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奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い- 第48話 避けられぬ戦い

2020-09-20 15:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ
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1話~11話はこちらで公開しています
 
※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります
 
 第48話 避けられぬ戦い 

『陛下… マハ様は…!』

ソ尚宮がすべてを話す前に 貴妃キ・ヤンが現れた
マハ様は…と言いかけたソ尚宮は うろたえながら亡くなったと話す
一瞬の衝撃を かろうじて隠すキ・ヤン
その動揺を ソ尚宮は見逃さなかった
しかし パク・ブルファにより すぐに城外へ追い出されてしまう
いずれにしても命が惜しいソ尚宮は 二度と現れないと約束し去って行く

キ・ヤンは マハの死を知り 今にも頽れそうになりながら
イ尚宮が運んだ薬湯を タファンにすすめる
タファンは 飲んだ直後に激しい睡魔に襲われ意識を失う…!
そこへ コルタの部下を蹴散らし ブルファが駆けつけた

『陛下を興徳殿へお連れして!』
『ヤン様 どういうことですか!』
『陛下のことは私がお世話します』
『しかし!』

『下がれ!!!』

ブルファの一喝に 怒りをあらわにするコルタ
しまし今となっては ブルファの方が上の立場であった

『ヤン様!何故陛下を連れて行くのです!!!』
『理由が何であれ お前には関係ない!』

タファンを興徳殿に移し ヤンは ようやくマハのために涙を流す
そのまま善業寺に行き パン・シヌから マハの遺骨を受け取った

『星(ピョル)… 我が子… なぜこんな姿に…!』

パク・ブルファは キ・ヤンの命に従い バヤンフトに毒を飲ませ粛清し
その亡骸はペガンの屋敷に送りつけられた
私が皇后にしたばかりに… 涙ながらに悔やむペガンであった

何としてもキ・ヤンの息の根を止めねば!と ペガンは皇太后殿に向かう
皇太后は 陛下が興徳殿に連れていかれた!とうろたえていた

『何かを企んでいるのは確実です!陛下を助けねば!!!』

侍従コルタが 離れた場所で2人のやり取りを聞いている
この状況を鑑みて キ・ヤンは策を誤ったと判断するコルタであった
誰の味方につくべきか…ではない 生き残るのは誰か…と値踏みしているのである

皇帝タファンは 目覚めた場所が興徳殿であることに驚きを隠せない
しかしまたすぐに 深い眠りに落ちてしまう
間もなくして 丞相ペガンが訪ねてくる
皇帝の意識が戻ったことは 決して知られてはならないと!
キ・ヤンはすべてをイ尚宮に託し ペガンを出迎える

鎧を着ても宦官は宦官だ!と怒鳴りつけ 今にもブルファを斬りかねない
キ・ヤンは 摂政という立場でこれを一喝!
たとえ血を流しても この目で陛下の無事を確認するというペガン
しかし 弓部隊が興徳殿の周りを取り囲み すべての矢がペガンに狙いを定めた!

『これは… 何の真似ですか!』
『陛下の病状も顧みず この国の丞相は高麗(コリョ)の者を弾圧し国を乱しています
この重大な局面に合った措置を講じました たとえ丞相でも例外ではありません!』

陛下に何かあれば その命も 皇太子の命もない!と言い放ち ペガンは退却した
やがて完全に目覚めたタファンは どうしても自分の寝所に戻るという
キ・ヤンは 思わずタファンを抱き締め どうかここにいてくださいと懇願する

タファンの主治医が 皇太后殿に連行された
一体 陛下は何の薬を処方され眠り続けているのか…
皇太后の前でペガンに脅され 主治医はありのままを話すしかない

深酒を続けたタファンの心臓は かなり弱っており
貴妃から命じられた処方では 命に関わる危険な状態に陥ってしまうと…!
しかも 薬を調合するだけであり 診察も拒まれ 一切の世話は貴妃がしていると!

これはもう許し難き事態!
主治医も宦官もそばに置かず 陛下のそばにはキ・ヤンしかいない!
まさかもう殺されているのでは… という皇太后
そこへ キ・ヤンが軍の指揮官らと会合を開いているとの報告が入る

遠目に見れば 貴妃を囲み指揮官らと何やら打ち合わせているように見える
ブルファは 皇太后の手の者が偵察しに来たことを確認し キ・ヤンに目配せする
究極の不安に駆られた皇太后は 自分たちを排除する気だと言い出す
まさに垂簾聴政を行う気なら 皇太后と丞相の存在は消したいはず!!!

