数日前、アネリさんがニッコリ笑いながら
私にこう言いました。
「ワークショップが終わったら、
修了証が欲しいの。日本語で。
で、日本製のキレイな紙に
印字してちょうだいな。
英訳?
そっちは普通のコピー用紙でいいワ」
……
……お、おっけ~
というわけで、ご要望にお応えして、
最終日、講習会の修了証を贈呈しました。
特別に近所の文具屋さんで表彰状用紙を購入。
日本語で文章を印刷して、つくりました。
彼女たちは、日本の文字や装飾にとても
関心が高いのです。
「とってもキレイで、つい買ったんだけど、
これ何かしら?」
そう言いながらある日アネリさんが見せてくれたのは、
祝儀袋
慶事ののし袋
お見舞い用ののし袋
そして最後はお香典袋…
今回贈呈した講習会の修了証も、
彼女たちのメイド・イン・ジャパン・コレクションの
ひとつを兼ねているようです。
お二人とも、本当にお疲れ様でした。
SAORIの芽が、エストニアの地で
今後すくすくと育って行く事を、
心から願っています。

これまで、手織り服は作ったことがない
というエストニアのお二人。
日頃、タペストリーや敷物など、
カツカツと打ち込む織物が多かったとか。
講習会の最終日。
今日はさをり服やマフラーに適した
ふわふわ織りに挑戦してもらいました。
打ち込みを柔らかくして、
軽くて温かい布を目指します。
織り上がった布を縮絨して、
陰干しして、そして、仕立てて…。
そして、できました!
初めてのさをり服。
マーガレットカーディガンとベスト♪