男子生徒が踏切に入り電車にはねられ死亡。
というニュースをみた。
理由はわからない。
でも、たぶん……
夏休みも終わりに近づいてきたってところ？
学校に行くのが嫌だったのかな。
って、Ｍは思ったけど違うのかな。
さっきも言ったけど、本当のところはわからない。
でももし、
新学期、学校に行くのが嫌だとしたら……
学校が嫌なら無理してまでいく必要はない。
って思う。
子どもが『行くくらいなら死にたい』と思わせている場所に、
行く必要はどこにもない。
学校という狭い世界で起きていることに対して、
死を考えるほど深刻になる必要なんかないよ。
親に「学校に行きたくない」って言って！
そのひとことを言えばいいだけなのに、
言えずに死んでしまう子の多いこと。
いじめがあって学校に行きたくなくて、
それでもがんばって学校に行って、
やっぱり無理だったと死を選ぶなんて……。
とても残念なことだといつも思う。
自分がいじめられているのが親にバレると恥ずかしい？
親に迷惑をかけると思うの？
恥ずかしくても、親に迷惑をかけると思っても、
いじめられて嫌な思いをしながら学校に行く必要なんかないよ。
そこの学校じゃなくても、学ぶ場所はほかにもあるから。
子どもに死なれるより、心配や迷惑をかけられるほうが絶対いい。
未成年の子どもっていうのは、親に迷惑をかけてもいい存在なんだから。
そういうものなんだから。
ましてや、自分がいじめられているってことが恥ずかしいなんてこと、
絶対に考えないで。
事実を事実として、親にそのまま話してほしい。
そこ、プライドとかの問題じゃないから。
って、いじめられて学校に行きたくないって思ってる子どもに言いたい。
で、親には、
子どもは学校で嫌なことがあっても巧妙に隠す。
気づかずにいて、自分の子は大丈夫と思っているうちに、
死を覚悟しているのかもしれない。
もう今の時代は、子どもに言ってもいいんじゃないかと思う。
「学校がいやなら無理にいかなくていいよ」って。
子どもを休ませて、ちょっとした温泉とか日帰り旅行とかに
行ってもいいと思う。
リラックスすると親子でいろんな話ができるから。
実際、Ｍの娘も学校でいじめにあっていたときは平気な顔をしていた。
でもＭは娘の異変に気づいた。
かなり深刻になっているようで、どんなに頑張っているふりをしていても何か違う。
学校に行こうとしている娘の背中に、
「ねえ、今日お母さん仕事休むから、アンタも学校休んでＪＲに乗ってどっか行かない？」と声をかけた。
「え？ これから？ みんな学校で勉強しているときに、そんなことしていいの？」
と、びっくりしている娘をよそに、
「今日、家の都合で休ませます」と、娘の学校に連絡を入れ、Ｍも職場に連絡を入れ、
ちゃっちゃと支度をして、娘を引っ張り出したことがある。
みんなが学校にいるときに、自由に外でのびのびしていると、
娘の気持ちも晴れ晴れしたらしく、
そのうち状況を素直に話してくれた。
そのとき娘が言ったのは、
いじめられていることを言うのは恥ずかしいとか、
親に心配かけるのも嫌だったとか、
金銭的な心配までしていた。
制服作ったり、入学金も払ってもらったりして、
せっかく入った学校なのに、辞めたらお金を捨てることになる。
ただ迷惑かけることになる。と。
親にしたら、そんなことどうでもいいことなのに。
その後、違う学校に通う手はずを整えて、無事に３年で卒業して、
後の就職も紆余曲折はあったけど、しっかり働いたし、
今はもう、結婚してお母さんになっている。
生きていれば人生っていいものだと思える日だってあるヨ。
Ｍにしてみれば、当時は仕事がものすごく忙しかったけど、
子どもが永遠に自分の前からいなくなることを考えたら、
仕事どころではないわけで。
「学校、嫌だったら行かなくてもいいよ」と言うと、
たぶん、子どもはびっくりすると思う。
ウチの親何言ってんの？ って。
なぜか学校に行くのが義務だと思っている子どもが多いから。
子どもの義務じゃなくて、親の義務なのに。
なので、子どもが現在通っている学校に行きたくないのであれば、
親として別な学校や教育方法を子どもに選択させる義務はある。
これを子どもと会話をしているときに、さり気なく挟んでおけば、
本当に辛くなったとき「今日、休んでいい？」って言ってくるはず。
嫌なら無理に学校に行く必要はないんだよ。
親のそのひとことで、救われる子どもはいると思う。
夏休みが終わるころ、子どもの自殺が増えないことを願うばかり。
お願いだから、親やおじいちゃんおばあちゃんより先に死なないで。
と、Ｍはいつも思っている。
