トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコ=イラン国境に72キロの壁が完成

2018年01月11日 | 国内
1月12日 トルコ=イラン国境に、144キロの壁のほぼ半分が完成しました。塀の建設を行っているTOKI(トルコ家屋開発局)によると、トルコ政府はこの壁を、密輸や、不法移民や、テロリストの侵入を防ぐために建てているそうです。

 Hurriyet

トルコの大都市で低価格の高層アパートを建てていることで知られるTOKIは、シリア国境の壁も建設しました。「われわれは昨夏、このイラン国境の壁を建てはじめ、現在、144キロのうちの80キロを完成させました。気象条件が許せば、来春までには完成するでしょう、インシャアラー」と、TOKIのエルギュン・トゥラン局長は言いました。

エルドアン大統領は昨年、トルコはイラク国境と、イラン国境の1部に、まもなく完成するシリア国境の壁と同様の壁を建てると明言しました。トルコ=イラン国境の3分の1に築かれる壁は、密輸業者と、非合法組織クルド労働者党(PKK)の侵入を防ぐのが目的だと、トルコ当局は言っています。シリア国境に壁ができて以来、イスラム国(ISIL)その他テロリスト集団の戦闘員は、イランからトルコに入る密輸ルートを使おうとしています。

TOKIはまた、トルコ南東部の再建にも、大きな役割を果たしています。トルコ南東部の町はPKKとの戦闘でひどいダメージを受けています。トゥラン局長によると、TOKIは最悪の被害を受けた地域に、25000戸の住宅を建設中で、年末までには20000戸を建てる予定だsです。


トルコ・ジャーナリスト協会会長が仲間の自由を要求

トルコ・ジャーナリスト協会のトゥルガイ・オルジャイト会長が、1月10日の「働くジャーナリストの日」のメッセージで、“報道と表現の自由の障壁を除き、収監されているジャーナリストを解放し、ジャーナリズムを犯罪のように扱うのを止めるよう”与野党に要請しました。

 Hurriyet

オルジャイト会長はまた、他のメディアで働く人々に、「われわれにはさらなる団結が必要だ。ジャーナリストは仲間をターゲットにするのをやめるべきだ」と訴えました。オルジャイト会長は「ほぼ3人に1人のジャーナリストが、過去10年間で失業を体験している。その中の45人は、いま獄中にあり、この国のジャーナリストはまさに悲惨な状況にある」と言っています。

「ジャーナリストはしばしば法的事件と向かい合い、裁判所通いを強いられる。ジャーナリストはその職分を果たせない。われわれジャーナリスト仲間の中で、組合員の率は非常に低い。ヨーロッパでは、少なくとも25%が組合員だが、トルコでは組合員は5~9%に過ぎない」とオルジャイト会長は言いました。

「出版禁止、罰金、訴訟、拘束、逮捕、検閲が日常茶飯になっている。そのうえ、政治家たちはジャーナリストにテロリスト活動というレッテルを貼る。ジャーナリストに対する、ことばの攻撃と物理的攻撃はつづいている。不満を訴えても、これらの攻撃は、残念ながら罰せられない。」

エルドアン大統領は、1月9日、メッセージを発表し、メディアが國内外のできごとをなんの制限もなく報道することの重要性を力説し、この種の仕事は民主主義に必要なものだと言いました。「私は政治家としての人生で、しばしばメディアに傷つけられてきたが、私はつねに戦ってきた。さまざまな声と文化が自由に表現されるように、私はいまも戦っている」

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トルコ人は肉が大好きだが、低所得層の消費量は少ない

2018年01月10日 | 国内
1月11日 トルコ人の食習慣、その社会経済的結果、わが国の食糧生産高などに関する数字が、新しい調査によって明らかになりました。

Hurriyet

1月8日に発表された調査によると、トルコ人は肉が大好きだが、その消費量、とくに牛肉・羊肉の消費量は、とくに低所得層の場合、非常に少ないということです。

この調査はメトロ・キャッシュ&キャリーがコンダ研究・コンサルタントとともに、2017年12月、31県の163町村で2713人を対象に、面接方式で行われました。回答者の大半は「お肉は大好きな食品」と答えました。肉に次いで、野菜の詰め物料理、白インゲン豆の煮込みが挙げられました。最もよくつくる料理は、スープ、パスタ、米料理でした。
(メトロ・キャッシュ&キャリーはレストラン・商店を対象にした現金問屋方式の世界的会員制卸売りチェーンです)


