韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い- 第46話 母と子

2020-09-10 15:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ
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1話~11話はこちらで公開しています
 
※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります
 
 第46話 母と子 

黒装束を身にまとったヨム・ビョンスの一団が 善業寺のマハ皇子を襲った
トクマンは マハ皇子を逃がし追いかけようとするビョンスに取り縋る!
突き飛ばされた瞬間 トクマンは ビョンスの首にかけられた鎖を引き千切る!

『こ…これは!!!』

マハが逃げた先には キ・ヤンたちが駆けつけていた!
後方からはビョンスの一団が迫っている!
自分はどう動くべきか… マハはどうしていいか分からず混乱する

『皇子 タンギセ様がお待ちです!』

『皇子! 騙されるでない! あ奴らは皇子を殺そうとしている!』

マハが ふらふらとビョンスの方へ歩き出したその時!
トクマンが駆けつけ ヤン様の方へ!と叫んだ
思い直してヤンの方へ歩き出すマハ!
ビョンスは マハの背に矢を命中させる!!!

悲鳴を上げて駆け寄るキ・ヤン!
なぜこうも貴妃が泣き叫んでいるのか…分からないまま マハは気を失う

同じ時 皇帝タファンは悪夢にうなされていた
鬼の形相で自分を追うキ・ヤン!
愛するワン・ユを殺され その恨みを晴らそうと!!

(なぜ私を殺すのだ!)
(あなたはワン・ユ殿を殺しました)
(ワン・ユが… 私の夢を壊したからだ!)
(陛下は 私の心を壊したのです! 私の心にはワン・ユ殿だけ)
(では私の存在は? 私の心にはそなたしかいないのに…!)
(陛下を憎みます! 決して許さない!!)

キ・ヤンの射た矢が自分を貫く!
そこでいつも目覚めるのだった
目覚めてからは決まって錯乱状態になり コルタが必死になだめる

マハを射抜いた矢には毒が塗られていた
トクマンの処置により一命はとりとめたものの予断を許さない
それにしても… 何故貴妃はこうまで取り乱しているのか…
時機が来たら話すというシヌに トクマンは何か秘密があるのだと察する

翌日 ビョンスは皇后と密会し マハに毒矢を撃ったと報告する
驚くべきことに その場にキ・ヤンが現れたと聞き 皇后はすぐに噂を流せと命ずる

一方 大明殿では

将軍タルタルが ワン・ユの遺体がどうしても見つからないと報告する
生き延びているとすれば 高麗(コリョ)に逃げた可能性が高いと…
ペガンは ワン・ユを助けた賊が自分をも狙ったことから 黒幕はキ・ヤンではと疑う

『それはあり得ぬ!』
『しかし ヤン様はワン・ユの命乞いをなさって…』
『黙れ!!! そのことは二度と持ち出してはならぬ!
高麗(コリョ)王に密書を送るのだ!ワン・ユが戻ったらすぐに首を撥ねろと!!!』

そこへ 血相を変えた皇太后が飛び込んでくる!
マハ皇子が高麗(コリョ)の者に殺されかかったと!!
そしてその場には キ・ヤンの姿もあったと!!!

皇后バヤンフトが流した噂は 巡り巡ってソ尚宮から伝えられた
いかにも初めて聞くかのように 驚いて見せるバヤンフト

『もう陛下の耳には入ったのか?』
『もちろんでございます!』
『あぁ… 南無阿弥陀仏…』
『皇子様が戻られます 出迎えませんと』

支度をしようとして バヤンフトは指輪が無いことに気づく
タファンからの数少ない贈り物である

意識を失ったまま マハ皇子は宮殿に戻った
タファンは あまりの出来事に動揺しマハを見舞う
その手を握りしめようとしてためらうタファン
なぜためらうのか… と問うトクマン

『いつの間に 皇子の手は大きくなったのだ
この子を抱いた記憶がない 手を握ったことも…』

憎きタナシルリとの間に 望みもしないで生まれた子は いつの間にか成長していた
ただただ疎ましく 愛おしいと感じたこともないのに なぜか涙が滲む
タファンは 自分が見舞ったことは皇子に言うなと命ずる
トクマンもコルタも なぜ隠すのかと 知れば喜ぶのではと進言するが…

