秋に甥っ子が結婚する、スタッフ吉野ですさすがに、友人の結婚式はなくなる歳ですねぇ…。その時にさをりを知っていたら。仕立てる技術があったなら。
さをりドレスで出席できたかもなぁ、なんて空想してしまいます。
さて、このさをりの森には結婚式用に織りに来られる方がいらっしゃいます。
引き出物や結婚する友人へのプレゼントに、コースターやランチョンマット。
お父さん、お母さんへ贈るに、マフラーやストール。
結婚する相手へ、愛情をたっぷり込めて織られます。
そして5月にご来館のEさんは、奥様へのプレゼントのマフラーを織りに、お友達と来られました。
その予約の内容が一風変わったものでした。
「5人で9時半に予約します。結婚式の時に、メイキングスライドを上映したいので、撮影してもいいですか?ツルの格好で織りたいのですが、可能ですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ツル?
なるほどっ、鶴の恩返し
鶴が来るご来館日を指折り数え、ココロ待ちにしていた、ワタクシ。(大げさではありません)
さて、当日。
ツルではなく、ヒトがいらっしゃいました。
とても真剣なまなざしで、糸や織り方の説明を受けています。
どうやら1日中ツルで織るのは恥ずかしいので、途中で変身するとのコトでした。
楽しい面白い
夢中になって織っている皆さんは、うっかり写真を撮り忘れちゃったりして、楽しい時間を過ごしています。
(吉野のココロの声:まだ~~?いつ~~~?)
この日はお客様が多く、タイミングを迷っていたEさん。
とうとう、お昼ごはんで皆さんが席を離れた時に、変身を決意したのです
トイレでこっそり着替えたEさんは「さをりの森でこの格好で織るのは大丈夫ですか?他のお客様に悪影響では?」と、ご心配されていましたが、楽しかったらいいでしょ
と、いうことで現れた鶴の化身・Eさんの晴れ姿がこちらっ
シアワセ溢れる、満面の笑顔です
鶴の恩返しをするために、この姿で、花嫁のために糸を巻き、ココロを込めて織るのです。
(白鳥じゃんと思ったアナタ。そこはシアワセに免じてご容赦を)
白鳥…違った。
ツルの頭が邪魔をしようとも、ココロを込めて織るのです。
出会えたことに感謝しながら織る。
これからの楽しい幸せな時間を想いながら、誓いを込めて織る。
撮影するお友達の楽しそうな、でも真剣な表情。
こんなお友達に囲まれて、幸せなカップルだなぁ…と、おばちゃんスタッフ吉野はしみじみ思ったのでした。
ツルの変身は10分程度でしたが、とても楽しい時間をありがとうございました
ヒトに戻る前にみんなで集合写真。
さをり織りは「間違い」「失敗」「キズ」という言葉を、「味」「デザイン」と捉える、前向きな織りです。
そのさをり織りをプレゼントに選ばれたEさん。これからの生活も前向きにポジティブシンキングで過ごして下さいね。
また、お互いの良い所も残念な所も、すべてそれぞれの個性、味として、さをり織りのようにそれを受け入て下さいね。
幸せなご結婚をココロよりお祈り申し上げます。
次は奥様も一緒に、ご来館下さいませ。楽しみにお待ちしています。