さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

さをり織りで、何が織れますか?

2015年05月01日 | 森の妖精便り

ゴールデンウィーク、出不精の私にはあまり関係ない言葉ですが、ちょっぴり浮かれてしまっている、スタッフ吉野です

 

ゴールデンウィークは通常通り、休まず営業いたします。混雑状況はホームページのツイッターをご確認いただくか、お電話にてお問い合わせください。

 

また、マフラー1本を織るのに3~4時間、お時間を見ていただきますが、糸選びなどによって大きく個人差があります。迷いそうな方、初めての方はお早目のご来館をオススメします。

 

 

さてさて、さをり織り。聞いたことはあるけれど、何が織れますか?とお問い合わせをよくいただきます。

まず、さをり織りはアート感覚で織る自由な感性の織り物で、心の思うままに織っていきます。間違い、失敗、キズと呼ばれるものを、さをり織りでは「デザイン」と呼ぶのです。

布を織るのではなく、自分を織るとも言います。何が織れるか、それは織る人のその瞬間のココロ次第。

 

そして織り上がった作品をどう使うかもその方次第なのです

そんなこと言われても~~とおっしゃるあなたに、作品をちょいとご紹介です。

さをりの森では、織り機にあらかじめタテ糸がかかっています。その幅を選んで好きなヨコ糸を入れて織っていただくのですが、それぞれの代表的なものをざっくりとご紹介しましょう。

10cm幅 : コースター、ベルト、バッグの持ち手など

20cm幅 : マフラー、ブックカバー

30cm幅、40cm幅 : マフラー、ランチョンマット

50cm幅、60cm幅 : ストール、膝掛け

以上のようになりますが、これが全てではありません。

タペストリーやのれんのように飾る物や、テーブルセンターなどの敷くもの、パソコンやソファーに掛けるものはどの幅でもかまいません。ご自分の使いたい場所によってサイズを選んでくださいね。

また、バッグを作る、小物を作る、服を仕立てるなど「素材としての布」の場合も、どの幅もお使いいただけます。

合わせ技もあります。40cm幅のものが欲しい時。その幅をそのまま織ることもできれば、20cm幅を長く織って並べて縫って使うこともできちゃいます。

布をタテに使うもよし、ヨコに使うもよし、もちろんナナメもよし。

他人が見ればマフラーでも実はタペストリー。

ランチョンマットと思って見ていても、バッグの素材。

コースターをたくさん織ったけれど、気が変わったのでどこかに飾りますなんてのもよくある事なので、気にしない

 

何を織ろうか、やっぱり決めかねる方にはひとまず織ってみることをお勧めします。幅は…気が向く幅でいいのですが、手軽には30cmか40cmくらいでしょうか。

ただただ、好きな色、惹かれた糸を次々に織り込んでいく。羊毛を入れたければ入れ、糸くずを入れるのが楽しければどんどん挟み込む。キレイと感じた糸を手にとってみる。

「どうしよう~。何になるんやろ~。着地点がわからん~。」などとつぶやきながら織る方もいらっしゃいますが、着地点は見なくてもアリ(笑)

そうして織り上がった布はまず眺めてみてください。長ければ首に巻いてみる。短ければ飾ってみる。

できてから、考える。

眺めたり、身につけているうちにその布をどう使いたいかが決まることもあります。

 

キャンパスに立派な絵を描くのではなく。

既製品のような均一均質のものを織るのではなく。

肩の力を抜いて、ふんふん~と鼻歌を歌うように、子供ゴコロに戻ってリラックスして気楽に織ってください

ただし、サイズは先着順ですのでご了承くださいませね。