

コジャエリ県文化・観光局のアドナン・ザンブルカン局長は、「考古学者たちが彫像を調べています。頭部を探す作業も始っています」と言いました。「あの地域は考古学の宝庫なのです。私たちは毎年、土地を買収し、発掘を行っています。私たちの最初の目標は、古代都市ニコメディアの遺物を掘り出すことです。考古学者たちはこのエリアの発掘を強く要望しています」

修復と保存作業が終ったら、彫像は博物館に展示されると、ザンブルカン局長は言いました。


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怪しいボトルでイスタンブルのメトロバス駅パニック

2016年04月14日 | 国内
4月13日 13日、イスタンブル・アヴジュラルのメトロバス駅で、ボール・ベアリングに入れられた怪しいペットボトルが見つかって、駅はパニックになりました。

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通報で、警察隊がアヴジュラルの「大学キャンパス」メトロバス駅に急行しました。警察は駅周辺を捜査しましたが、危険物は見つかりませんでした。ボトルとボール・ベアリングの周辺には非常線が張られ、警察は調査をつづけています。


トルコでISに攻撃されたシリア人ジャーナリスト死亡

 トルコのガジアンテプ市で、イスラム国(IS)の攻撃を受けたシリア人ジャーナリスト、モハムメド・ザヒル・アルシェルカトさんが、傷のために亡くなりました。

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彼の友人で、シリアの活動家のバリー・アブドゥラティフさんによると、シェルカトさんは4月12日午後、シリア国境に近いガジアンテプの病院で亡くなったそうです。

テレビ局「今日のハラブ」で働いていたシェルカトさんは、4月10日、街を歩いているとき、至近距離から頸を撃たれました。友人たちはAPに、シェルカトさんは2か月前、ISから死の脅迫を受けていたと語りました。ISは4月11日、ISに近いアーマク・ニュースを通じて犯行声明を出し、シェルカトさんは反ISの番組を放送していたと言いました。

シェルカトさんのケースは、トルコでのISによるシリア人ジャーナリスト暗殺の4回めになります。


「セクト主義がムスリム社会を分断している」トルコ外相

「セクト主義(宗派心)がムスリム社会を分断している」と、トルコのチャヴシュオール外相が言いました。「イスラム社会は黙っていられない」

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前列中央がチャヴシュオール外相、左端イヤド・アミン・マダニOIC事務局長


4月12日、イスタンブルで開催された「イスラム協力機構」(OIC)外相協議会の会合で、チャヴシュオール外相は、イスラム社会の最大の敵はセクト主義だと言いました。この会合は4月14日15日に行われる「第13回OICサミット」の予備会議です。

「兄弟間の戦いは大きな悲しみを生みます。セクト主義が私たちムスリム社会を分断しています。内戦と武力衝突が私たちの平和と安静を脅かしています。テロと過激なトレンドが私たちの安定を標的にしています。その結果、最も傷ついているのはムスリムたちです」と、チャヴシュオール外相は、12日、イスタンブルで語りました。

「私たちはこの状況を容認できません。このような状況を前にして黙っていることはできません」と、外相はさらに言いました。OICは、世界の多くの人々の中で国際的平和を推進しつつ、ムスリム世界の利益を守ることを目的に、1969年に設立されました。トルコはイスタンブルのサミットで、今後2年間の会長を引き継ぎました。

「全世界は正義と平和を必要としています。イスラム世界は統一と団結を最も必要としています」と、チャヴシュオール外相は言いました。「それこそが、今年のOICサミットのテーマとして、“正義と平和のための統一と団結”をテーマに選んだ理由です」

12日の協議会会合で、OICのイヤド・アミン・マダニ事務局長は、このサミットの最も重要な議題のひとつは、パレスチナ問題だと言いました。「国際的な場で、平和プロセスをふたたび継続するための重要な一歩を踏み出すことが必要です」と、マダニ事務局長は言いました。


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キリス県でシリアからのロケット弾で12人負傷

2016年04月13日 | 国際
4月12日 11日、南東部キリス県で、シリアから発射されたロケット弾で、12人が負傷しました。

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第1報によると、ロケット弾は3発のようです。トルコ軍は、ロケット弾が発射された地点へ砲撃を開始しました。4月7日には、シリア・バブ地方から発射されたと思われる2発のカチューシャ弾がキリス県の中心2か所に撃ちこまれ、3人が負傷しました。

1月18日と3月8日にも、バブ地方から発射されたロケット弾が学校その他に命中し、2件の事件で4人が死亡し、4人が負傷しました。


ドイツ・ケルンでトルコのナショナリストとPKK支持者が衝突

4月10日、クルド労働者党(PKK)支持者とトルコのナショナリストの小グループ多数が、ドイツ・ケルンの街頭で衝突、警察が介入し、24人が拘束され、1人の男が重傷を負いました。反テロ・デモをしていた「ドイツ新トルコ人委員会」のメンバーが、同じ日にデモをしていた親PKKや左翼グループと衝突したのです。

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衝突はケルンのトゥリナー通りで起こり、瓶や爆発物が投げられたため、ドイツ警察が棍棒と催涙ガスで介入しました。親PKKグループの1団は、警官たちにペットボトルやガラス瓶を投げ、多くの警官が負傷しました。ケルン警察によると、トゥリナー通りの騒動で、このグループに属する20人が拘束され、また、市内のケルン大聖堂前で起こった騒動でが4人が拘束されました。

地元紙「ケルン・エクスプレス」によれば、“リトル・イスタンブル”と呼ばれるKeup 通りで、トルコのナショナリスト“灰色の狼”のエムぶレムをつけた車に乗った男が、約60人のグループの攻撃を受け、棒で突かれ叩かれ、病院に運ばれました。灰色の狼は、国会にも議席を持つ愛国者運動党(MHP)と関係のある、トルコの超ナショナリストのシンボルです。


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