111国立大学の中で女性学長は3大学のみ

わが国の研究者の43~58%は女性であるにもかかわらず、学長が女性の国立大学は3大学しかないと、1月9日、ハベルテュルク紙が報じました。5年前は、女性学長は6人いたが、いまは半分に減ったと同紙は言っています。

Hurriyet
デュズジェ大学のチャカル学長


現在の女性学長は、西部デュズジェ県デュズジェ大学のニガル・デミルジャン・チャカル博士、西部イズミル県イズミル民主主義大学のベドリエ・トゥンチュシペル博士、西部ヤロヴァ県ヤロヴァ大学のギュレル・アルカン学長代理の3人です。3人の女性はトルコの全国立大学学長の2.7%に過ぎません。

高等教育委員会(YOK)の2016~2017年のデータによると、女性教授がいない大学は12大学、女性准教授がいない大学は7大学あります。YOKのウエブサイトによると、104国立大学の中で、女性副学長がいるのは、たった23大学です。104大学の208人の副学長の中で、女性副学長はたった27人、9.28%に過ぎません。

教育専門家のアラッディン・ディンチェル氏によると、大学の要職に女性がいないのは、偶然ではなく“意識的に決めた”結果だそうです。「大学内の性の平等を守るためには、性差別的言語を排除することによって、法律を変えるべきです。副学長を2,3人置いている大学では、少なくとも1人は女性の副学長を、4,5人の副学長がいる大学は、少なくとも2人は女性にするべきです」と、ディンチェル氏は言いました。


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50万の失業教師が就職を待っている

2018年01月09日 | 国内
1月10日 大学が教職課程を閉鎖しても、現在の教師志願者が全員就職できるまでには10年かかるだろうと、1月8日、ジュムフリエット紙が報じました。

Hurriyet

「45人の私たちの仲間が就職できないために、命を絶った」と、教育・科学労働者組合(Egitim-Sen)のフェライ・アイテキン・アイドーアン議長は言い、憂うべき失業率に世間の耳目を集めました。

失業教師数は50万に達し、危機感は教師だけでなく、全国に広がっていると、アイテキンさんは言っています。問題は職を求める大学卒業者にとどまりません。失業教師の数は増加し、学生たちはいま、教職免許をとることを考慮しています。

教育省の戦略的レポートによると、教職免許を取るために勉強している学生は20万人います。文学や、人間科学や、宗教研究を学んでいる大学生を含めると、65万人以上の学卒者が厳しい未来に直面しています。教育学編成コースのような高等教職課程をとっている学生を含めると、トルコでは100万以上の免許所得者が、現在、失業中です。

「この状況は明らかに、教師の需要に応じた定員を再検討する必要を示している」と,同紙は言っています。記事によると、わが国の教職課程のある学校は、過去15年間で、63校から92校に増え、学生の数は1万4000人から22万8000人に増えました。

同紙によると、トルコには免許を持った失業教師が41万2015人いるそうです。学卒失業者のリストでは、教師は2位にランクされています。


CHP議員がトラック運転手問題を訴えるためにトラックの旅を始めた

最大野党・共和人民党(CHP)のアイクト・エルドードゥ議員が、トラック運転手が抱える問題に注意を喚起するために、イスタンブルからアンカラへトラックの旅を始めました。

 Hurriyet

エルドードゥ議員とオズカン・ヤルム議員は、1月8日、1台のトラックの後部席に乗りこみました。このトラックの旅は、CHPのクルチュダルオール議長が、12月の予算協議中、トラック運転手が体験している問題を提起したことから始まりました。トラック運転手問題は政権政党・公正発展党(AKP)と野党の間で議論になりました。

トラック運転手たちは、ディーゼル燃料の価格と通行料が非常に高額であるため、経費の高騰に悩まされていると、クルチュダルオール議長は言いました。ユルドゥルム首相は、クルチュダルオール議長が発表した数字は事実を反映していないと応じました。しかし、CHPは、1月6日、アンカラのCHPの大会で、ふたたびこの問題を取り上げました。

