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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第31話 宣戦布告

2018-02-10 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第31話 宣戦布告 

 

タルタルから才人キ・ヤンへ 譲位を阻む唯一の秘策となる名簿が渡される

各行省に メバクの間者が潜んでいるという証拠である

この名簿の使い方は ヤンにもすぐに分かったが 実行できるのは皇帝のみ!

唯一 タファンだけが 長官らの心を動かせるのだ

 

大明殿に 3人の長官が呼ばれた

ペガン以外の 娘を側室に差し出した者たちである

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

タファンは 3人の前で これまで封印していた声を発する

驚く長官らを無視し 本題に入るタファン

 

丞相は 4人目の皇帝を玉座に据えようとしているが

そう簡単に 皇帝を代えさせたりはしないと…!

 

これまで 皇帝の情ない姿ばかりを見てきた長官たちは

声が出ることを隠していたくらいでは納得しない

丞相に立ち向かうなど 無謀なことだと諫言する

 

『父上が殺された時も そのような態度を取ったのか!!!

そなたらは 丞相の暴挙を傍観した! これは逆賊行為である!!!

今こそ不忠を償う機会なのだぞ!』

 

初めてまともに声を荒げた皇帝にも 長官らは動じない

皇帝を守りたいからこそ 譲位を受け入れなくてはならないと言うのだ

それこそが 殺されずに済む道であると…!

 

いつもであれば ここで口をつぐむタファンであったろう

しかし 玉座から降り 長官らのもとへ歩いて行く

そして数年前に出回った偽の交鈔について語り始めた

 

各行省の財政が破綻し 丞相に借金せざるを得なくなったのは

すべて偽の交鈔のせいなのだ

 

『偽の交鈔を出回らせたのはメバクであり その黒幕は丞相だ

メバクの財源こそが 丞相の資金力となっているのだぞ!

そなたらの行省に メバクの間者が潜んでいる

すべては丞相の企みなのに それを帳消しにすると言われ忠誠を?!!!』

 

3人の長官は いよいよ丞相に失望し 憤慨して大明殿を出る

そこで待っていたのは ペガンとタルタルであった

この3人の長官に 他の長官らを説得してもらうしかない

譲位に賛同し ヨンチョルの孫が皇帝となれば 取り返しがつかなくなる

あとは 他の長官らの説得が成功することを祈るのみである

 

タルタルは 譲位を阻んだ後はどうるのかと聞く

ペガンは いよいよ後戻りできない岐路に立たされるのだ

今はまだ丞相側についている立場だが 今度こそ敵と味方になるのだった

 

ひとり 大明殿へ引き返し この機に玉璽を奪い返そうと進言するペガン

たとえ譲位を阻もうと 実権を握らせたまま丞相を敵に回すことは出来ない

是非とも皇帝に 親政を行ってもらわねばと…!

 

修練場では ヨム・ビョンスが 大々的に兵士の訓練をしていた

これは明らかに 丞相が 長官らを威嚇しているのである

不安の表情になるタファンに 才人キ・ヤンが耳打ちする

タルタル将軍が 各行省に潜む メバクの間者を捕えに行ったと…!

 

名簿の存在を知らない丞相ヨンチョルは 余裕の構えであった

そこへ 大都にあるメバクの支部から書状が届けられる

書状によれば メバクの頭が フクスを殺したのは丞相だと誤解している

さらには 各行省の間者が捕えられていると…!

 

書状を届けたメバクの使者は それも丞相の命令だと聞いているという

ヨンチョルは すぐに返書を書き使者に持たせた

もはや タルタルの裏切りは明白! 怒りは頂点に達していた!!!

 

メバク商団は 各地に支部を持つ

中でも 大都支部の長だけが 頭の顔を知っているのだという

“本拠地”を持たず 必要に応じて集まるだけであり

何ともその実体をつかみにくい商団であった

 

これらの情報は すべてヨンビスからのものであり

丞相へ書状を届けた使者も ヨンビスの腹心である

 

ヨンチョルから預かった返書には

“北門で タルタルを討つ” とあった

それを確認し そのままメバク商団へ届けろと命ずるワン・ユ

 

シヌとチョクホが偵察したところ 北門の配備は厳重であり

兵士の数も 予想をはるかに上回る

いかにヨンチョルが タルタルへの怒りに満ちているかが分かる

 

