気づけば今日で9月が終わる。
ぼ~っとしていたので8月が終わると思ってたら
9月ダッタ。
なんてこったぁ。
ここ数年、自分のカンカクとは1か月~2か月くらい季節がズレる。
ま、トシだからしゃあないかぁ……
といいつつ、
トシと言えば最近の年よりはすぐキレる。
半年くらい前のことをこの前思い出したので、このウダウダに記しておこう。
スーパーでちょっとした手続きをするためにサービスカウンターへ行くと、
そこには既に60代後半から70代くらいの爺さんが先客で居て、
若い店員さんに「だからアンタは申し訳ないとしか言えないのかっ!」と突っかかっていた。
大きな声を出して文句を言っていること自体、Mには不快だった。
それに加えて、一生懸命働いている若い子に文句を言う行為も大いに不快。
Mの脳内では
「おじいちゃん、あなた一生懸命に働いている若い人のやる気を削いでどうするのよ。
アナタは暇かもしれないけど、彼女は忙しいのよ。
アナタの受け取る年金だって、彼女たちが働いてくれるから何とかなってるのに」と、
そのジジィに警告していた。
話を聞いていると呆れることを言ってた。
「カードを失くしたんで新しいのを買うから、そこに前のカードのポイントをつけてくれ」
だと。
イオン系だったのでWAONカードのことを言っているっぽい。
でも、失くしたのは自己責任だからねぇ……そんなん知らんて。
しかも、ポイントって要するに現金ジャン。
それ、もっと単純に要すると「金よこせ」って言ってるのと同じジャン。
お爺ちゃん、恐喝ですか?
そう言ってやりゃあいいのに、言えるわけないか……。
若い店員は「申し訳ございません、それは出来かねます」と、
丁寧に応対していた。
とっとと店長なりが出てくればいいのに、その押し問答。
で、待っているMにその爺が「あ、アンタ先にやっていいよ」と振り向いて言ったが、
他の店員さんが来てMの対応をしてくれた。
すると爺は座りなおして「長くなるからな」と言った。
その「長くなるからな」のセリフで若い店員さんが凍り付き、
Mのスイッチを入れてしまった。
「ご自身の過失なら補償は無理じゃないんですか?」とMが言うと、
爺さんってば、烈火のごとく怒りだして
「オマエに関係ないだろう!」と言い出したのよぉ。
オマエ??
またそれに反応するM……やだわぁ。
「アナタにオマエ呼ばわりされる筋合いはないけど」と言うと、
いきなり立ち上がって「お前は関係ないだろ!」と怒鳴る。
……けど、立っていたMより少し小さい爺さんだった。
威嚇しようとしたんだろうけど、失敗だったと思う。
「あまりしつこいとゴロツキみたいだからやめたほうが良いですよ」と言ったら、
「俺がゴロツキだってか? 警察よぶぞ、オマエそこで待ってろ」と、
爺さんはガラケーを取り出した。
……問題を起こしているヒトがガラケーで警察を呼ぶのって最近の流行り??
てか、警察呼ばれるのはアンタのほうだから。と思いながら、
Mは既にほかの店員さんの手続きで用事が済んでいたので、
「待つほど暇じゃあないんで、用事が済んだから帰りますけど、
最近アナタみたいなワケの分からない老人が多くてホント嫌んなるわ」と、
興味本位で見ていた人たちに聞こえるように、ちょっと大きめの声で捨て台詞を残して帰った。
……お下品だったかしら。
そして帰る道々『やってもうたぁ』……と、猛省。
よくよく考えるとMのやったことは、
火に油を注いだだけ。
欲求不満の爺を相手に喧嘩しただけ。そして最後は言い捨てて帰って、
あの爺さんの応対をしていた店員さんに迷惑をかけてしまった。
帰ってから大慌てで財布を探し、お店のレシートに書いてある番号に電話をして謝った。
一応、「いえいえ、こちらこそ申し訳ございませんでした。」
とは言ってくれたけど、ホント、あの若い店員さんには申し訳ないことしちゃった。
そしてあの後どうなったかと訊くと、
今まだ副店長と話をしているとのことだった。
話をして分かる相手ではない。
あの爺はちゃんと理解したのだろうか?