『知ったところで余分な期待をさせるだけだ 余計にこの子が傷つく』

皇后バヤンフトは いかにも同情したようにキ・ヤンを慰める
何と酷い噂が流れたものだと憤慨して見せ 何かあれば頼れという
キ・ヤンは 恭しく感謝しながら皇后の背を睨みつけた
握りしめたその手には 指輪が…

それは トクマンから渡されたものであった
ヨム・ビョンスと揉み合った時 引き千切った鎖からこぼれたという
これは間違いなく皇后の指輪であり ビョンスの黒幕が皇后だという証拠であった

キ・ヤンは マハ皇子を襲った犯人を暴くと明言し
皇帝タファンに この件に関する全権を与えてほしいと申し出る
大明殿で 貴妃キ・ヤンの主導による真相の究明が行われることとなった

この場において キ・ヤンが主導すると知らされていなかった皇太后は激怒し
尋問すべきは貴妃であると喚き立てる!
ヤンは皇太后を無視し その手に指輪を持ち高々と掲げた
指輪はヤンの手からトクマンへ トクマンから皇帝タファンへと渡された

ギロリと皇后を睨みつけるタファン
バヤンフトは 指輪は盗まれたのだと絶叫する!

『キ・ヤンが私を陥れようと… キ・ヤンの仕業です!!!』
『指輪を拾ったのは私ではありません』

そこでトクマンが進み出る
指輪は 刺客が落としていったものだと明言し
さらには その刺客がヨム・ビョンスであったと証言した!

『ヨム・ビョンスの魔の手から皇子様を救ったのが 貴妃様なのです!』

『陛下!この者も高麗(コリョ)の出身です!
高麗(コリョ)の者が結託しているのです!! すべてはキ・ヤンの仕業です!!!』

『陛下 聞きましたか! すぐにキ・ヤンを投獄なさいませ!』

バヤンフトの言葉を受け 追い打ちをかける皇太后!
しかし タファンは即座にバヤンフトの言い分は偽りだと言い放つ!

『ヨム・ビョンスは貴妃の仇敵である! 手を組むことは有り得ない!!!
皇后!正直に答えよ!! ヨム・ビョンスと面識は?!』
『あ… ありません! その者のことは知りません!!』

何を…!と動揺するソ尚宮
するとキ・ヤンが

『陛下 それについてはソ尚宮がお答えします
ソ尚宮がすべてを承知しているはず!』

ソ尚宮は 亡きヨン尚宮への思いがあった
皇太后の命令で 皇后付きの尚宮として仕えてきたが 皇后の性根は誰より知っている

『はい陛下! 皇后様はヨム・ビョンスと会い 皇子様殺害の企てを…!』
『おのれソ尚宮!!! 嘘を言うでない!!!』

もとより皇后バヤンフトを 一度として愛したこともない
タファンは 皇后を引き摺り出せ!と叫び ペガンにも口出しを禁じた

皇后が引き摺り出されたところに 今度はひとりの尼僧が案内されてきた
キ・ヤンは もうひとつ この場で明らかにせねばならないことがあった
マハが我が子と知った今となっては 苦渋に満ちた思いではあるが…

『陛下 マハ皇子は… タナシルリの実子ではありません!』

長官らは すでにキ・ヤンから聞かされており 特に動揺も見られない
皇太后とペガン タルタル トクマン そして何よりタファンが動揺する
証人の尼僧が 皇帝タファンの前に立ち 思いのたけを告白した…!

『ある日 私の弟子の尼僧が赤子を拾いました
皇后タナシルリは… その赤子を奪い皇覚寺を焼き討ちしたのです!!!』

積年の恨みを晴らし 尼僧の目からはハラハラと涙がこぼれた
皇太后は あまりに惨い事実を受け入れられず 失神して倒れこみ
チャン・スニョンに背負われ 退席した

マハは 誰もいない寝所で独り目覚めていた
気配を感じ 慌てて目を閉じる
現れたのはキ・ヤンとトクマンである

『目覚めたら真実を話してください』
『真実を知れば傷つきます』
『どうせ追い出されれば知ることになります』

その言葉に驚き 飛び起きるマハ!
自分が追い出されるとは… 何故なのかと…!