一方 ヨン尚宮は 密かにヨム・ビョンスと会う

皇子を恋しがる皇后タナシルリのため またしても危険な任務を命じられた

皇后に皇子を会わせるため ビョンスに協力を請うヨン尚宮だった

 

マハ皇子は 皇太后に抱かれ すやすやと眠っている

その寝顔を見つめ どう見ても皇帝には似ていないと思う皇太后

かといってタナシルリに似ているわけでもなく 実に不可解な人相であると

 

いよいよクリルタイが開かれる前夜

ビョンスは マハ皇子をヨン尚宮に引き渡す

夜明けまでには帰すと約束し ヨン尚宮は皇子を抱いて冷宮へ…!

 

※クリルタイ:遊牧民モンゴル人の部族長会議 モンゴル国家の国会にあたる

 

夜が明け 続々と集まる長官たちは 兵士の訓練を目の当たりにする

クリルタイで 譲位に反意を示すつもりであった長官らは動揺し始めた

丞相の横暴を知りながらも 現況では身の危険を感じずにはいられないのだ

 

大明殿では まるで皇帝のように 長官らを迎えるヨンチョル

同じ時 北門に 捕えた間者を引き連れ タルタルが到着していた

 

外門を潜り抜けた途端 門が閉じられ 内門との間に閉じ込められる…!

『逆賊を殺せ!!!』という叫びと共に 一斉に矢が構えられた

その時!!!

黒覆面の賊の一団が現れ 見張り台の上に 油の玉が投げ込まれる!

次の瞬間 火矢が撃ち込まれ 瞬く間に火柱が上がった…!!!

 

ワン・ユの兵数では 到底タルタルを救うことは出来ない

多勢に無勢の場合は火攻めが一番だと 策を練ったのはヨンビスであった

タルタルは 騒ぎの中 内門をくぐり宮廷内に逃げ込む…!

 

いよいよ クリルタイが始まる

 

丞相ヨンチョルは 皇帝を無視し 譲位の宣言をしようとする…!

玉璽が押された詔書さえあれば 今さら皇帝のお出ましを待つこともない

得意げに詔書をかざし 満面の笑みを浮かべるヨンチョル!

 

※詔書:皇帝の意思表示を記す公文書

 

そこへ 皇帝が来たとのお触れが 高らかに告げられ

皇帝がなぜあんなにも堂々と? と訝しむ丞相

 

『譲位の詔書は 皇帝が自ら発表するものである!』

 

声が出ないと思っていたのに…

皇帝タファンの 自信に満ちた宣言を聞き ニヤリと笑う丞相

たかが声が出たからと言って… 詔書をどう扱うと?

読めるものなら読んでみろとばかりに 詔書を渡す…!

 

途端に不安の表情になる長官たち

文字を理解できぬ皇帝に 何が出来るというのか…!

 

“朕はここに 皇帝の座を譲ることを宣言する

朕の跡を継ぐのは マハ皇子であり 然るべき年齢に達するまでは

皇后が 垂簾の政(まつりごと)を行う”

 

スラスラと詔書を読み上げる皇帝に 一同が唖然とする

タファンは 詔書を叩きつけ 『これは余の意思ではない!』と叫ぶ

皇帝が譲位を撤回し すべての長官が賛同すれば 詔書の意味はなくなる

 

同じ時

 

タルタルの行く手を ヨム・ビョンスの親衛隊が阻んでいた

一触即発の場に 皇太后の行列が現れる…!

皇太后には チャン・スニョンが 兵を率いて付き添っているが

特に剣を交える必要などなかった

ビョンスを黙らせることなど 皇太后の一喝だけで十分であった

 

大明殿では

 

丞相に睨まれ 長官たちが息を飲んでいた

譲位に反対の者は起立せよと言われ ペガンが威勢よく立ち上がる…!

続いて 娘を側室にした長官たちが起立した

それ以外の長官たちは 丞相の顔色を窺い 座ったままである

丞相が間者を送り込んでいたなど信じられないと 口々に言い出す

結局 すべての長官たちを説得することは出来なかったのか…

 

勝ち誇ったように立ち上がるヨンチョル

しかしその瞬間… 皇太后を先頭に タルタルが間者たちを連行する!!!

