インボイスは真綿で首を絞める制度

去年から色々とお勉強してたデスよ。
……暇なもので。
忙しくて生活に追われていると、嫌なものは見たくないし、
とくに面倒なことは避けたいもんね。
でも、暇なMにはそれができる。
なので、忙しい人の代わりにお勉強したので、
ここでその成果をまとめてみよう、ってことでウダウダ開始。

てかね、
ずぅ～～っと緊縮財政のせいで瀕死の状態になってる感覚の人向けで、
今のままで全然いいっていう人向けでないことだけは、
先に言っておかねば。
緊縮財政が好きな人向けの話じゃないってことデ。

インボイスは普通に請求書と言う意味らしいけど、
日本でいうところのインボイスってのは適格請求書ってことで、
事業者には登録番号が必要になるのよ。
でもね、先に言っちゃうけどインボイスの登録は９月末が締め切りなので、
最後の最後までしないでほしい。
これは一人親方の個人事業主であるM家も同じこと。
まだ登録はしない。
登録しない人が多いとインボイス廃止、もしくは延期にできるはず。
なぜそんなに反対するのかっていうと、
国がインボイス制度をやろうとする魂胆は、複数税率に備える前段であって、
とっとと消費税を上げたいから。

国が国民に対して無理なことやお金のかかることを言い出すときって、
皆さんのためとか言うけど、頼んでもいないことを国がやるときは、
何か裏があると思ったほうがいい。
Mはいつもそう思ってたから、このインボイスもなぜやるのか深掘りしてみると、
経済学者や税理士さんの大半が、消費税を上げることが目的と言ってた。
……なるほど……
やっぱりあったのね……裏に。ってカンジ。
なので、現時点で消費税の課税業者でもインボイスの登録はまだしないで！
受け付けは９月末まで延びたので、まだ今からしないで！　と強く言いたい。

このインボイスが制度として運用されたら、
国の産業はほとんど弱体化していくと思う。
素人のＭでも思うもの。
いや、素人というか当事者だからこそ思う。

個人事業主はもう廃業するだろうな。
Mの周囲では、同じ事業をやってる個人事業主って高齢者が多い。
もう何十年も同じ手間賃でなんとか仕事してきたけど、
消費税として乗っけていた手間賃の一部を税金として出せって言われたら、
なによりも労働意欲が無くなるよ。
厳しい思いをしながら仕事をする意味がなくなる。
１円でも多く稼いで今の大変な生活を維持しようと張りつめていたものが、
プツンと切れるのよ。

Mはダーに、インボイスが始まったらもう仕事辞めても良いよって言ってある。
毎日身を粉にしながら安い手間賃で働いているのに、
なんでその収入を所得税の他に消費税として納めるのよ？
ざけんな！！　だよ。

赤字で所得税は免れても、消費税は払わないとならない。
ギリギリで生活していて好きなお酒やたばこも我慢して仕事をして、
貯金もできないような低賃金のまま働いて、やっとのことで子育てをしてきて、
そのうえで消費税をとる？　
もう仕事なんかバカ臭くてやってられないって、普通は思うデショ。
何のために働くの？
消費税はナンダカンダ言っても賃金の一部なのに、
今までの賃金が更に安くなるくらいなら、
とっとと廃業してしまったほうがよほどマシだってば。

そうやって一人親方が廃業してしまったら、
発注先がなくなって、建築業界は衰退していくしかなくなる。

結局、インボイスが始まれば、
課税業者になってもならなくても、収入が減るのは目に見えている。
どっちに転んでも待っているのは地獄しかない。

例えば
課税業者になったら、自分ではもう計算できなくなるので
税理士を雇わなくてはならない。
そして今まで収入だったものが税金になってしまう。
収入が減って、出て行くものだけが大きくなる。
逆に、
課税業者にならなければ、取引先を困らせることになる。
結果、取引先は課税業者同士で仕事をまわすことになるから、
仕事をまわしてもらえず、収入が途絶えるってこと。
どっちに転んでもマイナスでしかない。

上から目線で見ている者にとっては、
もうワケのわからない個人事業主とか零細企業は、
やる気を削いでどっちにも転べなくして廃業に追い込め。
ってカンジなんだろうな。これがこの国のやり方ってことなんだよね。

そういうの、安定したところで仕事をしている官僚とか、
二世三世四世の政治家には絶対わからないね。
だから消費税というワケの分からない悪税を利用して、
自分たちがもっと安定するように世の中をまわそうと画策するんだろうな。

国民の労働意欲を削る消費税。

そもそもが３千万円以下の業者は消費税納付を免除されていた。
時限付だったらしくそのうち１千万円以下になり、
今年それがインボイスによって、とうとう撤廃されてしまう。
いや、登録しなければしないでもいいんだけど、
肩身の狭い思いをさせようとしてるのよ。
益税を無くすためにとか言ってたけど、
それ、正しくないよ。

