※ 消してあったが、2019年1月2日に見直して復活させる。暑い夏に「発狂」しそうになって作った詩だ。アメリカのテレビの都合に左右される真夏のオリンピックを思うと、今から関係者、陸連の知人などの消耗した顔が思い浮かぶ。このところ国は、難題をふって来る上司みたいなものである。大震災がちかづいているのにオリンピックをもってきてしまった国を筆頭として、消費税の財務省、「教育改革」の文科省、彼らはむしろ新規に仕事をしない方が国民のためであると私は思う。私なりに平成の後半十年を言うと、それは官害と老化企業悪の極まった年々であった。この間に民主党が官の財務特権に挑戦して人材不足と軽慮から大失敗をやらかして、貴重な改革のチャンスをフイにしてしまったことも惜しまれる。人間というのはプライドがある存在だから、権力や世論を背景に強引に何かをすすめようとしても事は動かないのである。
今日は詩を一篇。題。鹿鳴く夕べに
びーん、びーんと
耳に響くかん高い声で
鹿どもが鳴き騒ぐ
脚と脚とを交錯させて
金網越しに目を合わせると
光の目だ
たくさんの俺が映っている
鹿どもの目に
今晩は金星だけが輝いている
あとは街の灯が明るすぎて
弱い星は見えない
弱いのは そこのあなただ
この鹿どもの存在意義はなんだろうか
肝はきっと くすりになるし
顎は 林檎割りに使えるし
角は 刀掛けに
ふぐりは 味噌煮に
鹿どもの目玉は 純粋な恐怖の形状のまま
いつまでも未使用であり続けるだろう
或る鹿いわく
「きみの魂はまだ固まりじゃないから
再度沸騰した食塩水に投下してのち
そいつが冷めて固形化するまで待て」
或る鹿はステップを踏んでのちに歌った
「ふじわらやー 踏めばふじわら
ふみふみてー 富士の裾野に
魂(たま)もやし 焼けよもろこし
もろこしのー 香りたちたつ
もろこしをー むさぼり食えば
よろこびに 後尾(しりお)ぷるぷる
玉ころがしは 糞ころがしぬ
さればそは きみがたまにそ あにしかめやも」
びーん、びーんと
響く声を交錯させて
脚と脚が入り乱れる
鹿どもの鳴き騒ぐ夕べ
あ、あっついなあ
今日は詩を一篇。題。鹿鳴く夕べに
びーん、びーんと
耳に響くかん高い声で
鹿どもが鳴き騒ぐ
脚と脚とを交錯させて
金網越しに目を合わせると
光の目だ
たくさんの俺が映っている
鹿どもの目に
今晩は金星だけが輝いている
あとは街の灯が明るすぎて
弱い星は見えない
弱いのは そこのあなただ
この鹿どもの存在意義はなんだろうか
肝はきっと くすりになるし
顎は 林檎割りに使えるし
角は 刀掛けに
ふぐりは 味噌煮に
鹿どもの目玉は 純粋な恐怖の形状のまま
いつまでも未使用であり続けるだろう
或る鹿いわく
「きみの魂はまだ固まりじゃないから
再度沸騰した食塩水に投下してのち
そいつが冷めて固形化するまで待て」
或る鹿はステップを踏んでのちに歌った
「ふじわらやー 踏めばふじわら
ふみふみてー 富士の裾野に
魂(たま)もやし 焼けよもろこし
もろこしのー 香りたちたつ
もろこしをー むさぼり食えば
よろこびに 後尾(しりお)ぷるぷる
玉ころがしは 糞ころがしぬ
さればそは きみがたまにそ あにしかめやも」
びーん、びーんと
響く声を交錯させて
脚と脚が入り乱れる
鹿どもの鳴き騒ぐ夕べ
あ、あっついなあ