『先手を打たねばやられます!!!』
『今夜… キ・ヤンとアユルシリダラを排除する!』

皇帝の主治医が連行されたことで トクマンが事情を聞きにキ・ヤンのもとへ!
心臓に悪影響とされるヤンが指示した薬湯は キ・ヤンが飲んでいるのだという
そして皇帝には 別の主治医をつけ薬を処方させていると…!
皇太后と丞相がタファンを害し 他に皇太子を立てる恐れもあり
また 2人を決起させるための画策に他ならない
そこへ 将軍タルタルが…!

『ヤン様は 決して陛下を害したりなさいません』

タルタルが わざわざそう言うということは…
向こうがそう考えているということになる
自分たちの闘いのせいで 民が苦しめられていると話すキ・ヤン
丞相か自分か… どちらかが消えるまでこの闘いは続くと

“他を以て過と為す”

将軍タルタルは キ・ヤンの策を見事に言い当て 半ば成功したという
しかし 自分が丞相に報告すれば水の泡になると…

『陛下はお目覚めなのですか?
もしお目覚めでなければ… ヤン様と皇太子の命が奪われるでしょう』

『決行は 今夜ということですね』

『陛下はお目覚めですか』
『お答え出来ません これは闘いですから』

興徳殿から戻ったタルタルに ペガンが剣を突きつける!
なぜ興徳殿に行き 貴妃と会ったのか…!
こちらの策を話したのなら 甥といえども命を奪うしかないと!!!

『貴妃がこちらの策を知ったところで 結果は変わらないのでは?
叔父上が殺すと決めた以上 貴妃と皇太子は死ぬ運命です』

策を話したのではなく 敵の内情を探ってきたと答えるタルタル
兵の配置の詳細までを報告する甥に ペガンはようやく剣を下ろす
叔父の背中を見送りながら タルタルは涙がこぼれた
何故こうも誤った道へと進んでいくのか… その結末を思うと涙が止まらないのだ

興徳殿では

皇帝タファンが 閉じ込められたままの状況に苛立ち暴れだす!
ヤンは 今夜起こることについて ここで“謀反”を見届けてほしいと願う

その夜

毅然とした態度でペガンを出迎えたヤンは いよいよ謀反を?という
貴妃が皇帝を人質に取り 皇太子を擁立し玉座を狙っている… と思い込むペガンは
自分が罠に嵌められているという考えにも至らず ただ一念を以て剣を振りかざす!

『丞相! 一体何を?!!!』

すでに殺されているのかも…とさえ思っていた皇帝が現れ ペガンは凍りつく
侍従コルタが (今こそヤンを殺すべきです!)と耳打ちする
将軍タルタルは(逆賊になってはなりません!)と諫めた

ペガンは 無念の表情で剣を下ろし 皇帝の前にひざまずく!
衝撃を受けたタファンに代わり キ・ヤンが『逆賊ペガンを投獄せよ!』と叫ぶ
タルタルとコルタは それぞれの思いでキ・ヤンを見据えるのであった

メバクの頭(コルタ)は タンギセらを呼びつけ“白蓮教徒”を知っているかと問う
そして この漢族を中心とする反乱軍に 軍資金を渡せと命ずる
頭(コルタ)の横で代弁する仮面の男が 戦によって儲けることが何よりの手段だという

この頭の正体を暴きたいワン・ユは 彼らが被るお面を手に入れろと命じた
各支部の長たちも 誰も頭の素顔を見たことがないのは この商団の弱点だと!

お面を手に入れたワン・ユは 長たちを招集し頭に成り済ます
同じく仮面をつけたチェ・ムソンが 代弁者となり命令を読み上げた
各支部が所有する金と穀物を すべて交鈔に替えろとの指示に動揺が広がる

タンギセが “白蓮教徒から連絡が入ったがどうするか”と叫ぶ
こちらから命令を下すだけだと 油断していたワン・ユたちは動揺する
この奇抜な仮面のおかげで うろたえる様子には気づかれていないようだ
ワン・ユは 代弁者に成り済ますムソンに耳打ちし その件は中止せよと命じさせた

大都では キ・ヤンが臣下たちを大明殿に召集したと知り 皇太后がいきり立つ
おそらくペガンを処刑するよう 総意を取りまとめるつもりだと…!
直ちに大明殿へ向かおうとしたその時! 行く手を阻んだのはキ・ヤン本人であった

『皇太后様 私の我慢にも限度があります 必死に我慢しているのですよ』
『我慢を…?!』
『丞相の謀反に 皇太后様が無関係のはずがありません』
『謀反ではない!丞相はそなたの暴挙を…!』
『まだ話の途中です! 今回の一件が解決するまで外出はお控えください!』
『そなた… この私を軟禁するというのか!!!』
『先ほど… 必死に我慢していると言いました 我慢できなくなれば…
皇太后様の身に何が起きるか 私自身も分からないのです

ゾッとするようなキ・ヤンの囁きに 皇太后は恐怖すら感じ黙り込む
キ・ヤンはトクマンに命じ 親衛隊により 皇太后殿を包囲させた

皇帝タファンは 牢獄のペガンに会っていた
両者を失いたくないタファンは ペガンに 今回ばかりは譲ってくれという
是が非でも貴妃を追放すべきだと喚き散らすペガン!
たとえこの身は処刑されようとも キ・ヤンを追放せねばと!!!