それとも今回だけと甘くされて、ポイントをせしめることができたのだろうか?
というか、ただ単に話し相手が欲しかった寂しい年よりだったのかもしれない。
と、最近思うようになってきた。
何にしても、理不尽なことを平気で要求するのはNGだと思う。
だからといって、そういうヤツを相手にしておいて、
中途半端に投げ出してもいけない。
と、かなりあの時は自己嫌悪に陥ったMデあった。
立ち去る前に「それってカスハラだし恐喝だし業務妨害じゃないの?
あなたの好きな警察呼んであげましょうか?」
と、ちゃんと分かるように言ってあげればよかった。
……って、違うから。
で、半年前のことを思い出したきっかけが、つい最近の出来事。
その日は朝からボ~~っとしていて、それでも休日前に口座に入金をしようとして、
近所の郵便局のCD機を目指した。
その郵便局は小さいので、CD機と郵便物で並んでいる人の区別がつかない。
奥のカウンターくらいで人が途切れているっぽいので、
中に入っていき、お婆ちゃんの後ろに並んでみた。
とにかくボ~っとする頭を動かそうと、ここを出たらあの店でアレを買って、
あっちの銀行で記帳して……と、次に動く順番をいろいろと考えていると、
横の壁のほうから怒鳴り声が聞こえてきた。
「人扱いしないのかっ!」「人を人とも思わないのかっ!」
ここでもあの爺さんと同年代くらいの老婆が叫んでいる。
半年前の爺さんにこの老婆、叫ぶ年寄りってホント元気だ……。
何があったんだろう? このコロナ禍でそんな大声ださなくても……
聞かないふり、見ないふりが一番。
するとまた、
「アンタは人が見えないのかっ!」
何となく声の方を見ると、その老婆はMを見ている。
ん???
あれ? もしかするとMに言ってるの??
なんか……叱られてるみたい?
いや、怒鳴られてる。
何? 何が起きているのぉ? と、頭の上に???がいっぱい並ぶ。
困惑していると、
Mの前に並んでいたお婆ちゃんがMに
「たぶんね、あの人の後ろなんだと思うよ」と声をかけてくれた。
あ、そっか。ありがと。
てか、あのひと、並んでいたんだ。
なるほど、Mは間違った場所に立ってしまったのね?
でも、怒鳴る老婆は並んでいるようには見えなかったなぁ??
郵便のあて名書きする棚にだらしなく腰を掛けていたから、
てっきり誰かを待っているものだと思った。
少し理不尽に思いながら、その大声の出している人の後ろに並びなおした。
すると「あやまりもしないのかっ!」と、また怒鳴るし。
サル山のボス猿みたいになってデカい声を出す老婆に
謝ったところで収まるはずがないのは見えている。
てか、謝れというのなら、
逆に大勢の人の前でMを罵倒したことを謝るべきじゃないのぉ。
並んでいるつもりじゃなくて、きちんと分かるように並んでよ。
と、思ったけどね。
「人を人とも思わないのか!」って、
ナニ???
何をどうすればそのセリフになるの?
全くよく理解できなかったから、謝るチャンスを失ってしまった。
言いがかりとしか思えないんだけど。
てかさ、
謝れだのなんだのって、半沢直樹かっ。
……観てなかったけど。
狭い郵便局なので、みんながコッチ見てるし。
さっきのお婆ちゃんも心配そうな顔でMを見てるから
「大丈夫よ」って伝えるのに、にっこり笑いかけたくらいにして。
そしたらそれを見てまた大声で四の五の言ってるし。
とにかく大声の主は、ずぅ~~~~っと大声でMのことを罵ってるっぽい。
Mは、実家の母親と姉が野蛮な人たちだったので、
自分に対する怒鳴り声をスルーすることができるという
特殊な能力を持っているので何も耳に入ってこなかった。
でも、一挙手一投足ってカンジで何か言うので、
あまりにしつこくてMもだんだんイライラしてきたのは事実。
コロナ禍に大声を出すってどうなのよぉ?
