新潟市民ではない人にとって(私も北関東の県民です)、残念ながら、鶴の友は一番手に入り難い新潟のお酒です。1,2に書いたようにその本当の価値も実像も、エンドユーザーの消費者に正確には伝わっていません。たぶん、その本当の価値と実像が見えたらほとんどの人は鶴の友のファンになるはずです。事実、私の周囲には熱心な鶴の友のファンが数多くいます。
彼らは、〆張鶴の純米や八海山の市販吟醸をふつうに飲む機会が長年にわたってあったため、鶴の友の凄さが見抜きやすかったのです。 ここ十数年、親戚、知人、友人への私のお中元、お歳暮は、鶴の友特選(または別撰)、〆張鶴 純 、千代の光吟醸造りの3本セットです。年間2回にせよこの場合も、鶴の友の凄さが分かりやすい状況にありますが、安月給の私では何百セットも配るわけにはいきません。 もしあなたが鶴の友を一度飲んでみたいと思っていて、さらに新潟市に行く機会がある場合には、次の三つのお店のひとつを訪ねてください。ふつうにふつうの価格で、鶴の友が必ず買えるはずです。
ある程度以上の酒質を持つお酒の中で比較できることが、鶴の友の凄さを分かるためには一番良い条件ですが、そう考えると早福さんの ”越くにの五峰”が理想的です。 越乃寒梅、久保田、〆張鶴、千代の光、鶴の友の本醸造720mlの5本がセットされています。 早福岩男さんと早福酒食品店については、このブログの”長いブログのスタートです”を見てください(ただし本当に長いのであしからず)。住所等は以下のURLをクリックしてください。量が余っているわけではないので予約になるかもしれませんが、直接足を運べば必ず買えます。
http://www.ntv.co.jp/burari/000624/info02.html
量が少ない鶴の友ですが、その中で蔵の地元にある”やしち酒店”さんが、たぶん一番多く鶴の友を売っているように思われます。蔵とは本当に”ご近所の付き合い”で長年に渡って鶴の友を取り扱っています。 吟醸の”上々の諸白”、量が少ない鶴の友の中でもさらに少ない純米、特撰は数の限界があり”やしち酒店”でもいつもあるわけではありませんが、上白や別撰はいつでも、月桂冠を買うようにごくふつうにごくふつうの価格でいつでも”気楽”に買えます。もし、”やしち酒店”さんで上白や別撰を買えなかったとすると、それはあなたが地元以外の人間だからではなく、蔵に1本も売る酒が無いことを意味しています。ときどきそうゆうこともありますが、そのときは予約をして後日か入荷した段階で宅急便で送ってもらうしかありません。
”やしち酒店”は、新潟駅で越後線に乗り換えて七つめの内野駅の駅前にあります。駅からまっすぐに進みひとつめの信号の右かどです。
最後のお店は、内野と逆方向の新潟市沼垂にある髙木酒店さんです。樋木尚一郎蔵元と一緒に3回会ったことがあります。5年ほど前にはお店にもおじゃましました。 髙木酒店さんには、良い意味で”商売っ気のあまり無いのんびりとした空気”が流れています。髙木さんも樋木尚一郎蔵元とのお付き合いが長く、鶴の友の”信念”を良く理解されている人でもあります。そのとき実は小学3年の息子(今は中2の生意気盛り)と一緒だったのですが、さぞ商売の邪魔だったろうと思ったのですが、奥様、お嬢さんも含めて気持ちの良い応対をしていただきました。これは、出来そうでなかなか出来ないことです。私達だけではなく、いつもエンドユーザーの消費者にそのように応対しているからこそできる応対だと、私は感じました。上白や別撰が中心の髙木酒店さんは、いろんな意味で”庶民の酒飲み”にやさしいお店だと私は思っています。
髙木酒店の場所の具体的な説明は、蔵元の車に乗せてもらって行ったため私には出来ないので以下にその住所を書きます。申し訳ありませんが、地図で調べて行ってください。
新潟市沼垂東4丁目13の14 髙木酒店