韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い- 第41話 隠し部屋

2020-06-04 08:22:02 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ
 “散る花と咲く花がいつもここにある”のブログより移行しています
1話~11話はこちらで公開しています
 
※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります
 
 第41話 隠し部屋 

秘密資金が鉱山の村にあったと知り ヨム・ビョンスは悔しさに歯噛みする
廃坑の捜索に気を取られ まさか村の中とは思いもしなかった
絶対にペガンには渡さないと 脱出の方法を探るタンギセ
ビョンスにとっては このタンギセの存在さえ厄介極まりなかった

一方 貴妃キ・ヤンとワン・ユは 秘密資金をどう運び出すか苦慮していた

『虎を捕獲する方法は2つしかありません
おびき出すか または虎の穴に自ら入るか…』
『明日 タルタル将軍が鉱山の村に向かいます』
『往復だけで4日を要します』

ワン・ユは 全ての実行は自分が引き受けるという
貴妃であるキ・ヤンが関わることは危険過ぎると…!

『陛下を含む皇室の方々と手を組みます 決して疑われない者たちです』
『それはあまりに難し過ぎる』
『私に 考えがあるのです』

キ・ヤンはまず 宦官ブルファとイ尚宮に命じていく
女官たちの汁物に 傷んだ牛乳が入れられ
井戸には 大量のネズミが投げ込まれた

秘密資金の捜索は 皇帝の肝入りで行われる
手に入れば 征服戦争の資金になるというペガン
それを聞いても タルタルは浮かない表情であった

『何か言いたいことでも?』
『叔父上 それについてはお戻りになられたらお話しします』

決して私利私欲で動いているのではないというペガンを
皇帝は 真の忠臣であると心底信じ切っていた
キ・ヤンは タファンの心を動かそうとする…

『ペガンの野望を許してはなりません 陛下』
『野望ではなく大義であろう 私は愚かな皇帝で終わるつもりはない
アユルシリダラにとっての“英雄”となりたいのだ!』
『陛下…!』
『姪を皇后に据え 私に推しつけたペガンは許せぬが
今回の件では利害が一致している そなたも反対ばかりせず見守ってほしい』

今のタファンに何を言っても考えを変えることは出来ないようだ
キ・ヤンは 無表情で黙り込むしかなかった

一方 タルタルの一団を尾行していたヨンビスは 突然に拉致されてしまう
そして 仮面をつけた“頭”の前に引きずり出された…!

『大都支部が壊滅したのに なぜお前はここに?』
『ワン・ユに タンギセを匿ったと気づかれ 商団だけでも救おうとしたのです』

ヨンビスを諮問するのは側近であり “頭”は決して言葉を発しない
今後は 宮中の受注を一手に引き受けること またペガンの信頼を得たこと
決して商団を裏切ったのではなく 守ろうとしたのだと
必死に弁明するヨンビスだった…!

同じ時

ワン・ユはペガンに会い 高麗(コリョ)に戻る時が来たようだと告げる
ペガンは 名残惜しそうに聞きながら 明晩別れの宴を開くという

宮中では

皇太后が もっと皇后と寝所を共にすべきだと言い出す
夫に疎まれる皇后 無能な皇太后 そしてキ・ヤンは魔物だという噂があると…!

『貴妃も今後は悔い改めよ! 皇帝を独り占めしてはならぬ』
『おやめください!!!』

タファンが激怒し か弱き女を演じるバヤンフトが微かにほくそ笑む…
その瞬間! 女官の一人が意識を失い倒れた!
宦官ブルファが 女官の高熱と発疹を確認し 流行り病の恐れがあるという
症状は悪化し たちまちすべての女官に広がっていく

やがて 井戸にネズミの死骸が投げ込まれていたと明らかにされ
トクマンは 事態を収拾すべく対策を立てていく
皇室に被害が及ばぬよう 避難すべきだと進言するキ・ヤン
しかしアユ皇子は風邪気味ゆえ 都を離れられないと…!

