さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

布を生かすということ

2013年12月18日 | 織り人クラス

先日、初めて自分で織ったストールを引っ張り出してみた、スタッフちょうさです。

今の自分の織りと、全然違います。

なんというか…緊張感が漂いすぎて、ちっとも余裕がない感じです。当然、冒険のかけらも見当たりません。

ただ、そこからの成長を思うと、とても愛おしい、大切な一枚です。

今もこれこれからも、ずっと成長過程ではありますが、

ただ、ただ、止まることなく変わり続ける自分であり、それを表現する織りでありたいという思いが、よりいっそう強くなりました。

 

さて、今回は織り人クラスの作品をご紹介。

Uさんは、仕立てがとてもお得意!

織った布はどんどん仕立てて、いろんなデザインのさをり服をお持ちです。

 

今回はロングスカートでした。

縮絨後、糸によって縮み方に差があり、どう仕立てようか悩んだそうです。

でも、そこはSAORI的思考回路でクリア!

その布の特徴を生かすことにされました。

まず、縮んだ部分は敢えて伸ばさず、そのままに残します。

そして、縮んだ部分は上に、あまり縮まなかった部分は下になるように布を置き、どんどん組み合わせていくと…

緩やか~に裾が広がるスカートになりました。

(ああ、私の説明がヘタ過ぎでスミマセン…)

 

さをりの仕立てでは、布を使う方向(洋裁でいう布地の方向)は自由です。

ですから、このスカートのように、(織ったときの)タテ向きとヨコ向きが組み合わさってもO.K.!

今回は、むしろそうしたことで、柄がとても効果的に生きています!!

 

SAORIの仕立てでは、まずジッと布を見て、布の声を聞いてみてください。

そうすれば、きっと素敵なさをり服ができるはず。

 

「織り人クラスには通えないけど、仕立てには興味があるわ」という方。

毎月第一金曜日に、『森のお仕立て講習会』を開催しています。

 一緒に、「織る・創る・着る」のSAORIを楽しみませんか?

詳しくはコチラ。→2013年12月11日 【森のお仕立て講習会】2014年の予定