 

『この者らは 各地で偽の交鈔をバラまいたメバクの間者です

丞相の差し金で交鈔の価値を変動させたのだ!』

 

到底信じ難いと思っていたのに こうして間者が捕えられたことで

次々に長官たちが起立していく…!

タンギセとタプジャヘが 父を庇い『濡れ衣だ!』と叫んだところで

もはや この状況を覆すことは出来ない

 

ここに 譲位は撤回となることは明白だが これだけでは済まされない

手のひらを返すように譲位を撤回し 終わりにしようとするヨンチョルだが

タファンは これで終わりではないという

 

『私を補佐するため 丞相はこれまで国政を担ってこられた

しかしこれからは 朕が自ら親政を行おうと思う

これまで本当にご苦労をおかけしました 玉璽をお渡しください』

 

たった今 満場一致で譲位が否決された

皇帝が親政を行うのにも 長官ら全員の同意が必要であった

 

タンギセが 思わず退席し 外へ飛び出して行く!!!

 

ヨム・ビョンスに対し 今すぐ親衛隊を突入させ長官らを殺せと喚く!

これには いくらビョンスでも従うわけにはいかなかった

丞相が 玉璽を奪われそうな事態だとしても それだけは出来ない

 

『長官たちだけを殺して解決しますか? 皇帝は?

皇帝も皇太后も この場で殺さねば 事は収まりません!!!』

 

ビョンスにさえ分かることが タンギセには分からない

この思慮のなさこそが ヨンチョルの憂えることであり

タンギセが 父に信頼されない一因なのである

 

『クリルタイを中断させねば! 父上が失脚してしまう!!!』

 

タンギセの絶叫に ビョンスが あることに気づく

朝までには帰すようにと念を押していたのに マハ皇子がまだ冷宮にいた

これを利用すればあるいは…!

 

※冷宮:罪を犯した王族を幽閉する場所

 

ビョンスは 今にも玉璽が奪還されようとする大明殿に駆け込み

マハ皇子の行方が…!!! と叫んだ

 

丞相ヨンチョルは ビョンスの視線の意味を理解し

玉璽の件は皇子様を見つけてからだ!と言い放ち その場を離れる

 

丞相一族が立ち去った大明殿で 長官たちは あらためて忠誠を誓う

それでも 丞相側に 策を練る猶予を与えたことも事実であった…!

 

乳母の自供で マハ皇子の行方はすぐに判明する

才人キ・ヤンが トクマンを伴い 冷宮へ向かう

皇子を奪うなら舌を噛む!と叫ぶタナシルリ

しかしヤンは ならばどうぞお好きに! と冷静だ

 

『皇后様は 死ぬほどの苦しみをご存じない

まあ… いずれは知ることになるでしょうが 今は自害など出来ないでしょう

トクマン殿 今この瞬間から 冷宮の者へは水さえ与えてはならぬ!』

 

水も食事も与えられず 暖房もない場所で 皇子を育てることは出来ない

ソ尚宮は 皇子様を渡すよう説得するが タナシルリは半狂乱で拒み続ける

宦官ブルファが 力づくで皇子を奪い 冷宮の外へ連れ出す…!

 

『この私は皇帝の正室!皇后である!!! 覚えておれ…!

ここを出たら お前を真っ先に八つ裂きにしてやる!!!!!』

 

『なるべく早く戻られることです

不在が長くなれば 他の誰かが… 皇后の座に就くかも』

 

『な…何だと?!!!』

 

丞相の行列の前に ペガンとタルタルが現れ

皇子が無事に戻ったことを受け 明日 クリルタイを再開するという

剣を抜き 斬りかかろうとするタプジャヘ!

それを制し なぜ裏切ったのかと問うヨンチョル

 

ペガンにとってヨンチョルは 憧れの将軍であった

情け深く 民に慕われ 部下にも尊敬される人物であり

ペガンの目標でもあったヨンチョルは 権力を持ち変わってしまったと…

 

『権力の欲にまみれ 丞相は小物に成り下がった!

丞相が この国を腐らせてしまったのです…!

皇帝が国を統治して 臣下が忠誠を尽くすという

私は その道理に従って生きるのみです!!!』

 

『天の意により この私が国を統治している!

それこそが この国の道理となるのだ!