「運転手たちは世界で最も高いオイルを買い、最も厳しい罰則を課されています。彼らは家族を養っていますが、彼らの問題を懸念する者はいません」と、クルチュダルオール議長は言いました。「道路通行料不払いの罰金は5万リラです。これは世界で最も厳しい罰則です」

2016年、トラック運転手たちは、イスタンブル=アンカラ間の高速道路の料金徴収所で抗議活動を行い、通行料の値下げを求めました。道路を使用するために、138リラも支払わなければならないと言う人もいました。

CHPの議員たちは、イスタンブルからアンカラへトラックを運転するためのコストを示して、この問題に世間の注目を集めるのが目的だと言っています。


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山中で遭難したハイカーたちが救出された

2018年01月08日 | 国内
1月9日 準軍事情報源によると、8日朝、トルコ北西部の山ウルダーのスキー場近くで遭難したハイカー3人が救助されました。

Hurriyet

ヒュセイン・カラルさん、ジェンギス・コヌクさん、アブドゥラ・タネルさんは、1月7日午後、ハイキングをしていて、スキー場から5キロのバカジャク監視塔近くで遭難しました。厳寒の中で一夜を過ごした3人は、シェルターをつくって雪をよけ、火を焚いて、生きのびました。憲兵隊の捜索・救助チーム、災害・緊急管理局(AFAD)と地元ニリュフェル捜索・救助チームは、悪天候のため、遭難場所に近づけませんでした。救助された3人は近くの病院に運ばれました。


2017年、トルコとの合併や共同経営を求める外国企業が増えた

トルコとの企業合併や事業引き継ぎ、合弁事業などへの外国の投資が、2017年、増加傾向にあったと、「トルコ競争委員会」のオメル・トルラク委員長が言いました。

 Hurriyet

「いま、外国資本がトルコに関心を寄せているのは、わが国の経済が信用されていることを示すものです」とトルラク委員長は、1月5日の記者会見で語りました。「トルコ競争委員会」は昨年行われた184件の企業取引を分析し、その中の少なくとも137件は、外国企業との取引だったと言いました。「トルコ経済への外国への関心は2018年もつづくでしょう。合併や引き継ぎの申し込みに加え、第3四半期には11.1%の成長率が考えられます」と、トルラク委員長は予測しています。

外国企業は、とくに卸売と小売り貿易、燃料分配装置、保管・輸送活動に関心を持っていると、トルラク委員長は言っています。「オランダ、ルクセンブルグ、日本、アメリカ、ドイツ、オーストリア、アラブ首長国連邦、フランス、ベルギー、イギリス、フィリピンからの申し込みが来ています」


ハランの歴史的な家々が観光資源に

南東部シャンルウルファ県ハラン地区の歴史的な建物が復活しつつあります。世界最古の居住地のひとつと考えられるハランは、BC6000年以来、さまざまな文明の故郷であり、またアッシリアとウマイヤ朝の首都でもありました。

 Hurriyet

この2年間、多くの組織が関与している都市計画プロジェクトの一環として、ハランの歴史的建物はオリジナルな姿にもどり、観光に役立とうとしています。円錐形の屋根を持った四角い建物は、ハランのウル・モスクや、その隣のメドレッセ(イスラム学校)と共通しています。シャンルウルファ市のメフメト・エミン・オズチュナル次長は、ハランの多くの建物は、ハラン観光の魅力の中心になっていると言っています。シャンルウルファ市はハラン大学考古学部が行ってる発掘も支援しているそうです。

「シャンルウルファには長い歴史があります。アナトリアの人類の歴史は1万2000年昔、ギョベクリテペで始まりました。最初に定住した農民たちは、ハランの低地に住んでいました。市の中心には、19の文明の廃墟があります。これらの廃墟がこの都市の重要性を示しています」とオズチュナル氏は言いました。

「ハラン家屋保存促進協会」のアフメト・オズヤウズ会長は、円錐形の屋根の家々の修復はまもなく始まると言いました。「ハランの家々の建築は世界でも珍しいものです。これらの家は四季を通じて住みやすく、快適に暮らせます。これらの家々を守り、ツーリストが人々の生活を見られるようにすることが大切だと思います」

・・・私がハランに行ったのは1980年代でしたが、円錐屋根の家々はこんなにきれいではありませんでした。ハランはやがて、南イタリアのアルベロベッロのようになるのでしょうか。


