さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

Handwoven Magazine

2013年07月04日 | 森の妖精便り


海外担当 明子です。

皆さんは『Handwoven』という雑誌をご存知でしょうか。
アメリカで発行されている、数少ない手織り専門雑誌のひとつです。
年に5回発行されていて、世界各地に購読者がいます。

その2013年3・4月号に、さをり織りの特集記事が掲載されました。

”SAORI : A New Tradition"

「さをり織り:手織りの新しい流れ」

と、表紙にも見出しが出ています。 

 



特集記事では、
アメリカでさをり織りを教えていらっしゃる方たちの紹介や、
さをり織りの特徴などが紹介されています。

さをりの森のライブラリーコーナーにも置いてありますので、
もし機会があったら、
手にとって見てみてくださいね。

文章はもちろん英語なので、
すべてを理解することはとても難しいのですが、

写真をパラパラと見るだけでも、
世界で一般的にされている「手織り」と、

「さをり織り」との違いを、歴然と感じることが出来ます。

さをり織りが特集された前号でさえ、
表紙には規則正しい模様の織物。

誌面のほとんどが、あるパターン化された布を織る為の
設計図と見本写真です。

全体を眺めた上で、さをり織りのページを見ると、
その「違い」が、際立って見えてきます。


世界の「手織り」では、機械が織るような、
パターンを織る「手織り」が主流です。
それに対して、さをり織りでは、
パターンを織ることは機械に任せて、
私たちは機械に出来ないこと、
人間にしか織れないものを織ることに努めます。

 

城みさをは、著書『新・私の手織りSAORI』の中で
こう言っています。

 

「あなたの思いのままに、何物にも捉われず、
こだわらず、織ること。 

―中略―

そのとき、織りに「いのち」が 吹き込まれ、生きざまとなるのです。」

 

 

ただ布を織るのではなく、自分を織る、自己表現の手織り。
それが、さをり織りです。

 

SAORIを広めることで、
世界の「手織り」界に、もっともっと、
新風を吹き込めればと、願っています。

 

 

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