『命令ではなく頼んでいるのだ どうか私のために譲ってくれ!』

大明殿では 貴妃キ・ヤンが臣下たちの前に立っていた
ペガンの処分を罷免ではなく処刑に…との総意をまとめようと…!
そこへ 皇帝タファンが入ってくる
タファンの後方に ペガンの姿を見たキ・ヤンはまさか…!と絶句する
しかもペガンは 皇太子アユルシリダラを抱いている!

『丞相は そなたに忠誠を誓うと約束した』
『いいえ!忠誠を誓う必要はありません!丞相が残るなら私が去ります!』

選べと言われても タファンにはどちらかを選ぶことは到底出来ない
そして出した結論は…

『ならば… 2人とも去るがよい』
『え?』
『どちらにも決められぬ! どうしても相容れないと言うならどちらも要らぬ!』

思いがけない皇帝の決断に ペガンもキ・ヤンも黙り込む
去るか譲るか… 今度はタファンが2人に決断を迫るのであった…!

これを受け 最初に跪いたのはペガンであった
貴妃と皇太子様に 心からの忠誠を捧げるとして…!

屋敷に戻ったペガンは 悲痛な表情で酒を煽る
(高麗(コリョ)の 貢女(クンニョ)だった者に このペガンが跪くとは…!!!)
放免され牢獄から戻れはしたが 負け戦より辛い屈辱感に怒りが込み上げる…!

※貢女(コンニョ):高麗(コリョ)が元への貢ぎ物とした女性

『あの女に命乞いをした あさましく… 惨めに…! 命乞いをしたのだ!!!
タルタル… もう一度だけ私に協力してくれ
人知れずキ・ヤンを呼び出すのだ そなたになら応じる筈!』
『どうするのですか』
『殺すのだ 私のこの手で あの者の首を撥ねてやる!!!』

『叔父上… もしも陛下の耳に入れば…』
『陛下のために殺すのだ! あの者と皇太子!側近どもを皆殺しに!!!』

タルタルが動く前に キ・ヤンの方から呼び出しがかかる
キ・ヤンもまた タルタルに 協力してほしいと…!

『丞相を呼び出してほしいのです 聞いていただけますか』
『…考えさせてください』
『いつまでに?』
『今夜… 大明殿でお待ちください』

その夜

大明殿に向かう途中 ペガンは 後のことをタルタルに託した
たとえこの手でキ・ヤンを殺しても 自分は陛下の手により死ぬことになるだろうと
ひとり 大明殿に入っていくペガン
タルタルは 間違った道に進む叔父の背中を 見えなくなるまで見つめていた

同じ時 侍従コルタが 大明殿で異変が起きそうだとタファンに報告する

大明殿では キ・ヤンが ペガンに茶を進めている
落ち着き払ったその態度が ペガンを苛つかせた
無用な会話などする気はない 自ら剣を抜き私兵にも合図を送るが…
キ・ヤンを守る親衛隊が ペガンの周囲を取り囲む!

倒しても倒しても減らない親衛隊に ペガンはタルタルを呼ぶ!!!
中の騒ぎとペガンの絶叫に タルタルは 自分がどう動くべきかを考える
考えてはいるが… すでに心は決まっていたからこそ 涙が溢れ出す

タルタルの名を絶叫しながら 外への扉を開けたその時!
ペガンの胸から背中に剣が突き抜けた!!!
呻き声を上げタルタルの胸に頽れるペガン

『なぜ… 裏切るのだ』
『覚えておいでですか… 権力に溺れ老醜を晒すようなことがあれば私の手で殺せと』

『そう…か… 今の私は… そんなに…醜いか… 私が… 権力に溺れていると…?
私は… ただ陛下のためと… この国を思い…』

『叔父上の志には… 民が存在しません!
民の存在しない志こそ… 私欲だと… なぜお分かりにならぬのです!』

皇帝タファンが駆けつけた時 まだペガンの意識はあった
死んではならぬ!と泣き叫ぶタファンの胸に抱かれ ペガンは息を引き取った

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