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今年もギリシャ正教徒がトルコでクリスマスを祝った

2018年01月08日 | 文化
1月8日 6日、イスタンブルのフェネル・ギリシャ正教総主教座が、クリスマス・イヴのミサを行いました。

 Hurriyet

ギリシャのイオアニス・アマナティディス副外相とペトロス・マヴロイディス駐トルコ・ギリシャ大使も、ミサに列席しました。ミサの模様はアテネのERT局がライブ中継しました。

ミサの後、儀式は金角湾のフェネルの船着き場に場所を移しました。総主教が大きな十字架を海中に投じると、待ちかまえていたギリシャ人たちが十字架をめがけて泳ぎ、競って十字架を拾い上げます。これは毎年1月6日に行われる、ギリシャ正教の伝統行事で、十字架をゲットした者は今年の英雄となり、総主教さまから金の十字架が贈られます。

多くの正教会は、現行の暦とは異なる暦によって、1月6日にクリスマス・イヴを祝い、クリスマスは12月25日でなく、1月7日に祝います。ロシア、ジョージア、アルメニアなど数か国も、クリスマスを1月に祝います。世界中の正教会の多くは、BC45年、ジュリアス・シーザーの治世に生まれたユリウス暦を使い、1582年にローマ教皇グレゴリオス3世が導入したグレゴリオ暦(現行の太陽暦)を使いませんでした。ユリウス暦は13日遅れです。

コプト教会のミサは厳戒態勢で行われた
エジプトでは、コプト教会の教皇タワドロス2世が、1月6日、エジプトの新しい首都の大聖堂で、真夜中のミサを行いました。ミサには、アブデル・ファッタフ・アルシシ大統領も出席しました。ミサは新築の大聖堂で、厳戒態勢の中で行われました。シシ大統領が大聖堂に現れると、礼拝者たちは歓呼で迎えました。

ミサの数日前に、コプト教の教会と、キリスト教徒が所有する商店がテロ攻撃を受け、10人以上が死亡しています。エジプトの少数派であるキリスト教徒は、最近、イスラム国(ISIL)などの標的にされています。


イスタンブルのブルガリア教会が修復を終えて再開

1月7日、エルドアン大統領が、120年の歴史ある、イスタンブルのブルガリア教会の再開を発表しました。

 Hurriyet

「この教会の再開は、私にとって、国際社会への重要なメッセージとなります。イスタンブルはふたたび、異なる宗教と文化が平和に共存する都市であることを、世界に示しました」と、エルドアン大統領は、ユルドゥルム首相と、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相のスピーチにつづいて言いました。

「すべての人々が自由に礼拝できるようにすることは国家の責任です。トルコは過去15年間、5000以上の文化遺産の修復を支援してきました」と、エルドアン大統領は語りました。ブルガリアのボリソフ首相は、2018年にはトルコとEUの関係を正常化する努力が必要だと言いました。ブルガリアは1月1日、EU委員会の、6か月輪番制の議長国を引き継ぎました。

聖ステファン教会として知られるブルガリア教会は、イスタンブルの金角湾のほとりの、歴史あるバラト地区にあります。19世紀に建てられた最初の木造の教会は焼失し、1898年、鋳鉄で再建されました。ユルドゥルム首相は再開式のスピーチで、教会の再開は“トルコの寛容性”を表わすものだと力説しました。

1600リラ(400万ドル)かかった修復費の多くは、イスタンブル市が負担しました。ブルガリア政府はこのプロジェクトに100万リラ(25万3000ドル)助力しました。ブルガリア政府はその交換として、トルコ系ムスリムが多く住むプロヴディフ市のジュマ(金曜)モスクの修復を許可しました。

・・・夕暮れどき、金角湾をクルーズすると、夕日を浴びたこの教会が、たとえようもなく美しく眺められます。ボスフォラスとブルガリア教会は、イスタンブルの美しい眺め10選に入れてもよいかと思います。


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トルコとドイツが「関係改善のためには対話が必要」で合意

2018年01月07日 | 国際
1月7日 トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が、1月6日、ドイツのジグマール・ガブリエル外相とともに、両国間の“難問と意見の相違”は、対話と協力によって解決されるべきだと言いました。

