人生、山あり谷ありというけど、
Mの今までの人生で感じた山ってのは、
ほとんど平坦な小山しかないかも。
小山に幸せを感じる、ささやかな人生。
その割に谷は深い。
なだらかな丘のような山しかないはずなのに、なぜか谷が深い。
峡谷にまっさかさまに落ちて、這い上がってくること数回。
よくもまぁ、頑張って這い上がって生きてきたなぁ。
……なんて、大袈裟か。
あれ? でもよく考えてみると、
谷底から見上げると、どんなに平坦な山でもそびえ立って見えるはず。
なんだか矛盾しているゾ。
ま、そんなカンカクってことデ。
そして今、ちょっとした谷の中腹に引っ掛かってるMデあった。
りうまちは忘れた頃に痛くなる。
とはいえ、
毎日アチコチ痛いっちゃあ痛いんだけど、
ほとんど慢性化した痛みなので、気にしないで生活していた。
ところが昨夜、久々の激痛。
左腕が痛くて動かせなかった。
寝ていても、寝がえりを打つこともできず、
ずれた布団を痛くない右手で直しても、片手だと時間がかかり、
モゾモゾして眠れずにただ疲れるだけ。
じっと朝を待っていたMデあった。
朝、りうまちの薬を飲んで、やっとなんとか動けるようになった。
なんでこんな体になっちまったんだ……と、
嘆く時間はもったいない。
まだ程度が軽いうちはそれなりにやっていくしかない。
何かを始めても、りうまちに阻まれて断念したこと数回。
それが嫌で新しいコトを始めることさえ足踏みしている。
なんとかならんかなぁ……
ん? 待てよ。
りうまちのせいでもないのかな。
以前、知り合いの占い師に言われたことがある。
「Mの名字は仕事運が悪い」と。
ダーの姓では、Mの仕事運がよろしくないらしい。
きっとそのせいか。
りうまちは関係ないのね。
と、名字のせいにしておこう……か。
実際は、M自身の問題なんだろうけど。
……ぷ。
人生、山もあれば谷もある。
まだまだ山に登ったり、谷に落っこちたりするのかな。
どんどん体力がなくなるから、落ちたら落ちたまま? かも。
ま、それが身の丈なんだと思えばそれでもいいのかな。
いや、いかん、いかん。
も少し頑張って山によじ登らねば。
りうまち、なんぼのもんじゃい。ダ。
今日は3月11日、
あの壮絶な体験をして生き残った人々の絶望と希望と、
後悔……。
人生、山あり谷あり。
それでも生きて行く。