物心もつかないうちから 皇子として育てられたマハである
皇帝にこそ疎まれてきたが 皇太后に可愛がられすべての臣下にかしずかれてきた
今更 皇室とは縁のない捨て子だと言われても 到底信じることは出来ない

『ならば… 私の父上は… 母上は誰なのですか
この世に生まれてきたのですから… 誰にでも父母がいるはずでしょう』

ポロポロと涙をこぼしながら訊ねる我が子に…
キ・ヤンは真実を話せない

『お前は… 拾われたのだ』
『うぅ… うわぁぁ…』

『泣くな! 誰も…お前を守ってはくれぬ!
強くなるしかないのだ そして…誰にも期待してはならぬ
自分で自分を守るしかない 強く… 強く生きていくのだ!』

我が子でありながら 名乗ることは許されない
この国の 皇帝の側室として…!
高麗(コリョ)王との間に産んだ子だと 決して知られてはならない真実であった

その頃

ムソンたちが チョンスダプの谷に向かっていた
同じく 谷に向かうヨンビスとワン・ユは タンギセの追撃に遭っていた
ワン・ユを守りながら ヨンビスは無数の矢を受け絶命してしまう!!!
遅れて合流したムソンたちと共に ヨンビスの亡骸を埋葬するワン・ユ
そして 再び大都へ向かうと心に決めるのだった…!

※大都:元の都

丞相ペガンは 貴妃キ・ヤンに対し アユ皇子を皇太子として受け入れるという
キ・ヤンは それは皇后を廃するなという交換条件か?と問う

『皇后様の廃位はすでに決定しております 陛下が詔書を』
『前に ヤン様をお守りすると申しましたが… その件はお忘れください』

キ・ヤンはクスッと笑い “守り”が必要なのは丞相の方では?と言い去って行く

やがてトクマンが バヤンフトに対し廃位の皇命を伝えた
そして皇后の衣が剥ぎ取られ 装飾品を外され庭に引き摺り出される
キ・ヤンの命令により チャン・スニョンが詔書を読み上げる
その場には 丞相ペガンと将軍タルタルも立ち会っているが
バヤンフトの一族でありながら ただ見守るしかない

『叔父上!どうにかしてください!!!』
『醜態を見せるでない』

最後の最後に本性を晒すこととなったバヤンフトは 廃位され僻地へ流罪となった
一生涯陽の光を浴びることを許されず 外部との交流も許されない
年に1俵の米しか与えられず 飢え死にするしかない
これが キ・ヤンの下した罰であった…!

喚き散らしながら城外へ引き摺り出されるバヤンフト
ペガンは呆れ果て あれほど可愛がった姪と目を合わせようともしない
皇后として入宮した時から タルタルはこうなることを予感していたのかもしれない
成るべくして成った結末だとでもいうように 薄笑いを浮かべるタルタルであった

バヤンフトが護送される行列には 沿道に野次馬が群がった
その群衆の中に ヨム・ビョンスとチョチャムが紛れている
これから皇后に仕え甘い汁を吸おうと思っていたのに… と舌打ちするビョンス
……と その喉元に背後から剣が…!

『マハを殺そうとするとは…!!!』

ここで殺されてはかなわないと ビョンスはマハの出生を明かす!
同じ時 大都に戻ったワン・ユもまた マハが本物の皇子ではないと聞かされていた
ところで なぜまた大都に?と 恐る恐る訊ねるシヌ

『ヨンビスが タンギセに殺された
タンギセは メバクの頭に匿われているとか』

ワン・ユは メバクの頭の正体を知るため 危険を承知で大都に戻った
しかし 正体を知る者は未だ確認されておらず その情報も極めて少なかった

宮殿では

マハの一件以来 体調を崩した皇太后
キ・ヤンは礼を尽くして薬湯を運ぶが… 皇太后は頑なにこれを拒み続ける

『マハの出生を知りながら… 私を陰で笑っていたのか!!!』
『皇室の血筋でない者を追い出しました お褒めくださってもいいのでは?』
『褒めろだと?! お前ごとき者が!!!』

『お前ごとき?!!!』

一喝され 凍りつく皇太后
キ・ヤンの表情は冷たく 睨みつける目つきに凄味が…!

