先日、3カ月ぶりに病院へ行った。
システムが変わったらしく、いつも混んでいる処置室が
あり得ないほど空いていて、すぐ採血に呼ばれた。
うん、これはいい。
リウマチになってから採血をされることが多くなった。
治験のためってのもあるんだけど、
毎回、色んな看護師さんがMの腕に針を刺す。
てか、看護師さんは、
「ちょっとチクっとしますね~」と言うけれど、
いつ針を刺されたのか分からないくらい痛みが無い。
どの看護師さんもとても上手。
……と、採血されている間、看護師さんに話をすると
「いえいえ、注射針が細くなったからでしょう」と、謙遜する。
まぁ、確かに、
昔の採血するときの注射針は穴が見えるほど太かった。
でもやはり、看護師さんの技術だって上がってると思う。
痛みが無いというのはいいことだ。
で、
今の治験がそろそろ終わるので、Mはずっと悩んでいた。
次はもう治験どころじゃないなぁ……、って。
新しい治験をすることになると、今の薬が身体から抜けるまで、
また大変な思いをすることになる。
自分の痛みで介護どころじゃなくなると困るので、
今後は、きちんと治療をしていくっきゃない。
で、今後の治療はどのクスリがいいかな……と悩む。
今の治験薬はものすごくMの体にピッタンコ。
毎朝1錠飲むだけで、リウマチの症状を押さえてくれるので、
とてもお手軽で、賢いクスリなのよ。
このクスリを飲み続けたいけど、これが世に出るまでに
まだまだ数年はかかるわけで……。
う~~ん、悩ましい。
そこで治験のコーディネーターに聞いてみた。
「Mの治験っていつ終わるんでしたっけ?」と。
彼女は、「Mさんさえ良かったら……」と、
意外な提案をしてきた。
それは、
今飲んでいる治験薬が体に合う人に限って、
認可されて薬が発売されるまでは治験を続けられる……、と。
なんということでしょう!
「マジで?」と、聞き返しましたさ。
「最低でもあと3年は続けられますが、どうしますか?」
なんて聞いてくるの。
そりゃもう、決まってるっショ。
願ってもないチャンス到来。
なんとか打開策を練らねば……と思っていたところに、
あっさりと解決。
ヨカッタ、ヨカッタ。
これだけ体に合うのに、薬代も検査代もタダのままだなんて、
ほんとうに有難いことだ。
で、またすぐM脳は問題を発生させてしまう。
発売されたときは、どれだけお高いクスリになるんだろう??
今からそこが心配だったりする……。
いくらMの体に合うからって、高価な薬代は生活を圧迫するワケで。
数年先、M家の財政状態がどうなっているか、
それにかかってくるもんね。
ま、
それも数年先の話だから、
きっとその頃には、
また、なにがしかの打開策が見つかるかな。
そこに期待しよう。