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680人以上の無登録移民がトルコで捕まった

2018年01月13日 | 国際
1月15日 13日、総計683人の無登録移民が不法にトルコ国境を越えようとして、トルコ治安部隊に捕まったと、トルコ軍部が発表しました。

 Hurriyet

トルコ参謀本部の声明によると、1月12日、シリアからトルコに不法に越境しようとしていた577人の移民を、トルコ軍が包囲しました。トルコからシリアに入ろうとしていた4人も捕まり、イラン国境でも2人が捕まりました。

また、軍の発表では、ギリシャ国境でも100人が拘束され、その中の50人は不法にトルコからギリシャに入ろうとし、他の50人はギリシャからトルコに入ろうとしていました。


EUの“ゆがめられた”キプロス宣言に、トルコは猛反発

1月12日、トルコは、EU南部諸国のキプロス問題に関する共同声明を“ゆがめられた、救いがたい”声明と批判しました。「EU南部諸国(地中海7国)の第4回サミットでの共同声明には、キプロス問題解決に関して、“ゆがめられた、非建設的な”部分がある」と、トルコ外相が声明で言いました。

 Hurriyet
左がトルコ共和国国旗、右が北キプロス・トルコ共和国の国旗です。


「この声明は、交渉が不成功に終わった主たる原因である、ギリシャ・キプロスのスタンスに立っている。交渉は2008年、キプロス島で始まり、2017年、成果のないまま、キプロス会議は終わった」と外相は言い、昨7月、成果のなかった、スイスのクランス・モンタナでの平和会議に言及しました。

1月10日、ローマで、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、マルタ、ギリシャ・キプロスが参加したサミットが開かれました。共同宣言で、7か国は、EUの認めるキプロス問題の解決を支持すると言っています。共同宣言は、キプロスとその住民を再統合し、保障国なしで、キプロス島の主権と、独立と領土を守るというものです。

宣言はまた、「キプロスは解決後もEU加盟国であり、EU加盟国であることは、再統合されたキプロスにとって最善の防備となる」と言っています。しかし、トルコ外相は「ギリシャ・キプロス側は、決着を妨害するために、EU加盟国であることを利用している」と言っています。「このような声明は、キプロス問題を解決させるために役立つものではない」

東地中海の島キプロスは、1974年以来、分断されています。1974年のギリシャ・キプロスのクーデター後、トルコ島民に対する暴力が始まり、トルコ政府は保証国の権限で介入しました。1983年11月15日、北キプロス・トルコ共和国が独立を宣言しました。

国連のアナン計画など、一連の平和提案がなされてきたにもかかわらず、島のステータス問題はいまだに解決されていません。トルコ・キプロスは、2004年の国民投票でアナン・プランを受け入れましたが、ギリシャ・キプロス島民が拒否票を投じたため結実しませんでした。


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