 Hurriyet
ドイツ・ゴスラーの「皇帝居城」で記者会見中のトルコのチャヴシュオ
ール外相(左)とドイツのガブリエル外相。


「私たちはいくつかの問題で意見の相違はあります。両国の関係は緊張していましたが、これは対話によって克服できると思います。相互の対話と純粋な協力によって、両国の関係は改善できると、私たちは信じています」と、チャヴシュオール外相はガブリエル外相との記者会見で語りました。

両外相の会談は、ドイツ中部ゴスラーの「皇帝居城」で行われました。ガブリエル外相がトルコ外相を、彼の故郷の町ゴスラーに招いたのです。昨11月には、チャヴシュオール外相が彼の故郷のアンタリヤに、ガブリエル外相を招待しています。

「私たちはここで、アンタリヤと同様のすばらしい雰囲気の中で、両国の関係改善の可能性を考えるチャンスを持ちました・・・ガブリエル外相も言ったように、私たちはあらゆる問題について同意見である必要はありませんが、意見の相違はとりあえずカッコに入れて行動するほうがよいでしょう」と、チャヴシュオール外相は、1月6日、言いました。

両外相は、一連の論争で厳しくなった両国の関係を改善するために、できることはなんでもするということで合意しました。ガブリエル外相はまた、第2次大戦後のドイツの再建に、トルコの出稼ぎ労働者が果たした役割や、ナチ時代にドイツの難民をトルコが迎え入れたこと、どいつには300万人強のトルコ人社会があることなど、両国の歴史的関係を指摘しました。

両外相はまだ、意見の差異があることを認め合いました。チャヴシュオール外相は論争の要点のひとつは、トルコがEUに加盟できるか否かの評価にあると言いましたが、口調は穏やかなものでした。記者会見後、ガブリエル外相は、彼の賓客を、世界遺産になっているゴスラーの中世の旧市街の散歩に誘いました。


2017年、トルコの空港の乗降客が増加した

1月6日の運輸相の発表によると、2017年、トルコの空港を利用する乗客数が、前年に比して11%増加しました。

 Hurriyet

アナドル通信のデータによると、昨年、トルコの空港を利用した乗客数は1億9300万に達したそうです。国際線の乗客数は、2017年、前年より17%増え、8350万人に達しました。2017年、国内線を利用した乗客数は1億960万人で、前年に比して7%の増加でした。

トルコの空港を利用した航空機は150万機で、これは前年い比して3.2%の増加です。2017年11月の空輸貨物の総量は2016年に比して10%増加し、340万トンに達しました。

トルコの国家空港総局によると、トルコで最も発着数の多い空港は、イスタンブルのアタテュルク空港とサビハ・ギョクチェン空港で、2017年は9510万人が利用しました。前年の利用者は9000万人でした。昨年、アタテュルク空港は6370万人の乗客が利用し、サビハ・ギョクチェン空港の利用者は3100万人でした。


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アテネの裁判所は元トルコ軍人の亡命を再検討する

2018年01月06日 | 国際
1月6日 アテネの裁判所は、1月5日、元トルコ軍人の亡命を認めた裁定の再検討を求めるギリシャ政府の要請に合意しました。元トルコ軍人8人は2016年7月15日のクーデターが失敗に終わった後、軍のヘリコプターでトルコからギリシャに逃げ込みました。

 Hurriyet

アテネ裁判所は40分間の密室審問の後、2月15日に最終的な裁判を行うと言いました。第3独立亡命委員会によると、ギリシャに逃げ込んだヘリコプターの副操縦士シュレイマン・オズカイナクチュは、先週、亡命を認められました。残り7人の将校たちは、これまで亡命を認められていません。彼らは亡命委員会が裁定を下すまで、ギリシャ当局に拘置されています。

トルコ外相は亡命認定を批判し、ギリシャはこの判決によって、陰謀者たちを保護し擁護する国であることを明らかにしたと言いました。トルコ法務省は、元将校たちの送還を数度にわたって要請しています。2017年1月26日、ギリシャ最高裁判所は将校たちをトルコに送還しないという判決を下しました。トルコ外務省は、この判決を“政治的動機による判決”と批判しました。

この問題は、2017年12月7日、トルコのエルドアン大統領がギリシャを公式訪問したときにも話し合われました。フェトフラー・テロリスト組織(FETO)は、2016年の未遂クーデターを計画したとひろく信じられています。このクーデターによって、250人がなくなり、2200人が負傷しています。