『アユが皇太子になった時 私は未来の皇帝の母!
今後は… 相応の態度で私に礼を尽くしていただきます! 皇…太…后…様!』

トクマンが 外にマハが来ていると知らせに来た
これから城外へ出るということで 最後の挨拶をしたいのだという
しかし皇太后は 汚らわしい者でも訪ねて来たかのように拒絶した
キ・ヤンは そのあまりの無慈悲さにギロリと睨みつける

外に出ると マハが まだ体調が悪そうにして立っている
そこへタファンがやって来て 挨拶も受けない皇太后に憤慨する
マハは 父上…と言いかけ 陛下…と言い直した

『お前は何も悪くない 悪いとすればこの私だ』

マハにとっては タファンからの これまでで最も優しい声かけであった
皇太后に会い なぜ挨拶も受けないのかと責め立てるタファン

『利用価値が無くなったら 愛情も消え失せたのですか!
せめて皇太后様だけでも マハをかばうべきでは?』

『どこの馬の骨とも分からぬ子です!』

『皇太后様 それではあまりに露骨です
私の弟が皇帝になり 私が高麗(コリョ)へ流されたあの時も冷たくされた
ところが 私が皇帝になった途端お優しくなられた あの時と同じではありませんか』

『陛下は… あんなに私を慕ってくれていたのに…!』

『孤独でした! あまりに孤独で 縋るしかありませんでした
偽りの笑みだと分かっていても… それに頼るしか無い程に寂しかったのです!』

『すべてはあの女のせいです! あの女が来てから…!』

『皇太后様 それは違います
ヤンはいつでも私に… 私に…!』

タファンの心に あの悪夢が広がっていく
愛するワン・ユを殺した自分に 襲い掛かるヤンの姿が…!

キ・ヤンは 宮中から追い出されたマハの面倒を見ると決めた

『お前の罪は私の罪 すべて私が罪を負うのだぞ
だから心身共に健やかに よく生きるのだ』

マハの 身の回りの世話をするのは ソ尚宮である
皇太后でさえ 偽者と知り見限ったが ソ尚宮は今もマハを可愛がっていた

『成長したら マハを連れて高麗(コリョ)に向かえ』
『どうして…』
『顔も見たくないから遠くにやるのだ!
それまでマハの世話をしたら あとは自由の身にしてやる』
『感謝します ヤン様』

マハに随行するのは パク・ブルファとヨンビスの部下だった者
たとえ母と子の名乗りを上げられずとも キ・ヤンは星(ピョル)を失わずに済んだ
このことを誰より喜んだのは ずっと真実を胸に秘めてきたパン・シヌだった
その詳細を知らないチョンバギたちに 最初から話して聞かせていると…
通りかかったワン・ユに聞かれ 全てはワン・ユの知るところとなる…!

その後

皇帝タファンと貴妃キ・ヤンの息子 アユルシリダラが皇太子の座に就く
大明殿において 盛大な儀式が執り行われる

我が子を皇太子にしたことで キ・ヤンは強大な権力を持つことになる
皇室に高麗(コリョ)の血が入ったことが どうしても許せない皇太后!
丞相ペガンは 必ずキ・ヤンを排除すると誓う…!

一方 キ・ヤンは

長官らから祝いの言葉を受けながら まだ安心はできないという
宮中には 自分と皇子を狙う者が暗躍していると…!

『今や皇太子の母君となられたヤン様を 誰が狙うというのですか!』

『丞相ペガンと皇太后! この2人を排除せねばなりません!
丞相と皇太后を… この私の手で排除します!!!』

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