プラスアルファ

今の日本はおかしい。
規制緩和して日本を売るつもり?
不安な思いをウダウダ書き散らす日記

諸行無常

2017年01月06日 09時42分45秒 | 辛辣うだうだ放題

新年が明けて6日目の朝。
たった5日の間にいろんなことがあって、
もう、ひと月くらい経った気分。

新年早々、娘の彼が結婚の挨拶にきた。
何度か会っていたので打ち解けてはいたけど、
その日の彼はきちんとスーツを着てやけに緊張していた。

蓼食う虫も好き好きってあるけど、
後になって、やっぱ、い~~らないって言っても、
返品はうけつけないよん……と、
年末からずう~っと酒に浸ってる親は軽いノリ。

娘のことを大切にしてくれて、
お互いに信頼関係があるのなら、
反対する理由はないワケで……。
てか、二人とも親の承諾は必要のない年齢だけどね。

相手が常識のある大人なので、
正直なところホッとしている親デあった。

そんなホンワカした気分の時、
いちばん恐れていた知らせが届いてしまった。

闘病していたダーの姉がついに力尽きた……と。

最後に会った時は、もう憔悴して話せる状態じゃなかったのに、
Mたちが帰ろうとすると、「ありがとね」と、声も笑顔も弱々しく言ってくれた。
かける言葉も思いつかず、何を言ってもそらぞらしくて、
ただ「また来るね」と言ったけど、
いつもなら「うん、頑張るからね」と言って、希望を捨てなかった人だった。
でもその日はもうそれ以上喋る力もなかった義姉。
そんな義姉に「頑張ってね」なんて、つい空しい言葉が滑り出てしまった。

もうこれ以上頑張らなくていいよ。
本当はそういいたかったけど、
頑張らなくていいということは、頑張っても無駄だと本人に告げることに等しい。
でも本当は、
もう頑張らなくていいからと言ってあげたかった。
これ以上頑張ってもただ辛いだけだって、誰もが知ってるのに……。

本人に諦めない気持ちがあるのに、
周囲の人間が先に諦めてしまったら、生きる希望がなくなる。
苦しいままでも生きたいと思ってる人に
もう頑張らなくてもいいなんて絶対言えない。
だからといって、「頑張ってね」って言うのも、とぼけてる……

と、Mが今更何をどう考えようとも、義姉は本当に頑張った。
最後まで諦めなかった。
内臓がほとんどの機能を失っていても諦めていなかった。

「退院できなくても、外泊できたら電話するからね」
まだ少し元気な時に、そう言ってた義姉。
電話、待ってたのに……。


遅れてやってくる悲しみは大きい。

 

 








 

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