FETOはトルコの国家組織、とくに軍隊、警察、司法組織の中に浸透し、国家を転覆させるための長期にわた作戦を行ってきたと、トルコ政府は非難しています。


マルディンのモル・オウギン修道院が訪れる人を待っている

モル・オウギン修道院は、南東部マルディン県ヌサイビン地区のバゴク山の麓にあります。

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ローマ時代に建てられ、1970年に司祭がなくなってから閉鎖されていましたが、2011年、シリア正教の僧ラバン・ヤキム・ウンファル師が信者たちのために再オープンしました。メソポタミア大平原を見はるかす山腹の斜面に建てられた修道院は、シリアから石を投げれば届く距離にあり、シリアク人にとっては第2のエルサレムと考えられています。

「多くの僧がここで修業してきました。エルサレムに旅立つ人々を、私たちがここで祝福しています。近頃は、シリアク人のほか、国内外のツーリストも修道院を訪れるようになりました」と、ウンファル師は言いました。

ヌサイビンの中心から25キロ、1700年の歴史を持つ修道院は、1970年にラフボ・オルズ司祭が亡くなったときから閉鎖されていましたが、ウンファル師が再開しました。マルディンには他にも美しい修道院がありますが、モル・オウギンの建築は他の修道院と異なり、トルコ最大の鐘もあります。

世界最古のキリスト教の宗派のひとつシリア正教の信者たちは、エルサレムへ巡礼に行くまえにマルディンを訪れます。修行僧としてこの修道院で働いているウンファル師は、モル・オウギン修道院は、シリアク社会で最古の修道院のひとつだと言いました。モル・オウギン修道院は、マルディンでもっと有名なデイルザファラン修道院やモル・ガブリエル修道院より古いものです。「ここは、まだ発見されていない場所と言えます。この修道院の扉を開けることができた私たちはとても幸せです」とウンファル師は言いました。

標高1000メートルの高みにあるこの修道院は、黒海地方トラブゾンの山中にあるシュメラ修道院と似ていると、よく言われます。1700年昔、エジプトから来た聖オウギンとその弟子70人が、この修道院を建てました。聖オウギンはシリアク社会に貢献したとして“メシア”の称号が与えられました。過去、およそ350人の僧たちがこの修道院を支えてきました。


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「トルコ経済は今後5年間、年4.8%成長する」フィッチ

2018年01月05日 | 経済
1月5日 トルコ経済は今後5年間、年平均4.8%成長すると思われると、フィッチ・レーティングスが発表したと、1月5日、アナドル通信が報じました。(フィッチ・レーティングスは格付け情報を提供する世界的な企業。)

Hurriyet

フィッチ・レーティングスは「EM成長への投資と人口統計の要点」と題したレポートで、世界の最大新興市場10のリストを発表していますが、このレポートで、トルコは予想経済成長率で3位にランクされています。トルコの労働年齢人口は、今後5年間、たくましい成長をつづけ、労働人口の増加がGDPの成長を可能にするだろうと、フィッチは言っています。

トルコの労働者1人に対する資本蓄積率は印象的だが、これは外国資本によるものであるから、下降するリスクもあると、フィッチは見ています。「トルコのめざましい成長率は、高い投資率の持続によるところが大きい」

トルコの予想される経済成長は5%以下ですが、労働生産性における成長のトレンドは、完全に高い投資率によるものと断定できます。高い投資率が、外国資金の流れを引き寄せるのに弱点になるかもしれません。このレポートで、新興市場のトップになっているのはインドで、今後5年間、6.7%の成長の可能性があるとされています。2位は成長予想5.5%の中国です。


第1次世界大戦で雪中に倒れた兵士を記念する雪の彫像

第1次世界大戦中のサルカムシュ作戦の103周年を記念して、北東部カルス県で、兵士たちの雪の彫像がつくられました。この作戦で、オスマン軍の兵士1万人が亡くなりました。

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彫像をつくるのに、トラック100台分の雪が使われました。零下5度から17度の厳しい寒さの中で、雪像は1週間かかって完成しました。彫像のために、照明もとくべつに設置されました。彫像をつくった1人、カルスのカフカス大学の研究者、ムハムメト・ハニフィ・ゼンギンさんは、亡くなった兵士たちのために、仕事を離れて働いたと言いました。