益税じゃなくて対価の一部だから。
そもそも免税されてるってことは、預り金でもないし。
預かり金だとしたら、なぜ最初に免税することが許されたの？
なぜねこばばできるようにしたの？
益税って検索したら、
消費税についての益税が多くて、
合法的なねこばばって言う意味で解説されてるし。
なんか、本当に意味が分からない。

てか、消費税は消費者が払うものじゃないってことを、
国民全体に理解されてないことに大いにムカつく。
消費税は納税業者が払うものなのよ。
直接税だから法人税と同じで、
物の値段の中に組み込まれているものなのに、
消費税だなんて言っちゃうから、消費者が払ってると勘違いしてる。
レシートに消費税１０％とか消費税８％とか表記するから勘違いさせるのよ。
そんなのなんの意味も無いことなのに。

先日も国会で財務官僚がおかしな答弁してたっけ。
「消費税は間接税です」って言って、さりげなく訂正してたけど、
財務官僚でさえ勘違いさせる税金って何よ？
で、
預り金ではないが、預り金みたいな立て付けだと言う。
ナニソレ？
イミフ。
結局、こじつけでしかない。得意だよね。

国民が消費税で苦しんでいるのに、
財務省はその程度の認識でしかないってことなの。
一番広く知れ渡っているのにすごく分かりにくい消費税。
知れば知るほど分かりにくくなる。
それはね、矛盾だらけだからなのよ。

税金ってインフレのときは国民から取ってもいいけど、
今みたいなデフレで物の値段だけインフレになってる時代に、
なぜ税金をとるのよ？
そこがまず分からない。
経済っていうものの端っこを齧っただけのＭだけど、
税金の役割はちゃんと理解したけどね。
今のデフレでは税金を国民から盗ってはいけない。←盗られてるカンカク。

で、なぜインボイスは真綿で首を締めるかというと、
これから起業する人にはもれなくインボイスがついてくる。
気軽に起業したい人には難しくなるし、
ベンチャー企業なんて成長できなくなるんじゃないのかな。
一次産業に従事するひとも、高齢化で大変なところで、
これ以上はもう無理ってことで廃業が増えるだろうし、
芸能に従事する人も取引先からインボイス番号を教えてとか言われてるだろうね。
日銭で生活している人はもっと過酷な生活になる。

あらゆる産業を押さえつけて突き進むつもりなんだろうか。

サラリーマンだから関係ないって言っていられない。
消費税の滞納はほとんどが中小零細企業で、
コロナ禍の融資の返済が迫っている中で大変になっているのに、
今まで消費税をなんとか払わなくてよかった零細企業などは、
インボイスでもう潰れるしかなくなる。
前にも書いたけど、消費税は粗利から計算されて出すから、
人件費がものすごく負担になっていくはず。
会社を存続させるためには、今まで正社員だった人は、
解雇されるかパートになるかしか道が無くなる。

だからこのままの状態でインボイスが始まると、
雇用も不安定になっていく。
もう大企業しか正社員っていう身分はなくなるんじゃない？
そして貧富の差はさらに開くのよ。
なんてＭは思うワケで。

結局このインボイス制度、
事業者だけではなく、国民全体に影響のあることになる。
でも、大半の人は何が起こるのかさえ知らない。
いま、真綿を首にまわされている最中だということにも気づかず、
国はシレっと複数税率だのなんだのと画策を続け、
国民は何がなんだかわからないうちに、
ジリジリ首がしまっていくのよ。
オソロシイですぅ～。

消費税が１０％になる前、街行く人へのインタビューがあって、
計算しやすくていいんじゃない？　なんていうのんびりした声を思い出した。
国に飼い慣らされるっていうことはそういうことなんだよね。

消費税っていうものがどれほど国民にとって害なのか、
何も知らずに無知なままでいると、
今以上に酷い生活になっていくってことを
しっかりと認識しないと、お金持ち優遇の政策が続くってことデスよ。
政治家に献金している大企業のいいようになっていくってことデスよ。

元防衛大臣の小野寺さんが言ってたっけ。
一度消費税を下げてしまうと、上げる時が大変だから下げられないんです。って。
前にも書いたけど、それってどこから目線？？　ホント分からない。

その程度の認識で国会議員は消費税を語るな！
国会議員なら時代に沿った経済を勉強して、
その成果を国民の生活と比べてみて、
国民の生の声を聞きなさいよ！
何のために誰のために国会で議員してるの？
しっかり仕事せえ～～！
と、Ｍは声を大にして言いたいわ。

インボイス制度反対の前に、消費税を廃止したら本当はいいんだけどね。
消費税がなくなれば、インボイスもやらなくていいもんね。

最近、暇を持て余して経済の勉強を始めたので、
日本の緊縮財政がどれほど国民を痛めつけているか、
そのうちまたここに書こうと思いつつ、
今日のウダウダ日記はおしまい。