山道を歩いていると、周りでブーンッと唸るような羽音が聞こえてきた。
目を凝らしてみると、茶褐色の虫が、ホバリングしながら飛んでいた。
大きな鳥がいた。
”キジ”だ!
草むらを行ったり来たりして、エサを探しているようだ。
郊外を移動中、道端の草むらに赤いものが見えた。
車を止め、少しバックして様子を伺った。
溜まった落ち葉をそっと捲ると、小さな黒っぽいものが、勢いよく飛び出してきた。
目を凝らしてみると、18~20mmほどのサンショウウオの幼生がいた。
前肢だけで、まだ後肢は生えていない。
”サンインサンショウウオ”の幼生だ。
山道の横に、池のような大きな水溜まりができていた。
渓流から水が流れ込んでいるようだ。
岸辺に沢山の落ち葉が溜まっていた。
赤い”アメリカザリガニ”が見える。
捕まえて、岸辺にあげる。
すぐに後ずさりして、逃げようとする。
小さな谷の入り口にある、杉林。
流れる小川の水中に、何かが動いている。
アメンボかなと思って覗き込むと、仰向けに泳ぐ虫がいた。
長い肢が、ボートのオールのようだ。
水棲カメムシの仲間の”マツモムシ”だ。
山道を歩いていると、小さな池があった。
人工的に作られたものだ。水面に動くものを見つけた。
足元が危ないので、そばの樹に摑まりながら覗き込んでみる。
ゆっくり翅を広げると、オレンジと白の模様が見えた。
”テングチョウ”だ!
棚田の横を歩いていると、褐色の蝶が飛んできた。
行ったり来たりしていたが、しばらくして崖の草の葉に止まった。
覗き込むと、長い長いひも状の卵。
”アズマヒキガエル”の卵塊だ!ゼラチン質に包まれた、黒い卵が並んでいる。
放棄された棚田の跡地。
大きな水溜まりができていた。
”コハクチョウ”だ!
すでに帰ってしまったと聞いていたのだが、まだ残っていたんだ。
6羽の中に、幼鳥もいるので、ファミリーのようだ。
知人に、ツルが飛来していると聞いて出かけた。
目的地の田んぼに着いたが、ツルの姿はなく帰ろうとした。
その時、割と大きな鳥が数羽飛んできた。