「私たちは、戦死者たちへの想いを示すために、氷点下の寒さの中で働きました。私たちはもう1度、感謝をこめて、兵士たちに哀悼の意を捧げます。このような戦いが2度とありませんように」と、ゼンギンさんは言いました。

毎年、全国から人々が、戦死した兵士たちを記念するために、オスマン帝国のサルカムシュ作戦が始まった場所、カルスのクズルチュブクに集まります。この作戦はロシアのコーカサス軍を撃退するのが目的でしたが、戦況はたちまち悪化し、1914年12月から1915年1月、サルカムシュで1万人が、凍てつく寒さの中で動けなくなりました。
 

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ギリシャ政府がトルコ軍人の亡命の取り消しを要請

2018年01月03日 | 
1月3日 ロイターの報道によると、ギリシャ政府が、1月2日、8人のトルコ軍人の1人の亡命を認めるギリシャ亡命申請局の決定を無効にするよう裁判所に要請したということです。

 Hurriyet

8人のトルコ軍人は、2016年7月、トルコのクーデターが不発に終わった後、軍のヘリコプターでギリシャに逃げ込みました。8人のトルコ人将校は亡命申請は未決のまま、警察に拘置されています。その中の1人、シュレイマン・オズカヤクチュが12月30日、釈放されましたが、その後、ギリシャ政府の動きがありました。

ギリシャ首相府は、12月30日、8人のトルコ軍将校に関する政府の立場に従って、12月29日に下された裁判所の判決を無効にするよう求めると発表しました。2人の裁判官と1人の法学者からなる亡命申請局の委員団の決定が待たれます。ギリシャ最高裁判所は、2017年1月、将校らはトルコで公正な裁判を受けられないだろうから、彼らの引き渡しを拒否すると言いました。

トルコ外務省は、12月30日、オズカヤクチュの亡命を認める判決を非難し、この判決は司法の判決というより政治的判決であり、国際法の規範と原則を侵害し、ギリシャがテロ組織と戦う気がないことを示すものだと言いました。「ギリシャは、7月15日の未遂クーデターに参加した8人の中の1人に亡命を認める判決を下した。この判決によって、ギリシャは陰謀者を守り受け入れる国であることが明らかになった」と、外務省の声明文は言っています。

一方、ギリシャ政府のディミトリス・ツァナコプーロス報道官は、8人のトルコ軍将校は、亡命申請の結果がどうあれ、引き渡されることはないと言っています。副操縦士オズカヤクチュは、未遂クーデター後の緊張の中、トルコ国境から近いギリシャの都市アレクサンドロポリに着陸し、未遂クーデターとの関与を否定しました。


イスタンブルのバシリカ貯水池の見学者が激増

イスタンブルの歴史地区スルタナメットのアヤソフィア博物館近くに位置し、イスタンブル市が管理しているバシリカ貯水池は、現在修復中にもかかわらず、ツーリストの関心を集めています。

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2017年、バシリカ貯水池を訪れた見学者数は、入場券を購入した人が100万人、無料見学者が15万人で、2016年から約35万人も増加しています。歴史的貯水池は、現在、500年ぶりの総体的な修復作業中です。修復は3月に終わる予定。

バシリカ貯水池の面積は8678平米ありますが、現在、7648平米が公開され、1030平米は閉鎖されています。ビザンティン時代からオスマン時代、イスタンブル市民に水を提供してきた歴史的貯水池は、10万トンの水を蓄えることができます。

貯水池の北西の隅に立つ2本の柱の下に、逆さに据えられている2つのメドゥーサの礎石は、ローマ時代の彫刻の傑作と見られ、貯水池を訪れる人々の人気を集めています。

・・・貯水池の入口には、いつもツーリストの列ができていますが、2016年夏、訪れたときには、列はなく、入場券売り場の係員があくびをしていました。閑散としたスルタナメット広場も初めて見ました。でも、ようやくツーリスト数も増えてきているようですね。よかった、よかった。


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ナイトクラブ・テロ1周年に、犠牲者の記念式典

2018年01月02日 | 国内
1月2日 2017年12月31日、イスタンブルのナイトクラブを襲ったイスラム国(ISIL)のテロ攻撃の1周年に、犠牲者たちを記念する式典が行われました。