老婆は被害者でMを加害者と思っているのかもしれないけど、
謝れって言われるほど、Mはあなたに重大な損失を与えたりしたの?
殴ったわけでもない、刺したわけでもないしぃ……。
先にCD機を操作したならまだしも、結果的に順番は抜かしていないでしょうが。
立ち位置をちょっと間違えたというか、その老婆よりも前に立ってしまったというか、
そういう勘違いとか間違いは誰にでもあるデショ。
普通に「私の前に立たないで」とか言ってくれればわかるし、
気が付けばすぐ「ごめんなさい」も言えるのに、
ものすごく大きな過ちを犯したみたいに大声で怒鳴ることかなぁ??
大声で騒ぐ老婆と対峙するのは嫌だったし、
謝ってもまだ何か言うと思ったので、ずっとスルーしていたけど、
いつまでも「この人、謝らない!」と、
大きな声で言い続けるので、火に油を覚悟してひと言静かに言いましたさ。
「ものの言い方じゃないですか」と。
するとホラね……ってカンジでMの放った油が奇麗に燃えたデスよ。
老婆が何を言ってるのか全く聞いていないけど、郵便局の中にいたヒトも、
何が起きているのかわからなかったと思う。
あそこで謝ったところで、Mをダシにして自分のストレスを発散しているのが見えていたから、
謝って静かになる話じゃないのは雰囲気でわかることだった。
ホント、うるさいの。
てか、なんで並んじゃったかなぁ。
いつもなら人がいたらやめてコンビニのCD機を使うのに、
その日に限って並んじゃった自分を責めた。
やっぱボ~~っとしているときは、出かけたらダメだ。
さて、よく燃えたのであとはどうしましょ?
火に油というより、燃えている油に水を入れたカンジになっちゃった。
なんだかもう面倒な人物だったし、アレコレ考えるのも面倒だったんで、
全部まとめて一言に集約させた。
「めんどくさっっ」
囁くような声で言ったけど、お下品だったかしら。
ボス猿が大声で喚いていたので、みんなみんなシィ~~ンとしていて、
ボス猿が怒鳴る以外は静かな空間だったから、
Mの囁きは聞こえていたかもね。
言い捨ててとっとと出てコンビニのCD機に向かった。
べつにあそこで並ぶ必要なんかなかったのに、なんで並んじゃったんだろ。
あの老婆がMに怒鳴っていると分かった時点で、
静かに建物から出るのが正解だったのよね……。イマサラだけど。
ああいう獣人間を見ると、実家の母親と姉を思い出してしまうから、
ウンザリする反面、変なスイッチが入っちゃうんだなぁ……。
理不尽なことを言われるときはスルーするのが一番なもので。
相手は余計に腹立たしくなるって分かっていながらやってしまう。
……Mの悪い癖。大人にならなきゃ……と反省。
普通の声で普通にお話してくださいな。
先日、敬老の日があったばかりだけど、
敬えるようなお年寄りって、最近お目にかかったことが無い。
逆に傍若無人で目に余る行為の年寄りばかりよく出会う。
郵便局に用がないので、あれ以来行っていないけど、
あの後どうなったか知りたかったりして……。
同じようなことが起きないように、並ぶ位置をきちんと決めて欲しいと思った。
ろくに並びもしないで自分の権利ばかりを主張されても困るし、
他人をやり込めようとする年寄りは特にしつこいから。
穏やかなお年寄りに憧れる9月最後の日。