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「米国との信頼関係なしに安全地帯の設立はない」外相

2018年01月25日 | 国際
1月27日 アメリカとトルコの信頼関係が復活する前に、アメリカと連携して“安全地帯”を築くことを話し合うのは正しくないと、1月25日、メヴリュト・チャルシュオール外相が言いました。

 Hurriyet

アメリカのレックス・ティラソン国務長官との会談の3日後に、チャヴシュオール外相は「アメリカとの信頼関係は破壊されている」と言いました。「両国間の信頼関係が復活するまでは、このような問題を話し合うのは適当ではない」と、外相はHurriyet紙に語り、トルコ国境から30キロの地点のシリア領内に、安全地帯を設けるというティラソン国務長官の提案に言及しました。

「アメリカのほんとうの目的はなんなのか明確ではない。なによりまず、両国はこの疑心暗鬼の状態を明確にする必要がある」と、チャヴシュオール外相は付言しました。

ティラソン国務長官は、1月22日、ヨーロッパ公式訪問で、アメリカは、テロリストから自国を守るトルコの合法的な権利を認めると言い、安全地帯は状況を安定させ、トルコの治安上の懸念に合致するだろうと提案したした。

トルコは1月20日、シリアのクルド人民防衛隊(YPG)をシリアのアフリンから排除するために、「オリーブの枝作戦」を始めました。


「トルコはISがヨーロッパに入るのを防いでいる」ユルドゥルム首相

トルコのアフリン作戦は、イスラム国(ISIL)が地中海経由でヨーロッパに入るのを防いでいる」と、トルコのユルドゥルム首相が言いました。

 Hurriyet

「わが国は中東だけでなく、ヨーロッパにも安全を提供している」と、首相は1月25日、トルコ郵便サービス〈PTT〉関係の会合で言いました。「トルコはヨーロッパの南の国境です」

ユルドゥルム首相はまた、アメリカがシリアのクルド軍・人民防衛隊〈YPG〉と協力していることを非難しました。トルコはYPGをクルド労働者党(PKK)とリンクしているテロ組織と見ています。「テロリスト組織とビジネスすることは下劣な行動です」と首相は言いました。

トルコはYPG戦闘員をシリアのアフリンから排除するために、1月20日、「オリーブの枝作戦」を始めました。


トルコとオーストリアが記者会見で関係正常化を誓った

1月25日、緊張関係にあったトルコとオーストリアが、いま関係正常化を模索しているとメヴリュト・チャヴシュオール外相が言いました。

 Hurriyet
オーストリアのカリン・クナイスル外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


「われわれは関係を正常化することで合意した」と、チャヴシュオール外相は、オーストリアのカリン・クナイスル外相との共同記者会見で言いました。両外相は両国間の関係の新しい頁を開くための方法を話し合いました。チャヴシュオール外相は、トルコとの関係の修復を目的とするクナイスル外相からの電話について語りました。

チャヴシュオール外相は、「トルコはヨーロッパその他の国々との関係改善に努めてきた。トルコはいかなる国にも敵意を持っていない。トルコもオーストリアもメディアを通じてメッセージを送るのは止めるべきだ」と言いました。

「わが国はオーストリアに、トルコに対する認識や感情を変えるように、依頼も強制もできないが、感情をあからさまに表現すべきではない」と、彼は言い、両国は前向きの問題に集中するべきだと力説しました。チャヴシュオール外相はまた、両外相は、クルド労働者と(PKK)やフェトフラー・テロリスト組織(FETO)とのトルコの苦闘についても話合ったと言いました。

2016年、トルコの政治家がオーストリア国内で選挙キャンペーンをすることに、オーストリア当局が制約を課して以来、両国の関係は悪化していました。


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スーダンのスアキン島のオスマン時代の史跡を修復

2018年01月25日 | 国内
1月26日 「トルコ協力・調整局」(TIKA)がスーダン北東部スアキン島の史跡の修復を始めたと、1月23日、同局が発表しました。

 Hurriyet

削地(ドリリング)、都市計画、地質学、地球物理学的踏査、地図、修復などの専門家と建築家30人が作業を始めたと、同局は言っています。トルコとスーダンの共同プロジェクトの目的は、この島を文化と観光のセンターにすることです。エルドアン大統領は、12月、この島を訪れています。

同局によると、島に残るオスマン時代のハナフィ・モスクや、シャフィー・モスク、古い税関の建物などが修復されるそうです。アフリカ最古の海港のひとつだったスアキン島は、アフリカのムスリムたちがサウジアラビアの聖地へ巡礼に行くときに利用していました。

オスマン人は、いまは西サウジアラビアになっているヘジャズ県を、紅海からの攻撃者から守るために、この海港都市を使っていました。


「対YPG作戦で286人のテロリストが死んだ」トルコ当局

トルコ当局によると、シリア・アフリン地区の「オリーブの枝作戦」が始まってから、少なくとも268人のYPG戦闘員が“無効にされ”ました。トルコ軍は、戦闘員が死亡・負傷するか捕虜になったことを表わすのに“無効にされた”ということばを使っています。

 Hurriyet

テロリストの死者は260人になったという、1月23日の参謀本部の声明後、エルドアン大統領は、24日、アフリンの人民防衛隊(YPG),クルド労働者党(PKK),イスラム国(ISIL)の死傷者は268人に達したと言いました。

トルコは国際法と国連憲章51条の下に作戦を行っており、シリアの領土保全は尊重していると、トルコ軍は言っています。トルコ軍はまた、トルコのターゲットはテロリストのシェルター、基地、武器、装備であり、無辜の市民を傷つけることのないよう注意を払っているとも言っています。

シリアの若者がトルコ軍に入隊希望
南東部シャンルウルファ県で、シリア人の若者約500人が、作戦に参加するためにトルコ軍に入りたいと、徴兵事務所に申請書を出しました。

1月23日、エセンテペ地区の兵士募集事務所前にシリアの若者たちが集まり、トルコ国旗を掲げ、トルコ語とアラビア語でスローガンを叫んで、「オリーブの枝作戦」への参加を要望しました。「いま、われわれは負債を返すために、トルコの兵士に協力したいのです。テロ組織と戦うアフリンの作戦に、われわれも参加させて欲しい」と、1人の若者は言いました。

若者たちは事務所に申請書を出した後、散会しました。


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