お答えする立場にない

国会議員の定型句になってしまったコレ。
「お答えする立場にない」
これを言う議員は国会議員であれ地方議員であれ、
議員でいる資格なし。

公の仕事をしていて、公の立場としての見解を聞かれて
「それは言える立場ではない」
って言う人のカンカクが分からない。
その立場だからこそ見解を伝える責務があると思うけど。
国家機密を聞いているわけじゃないし、
アナタの個人情報を聞いているわけじゃない。

てか、自分が公の立場にいるということと、
国民が自分に求めているものが何かをしっかり理解ができていないから、
言質を取られまいとして「私がお答えする立場にない」と言う。
自己保身のことしか考えていない。
しかもそれって聞くに堪えない屁理屈でしかない。

選挙活動していて一般国民から質問されたとき、
「私がお答えする立場にない」とか言うの？
そんなセリフを吐かれたら、コイツは議員にさせられない。って思う。
間違いなく票にはつながらない。
選挙活動しているときは、勢いのあることを言うくせに、
議員になって大臣になったとたん偉くなっちゃって口をつぐむ。

あと重要なセリフ、
「仮定の質問には答えられません」
コレ、不思議だなぁって思う。
もしそうなったら……って、誰もが思うところデショ。
でも、大臣クラスになると、
「もし……たら」っていう質問にはいつもこれを言う。
「仮定の質問にはお答えできません」。

じゃあ、防衛費だって増税してまでやらんでいいっしょ。
老人の医療費を上げてまで少子化対策だっていらないっしょ。
そゆことになるんじゃないの？

まぁ、少子化は仮定というよりは既に現実にはなっているけど、
弱いものイジメして税をむしり取るのはおかしいって。
他から取れるところがあるだろうし、
今は税金をとれるような状況じゃないって何でわかんないの？
……あ、話がずれた。

防衛費なんて日本はまだ戦争になってないのに、
台湾有事を仮定して軍備増強するんだよね？
それ、思いっきり仮定の話じゃない？

「お答えする立場にない」とシレっと言う大臣や、
「仮定の話には答えられない」とうそぶく大臣は、
自分の器ではないってことを暗に言ってるってことに、
早く気づいてほしい今日この頃。

定型句になってしまったセリフを当然のように口にする大臣に、
遺憾の意を表明する。……だよ。