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式典はオルタキョイのナイトクラブ「レイナ」の前で行われました。2017年1月1日早朝、ウズベキスタン出身のジハーディスト、アブドゥルカディル・マシャリポフによるテロ攻撃で亡くなった39人を記念する式典には、高官を初め、犠牲者の親族や市民が参加しました。テロリストの銃弾によって、79人の負傷者も出ています。

犠牲者はトルコ市民だけでなく外国人が多かったため、数か国の総領事も出席しました。マシャリポフは15日間の逃亡の後、1月16日、イスタンブルのエセンユルト地区で逮捕されました。この男を捕えるために、2000人の警官が152か所の手入れを行いました。この事件の容疑者57人の中の56人は逮捕されました。

マシャリポフは“憲法上の秩序を乱そうとした”“意図的に39人を殺した”“意図的に79人を負傷させた”“テロリスト組織に属している”“武器を購入し所持した”等の罪で、2397年の禁固刑の判決を受けました。

祈念式典では、トルコ国旗に包まれた犠牲者の遺影が、いま閉鎖中のナイトクラブ「レイナ」の前に置かれました。カナダのウルリック・シャノン総領事、エジプトのネルミーン・アフィフィ・メトワリー総領事、パレスチナのアブダルカリム・アルカティブ総領事のほか、オーストリアのフェリクス・ビグル領事官補、イスタンブルのアルメニア正教会のレヴォン・セギヤン司教、オルタキョイ・シナゴーグのナフタリ・ハレヴァ・チーフ・ラビ、ギリシャ正教総主教座の代表としてパシオス神父も、式典に列席しました。

「レイナ」の入口に花輪が捧げられた後、ムスリム、キリスト教、ユダヤ教の聖職者たちが、それぞれの礼拝を行いました。このテロで弟を亡くしたタルク・アルクさんは、式典で「ムスリムはムスリムを殺さない。ISは宗教もイスラムも関係ない」と言いました。「レイナ」の経営者の1人、アリ・ウナルさんと、ベシクタシュのムラト・ハジネダル区長も花輪を捧げました。

「私はもう1度、このテロ攻撃を非難します。亡くなった39人の方々は、宗教や出身地のいかんを問わず、私たちにとって親愛な人々です。わが国で新年を祝うことを選んでくれた方々、ベシクタシュのお客さまが殺されたのです」と、ハジネダル区長は言いました。「レイナ」は5月22日、取り壊されました。


厳しい警戒の中、人々は各地で新年を祝った

車両通行止めや祝祭イベント禁止など、厳重警戒の中で、トルコ全土で人々は新年を祝いました。

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安全対策の一環として、イスタンブルの中心タクシム広場への道路は、2017年12月31日午後3時から車輛通行止めになり、ツーリストも市民も、警察のチェックを受けて広場に入りました。憲兵隊はテロに備え、タクシム広場でドローンを使って警戒、人々の視線を集めていました。ドローンはトルコの防衛会社アセルサンが開発したものだそうです。

犬を連れた警官が広場や大通りをパトロールしていました。2匹の犬は中央アナトリア産の牧羊犬、カンガルとアクバシュ。爆弾発見のために、探知犬も出動しました。タクシム広場とイスティクラル通りは、38台の防犯カメラが監視し、なにか怪しい動きがあれば、治安部隊に通報されます。厳重な警戒にもかかわらず、タクシム広場の人混みでは、多くのセクハラ事件もあり、3人が拘束されました。

タクシムのほか、ベシクタシュ区とカドキョイ区でも、多くの道路が午後3時から閉鎖され、大晦日の早朝から大型車の乗り入れが禁止された地区もありました。

イスティクラル通りが新年を祝う人々で埋め尽くされているとき、祝祭に抗議する人々の姿もありました。カドキョイでは、あるグループが「新年とムスリム」という見出しのビラを通行人に配り、新年を祝わないよう勧告していました。(ゴリゴリのムスリムは、イスラムには新年を祝う習慣はないと主張して、新年の祝賀に反対しています。)

ニシャンタシュは、近年、新年のカウントダウンのイベントで人気の場所でしたが、今年は厳重な警戒のため、閑散としていました。首都アンカラでも厳しい警戒態勢がとられ、クズライ広場では、サンタに化けた警官もいました。


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