プラスアルファ

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不安な思いをウダウダ書き散らす日記

精神的外傷

2007年06月02日 19時19分19秒 | 辛辣うだうだ放題

昨日、娘が高校を辞めたい…という話について、
歯切れの悪い記事を書きましたが、
予想外にたくさんの方が訪問してくださっていたので、
とても驚いてしまいました。
…なので、核心を書くことにしました。

彼女の辞めたい理由はただひとつ。
あの集団リンチなのです。
すっかりトラウマになっていて、夢を見るらしい。
女の子二人に言いがかりをつけられたとき、
仲がいいと思ってた友達はさっさと逃げてしまい、
元同じ中学の仲間同士が集団で娘を囲って、
周りから暴言を吐かれて耐えているところを、
男子生徒が面白おかしく携帯で写真をとり、
放課後、生徒がいつまでも教室に残っている事を知った先生は、
教室のドアを開け「早く帰れよ」と言い残し立ち去った。

あの場面が何度も夢に出てくると言う。

その先生が「何してる?」と一歩踏み込んできたら、
娘はトラウマを背負うことはなかったとMは思っている。

その「事件」のあった日、部屋で声を押し殺して泣いている娘がいた。
謝れと言われて、謝らなければ帰れないと思って謝ったけどくやしい…と。
学校であった事をポツリポツリと話し始めた。

Mは、それに対処する方法を伝授し、
娘は次の日から意気揚々と学校へ行っていたので、
タフに学校生活を送っているものとばかり思っていた。

…ところが…
娘の周囲でまたイジメが勃発。
イジメられている子の相談に乗ったことで、今度は娘がつまはじき。

誰かがイジメられていても、周りは無関心を決め込む。
誰も助けてはくれない。
その辛さを身にしみている娘だからこそ、無関心ではいられなかった。
そして孤立。

今まで仲の良かった友達は、表面だけの付き合いになった。
話かければ、それなりに受け答えはしてくれる。
でも、お願いだから私に関わらないで…という態度は見えてくる。
クラス中からシカトされているわけではないけど、
その空気が感じられないほど鈍感な娘ではない。

イジメている子も、無関心なクラスメートも、
同じ穴のむじな。
それらを受け入れることもできず、
かといって、ひとりで立ち向かうことも出来ず
孤立していくだけ。

その経緯は、逐一Mも聞いているので、
娘がもっとタフになっていくしかない…と思ってた。
でも、それも限界に近づく一歩手前だったようで…。

実際、どんなにMが辞めたい理由を聞いても言わなかった。
学校に行くのが嫌なの…
授業中に騒がれるから、分からないところがもっと分からなくなる…
友達と話が合わないから、会話が成り立たない…
…と、Mにとっては他愛のない事を理由に挙げていた。

それでも、もしかすると入学当初のイジメが原因かな…? 
…と、薄々は感づいていたけど、
本人の口から言わない限り、こちらから水を向けることはしなかった。
万が一、そうであった場合、傷はかなり深いので、
逃げ場所は必要だと思い、
「辞めたかったら辞めてもいいんだよ」と言っておいたけれど、
逆に、安易なことでの逃げ道に使われるのだけは避けたかった。

先日から何度も「今学校を辞めたら損だよ」とか、
『現役女子高生』っていうのもなくなるんだよ? とか、
手を変え品を変え、あ~でもないこ~でもない…と
せっかく入学した高校だから、3年くらい我慢できないか説得していた。
で、あまりにも本音を言わないので、ちょっと乱暴に
「何でそんなに甘いかな? お母さんそんなに甘く育てたかなぁ…」
と、言ってみたら、帰ってきた言葉が……


毎日あの夢を見る…

…だった。


それを言った瞬間、娘は涙をポロポロ流した。



…やっぱり、あの集団リンチを引きずっていた…


学校でのいろんなことを話すけど、
一番大事な、一番核心部分を隠していた。
終わった話を蒸し返すと、弱い子だと思われるのを怖れたのかもしれない。

Mにとってはホンの数ヶ月だったけど、
彼女にしてみたら、歯を食いしばって耐えた毎日。
タフなフリを続けていた限界だった。

あの事件の首謀者は、問題児扱いされていて、
別件で停学になったりしていたけど、娘のことではお小言で済んだ。
先生は、身体への暴力はあったのか? と聞いただけだった。
イジメなどは日常茶飯事で、すっかり鈍感になっている先生には、
心の傷は見えない場所にあるので、関係ないんだな

今でも娘の心から血が流れていたんだよね…
Mにまでタフな演技をしてさ…。

学校は辞めると思う。
…というか、辞めさせようと思った。
学校側にも、あの日関わった子どもたちにも、
責任はとらせたいと思ってる。
もちろん、大袈裟にしたいとは思ってない。
学校の対応次第ではMも考えるところがあるのです。

イジメってね、なくならないよ。絶対。
大人の社会にもあるくらいだから、子どもの社会にないわけがない。

子どもは親に言わない。
Mの娘でさえ、一番の核心を言わなかった…というか、
言えずにいたんだから。
イジメられている子は誰にも言わない。言えない。
言えば今よりもっと状況が悪くなる。
結局、自分で逃げ場をなくしてしまう。
学校に通い続けるか、自殺して学校に来られなくなるか、
二者択一になる。
その苦悩は、クラスの子どもたちは知っている。
でも、クラスメイトも関わりたくないから何も言わない。

イジメられるほうにも問題があると言うなら、
いきなり通り魔に遭って、背中を刺される人にも問題がありそうだ。
要するに理不尽なことこの上ない。

理由なんてないんです。
で……
イジメは突然やってきます。
そう、通り魔と同じ。

みなさんも、子どもの様子には気をつけて見てあげてください。
くれぐれも、子ども部屋に鍵などつけないように。
親子の会話は頻繁に。
スキンシップのできる年代の子ならなおのこと。

親が生きているうちは、
子どもの天真爛漫な笑顔は守らなきゃ。

イジメに遭ってる子がここを見ていたら、Mからひと言。
つまらないプライドなんていらないから、
親に話して。誰かに話して。
親が心配するから…なんてのは考えないで。
子どもを心配するのが親の役目なんだから。
その場所から逃げたっていいんです。
それもまた選択肢に含まれてるんだよ。
死を選ぶことだけは、絶対にやめてね。


で、イジメをする子ども、大人に対してひとこと。
寂しいのかもしれないけど、因果応報ってこと忘れないで。
自分のやった行いは、必ず何らかの形で自分に戻ってくるよ…。

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