貴様が裏切ったことは 決して忘れん!!!』

 

憤慨して去って行く丞相の後姿を眺め ペガンが タルタルにつぶやく

もしも自分が権力にまみれ あのような小物になったら その手で殺せと!

 

屋敷に戻り それにしても… と考え込むヨンチョル

 

もともと 皇帝タファンに あのような気概はなかったはず

何があの者を変え あれほどまでのことを考えさせたのか…!

しかも 文字を学ぶなど 1人では思いつきもしなかっただろう

 

皇帝を変えたのは 才人キ・ヤンだと言明するタンギセ!

皇后を冷宮送りにし ペガンを裏切らせ 皇帝を変えた

すべてのことに あの側室が関わっていると…!

 

そこでヨンチョルは “打草驚蛇”の策で行くという

 

まずは刺客を立て 皇子を襲わせる

暗殺は失敗し すぐに捕えられるのだから

刺客は 罪人を仕立て上げれば十分だ

捕えられた刺客には 長官ひとりの名を言わせればいい

 

つまり 草を打ち蛇が驚くということだと 息子たちに言い聞かせる

1人の長官を 見せしめにすることで 他の者たちも従うしかなくなると…!

 

ビョンスに伴われ 刺客役の罪人が2人 皇子のもとへ…!

そこで トクマンと宦官ブルファに出くわす2人!

トクマンは すれ違った瞬間に 偽の宦官だと見抜き声をかける

2人は まだ皇子の居室に入ることなく 早々と失敗してしまった…!

 

駆けつけたビョンスは 口封じにひとりを殺し

残るひとりを生け捕って連行していく…!

突然に現れた刺客は これも突然に現れた親衛隊により捕えられた

何とも腑に落ちないことと トクマンは皇太后殿へ行き

ブルファは 皇帝のもとへ知らせに走る!

 

皇帝のもとには ペガンとタルタルが訪れていた

裏切りを 丞相に知られた以上 誰はばかることなく謁見出来る

タルタルは いつ先帝の血書を公表するのかと聞く

 

『丞相を討ち 自ら真の皇帝となった時に 公表しようと思う』

『公表する日も そう遠い日ではありません』

 

ヤンの言葉を受け 自信に満ちた笑みを浮かべるタファン

 

そこへ 侍従コルタが 血相を変えて飛び込んでくる!

マハ皇子が 刺客に襲われかけたというのだ…!

 

連行された罪人は 今にも拷問されそうになっていた

家族の生活を保障すると約束されたが どうせ自分は死ぬ運命にある

苦しませずにさっさと殺せ!と喚く罪人

 

そこへ 皇太后が駆けつけ すぐ後から丞相も現れた

刺客の件も早々に解決せねばならないので 明日のクリルタイは中止にという

 

皇帝の前で どうにも解せぬと進言する宦官ブルファ

武術の教官だった経歴を持つブルファが

刺客となった2人には まったく武術の心得がなかったと証言する…!

 

丞相ヨンチョルは ワン・ユを前に 今回の策を話していた

捕えた刺客は ペガンとタルタル そして才人キ・ヤンの名を挙げ

3人は 皇子を暗殺しようとした罪人として捕えられるのだと…!!!

 

タルタルも すでにヨンチョルの策を見抜いていた

おそらく 長官のひとりとして ペガンに疑いがかけられる

そしてペガンとタルタル 才人キ・ヤンの3人が捕えられるだろうと!

 

ヤンは 直接丞相に会いに行くと言い出す

敵が 架空の罪で向かってくるならば こちらもあり得ない事で立ち向かうと

つまり 偽りに対し 偽りで応戦するのだという

 

丞相ヨンチョルは 姪の婿となったワン・ユに 全幅の信頼を置き

譲位は叶わなかったが 玉璽は必ず死守するという

ワン・ユが立ち去ろうとしたその時 才人キ・ヤンの来訪が告げられた…!

 

現れたヤンに タンギセが…!

 

『お前… よくもこの場所へ!』

『将軍に用があるのではありません! 丞相と話したいのです!』

 

簡単に息子を黙らせ 身じろぎもせず交渉するヤンに ほほう…と頷き

まずは 自ら虎の穴へ飛び込む気概を褒めるヨンチョルだが…

 

『虎だと自称するお方が なぜ猫にも及ばぬ姑息な真似を?』

『何?!!!』

 

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