さらにはキ・ヤンの提案で 皇帝タファンはペガンの屋敷に避難することとなった
志を共にする主従は 何の疑いもなく今回の事態を受け入れたのである

また “頭”の追及を逃れたヨンビスは 今一度の機会を与えられ
興徳殿でキ・ヤンに会い 次の指示を受ける

『秘密資金を運んでもらいたい』
『屋敷に入るには口実が』
『陛下の贈り物を届けに』

ところで… と切り出すヨンビス
ワン・ユとの関係は ただ単に“協力者”ということか…と
そう問うことで ヨンビスは自らの想いを告白したことになる

『あの方を… お慕いしております』
『だからとて… 皇帝の側室に その問いは無礼千万であろう』
『でもあの方を苦しめています! 無礼を承知で申し上げます
あの方は… まだキ・ヤン様を忘れてはいないのです』

いかなる時も共に生き 同じ日 同じ時に死ぬ
そして死んでもなお一緒にいたいと誓い合った
ふたりは 互いを生かすために すべての想いを消し去ったのだった

鉱山の村では

マクセンが 何食わぬ顔でタンギセの一行を出迎えていた
納屋はどこかと聞かれ 長いこと使われていない場所だと答える

『なぜ使われていない?』
『逃げたを捕えて閉じ込めていましたが みな“幽霊”が出ると…』

納屋の中に もっともらしく置かれた箱は空だった
箱の周辺には いくつもの人骨が散乱している…!
するとチョチャムが… 蜘蛛の巣だらけの壁の向こうに扉を発見する

隠し部屋の中にはたくさんの箱が積まれており
金塊と交鈔がぎっしりと詰まっていた
あまりに興奮し それが偽物かどうかを確認することもしない
狂喜乱舞するタンギセの背後で ヨム・ビョンスがチョチャムに目配せする

マクセンは 荷車を用意しながら小声で手下に命ずる
ペガンの一行が来たら タンギセの行き先をおしえてやれと…!

タンギセは 村の近くの川から船で運び出そうと考えていた
周辺の地理に詳しい者として選ばれ マクセンが同行することに
気がはやるチョチャムが…

(奴をいつ始末するので?)
(まずはペガンの追撃をかわしてからだ)

宮中では

ペガンの屋敷に向かう皇帝と貴妃キ・ヤン そしてアユ皇子
その一行に 皇后バヤンフトも同行したいと願い出た
しかし表情を曇らせる皇帝に気づき バヤンフトは辞退すると言い出す

『何を言う ペガンの屋敷は皇后の実家も同然 皇帝に同行するのは皇后である
キ・ヤンは大雄寺へ行かれよ 近くであるし問題なかろう』

皇太后の指図に 自分は丞相の養女であり実家なのだと主張するキ・ヤン
バヤンフトは寛大さを見せ 皆で過ごせば心強いと了承する
ならば… と言いかける皇太后を無視し 皇后には目もくれず
キ・ヤンの手を取り さっさと行ってしまうタファン

その途中 捕えられたメバクの者たちが連行されていく
その時 ヨンビスとともに商団を束ねていた者が 突然恐れおののき跪く…!
一体 誰を見て恐怖を感じたというのか 手下たちは怪訝な顔でやり過ごす

その夜

ペガンの屋敷に ワン・ユの一行がやって来た
別れの宴にしては あまりに盛大な準備がされており戸惑うワン・ユ
流行り病の難を逃れるため 皇帝の一行を泊めることになり
歓迎の宴と送別の宴が重なったと笑うペガン

『発つ前に タルタル殿にも会いたい』
『今は鉱山の村に向かっている』

鉱山の村では

タルタルの一行が到着し タンギセたちが今しがた発ったと知る
マクセンの手下が 命じられた通り行き先を説明し タルタルは追撃に向かう!

タンギセに同行しているマクセンは 荷車の列の最後方でじっと機会を待つ
そして 荷車の中から出ている導火線に火をつけた!!!
突然の爆音に仰天するタンギセ!
夜の闇に舞い上がる無数の交鈔に ヨム・ビョンスが悲鳴を上げる!
さらには 爆音と炎が彼らの方向を示し タルタルの一行が歩みを速めた!

タンギセとビョンスの絶叫が響き渡る中 どこからか矢が飛んでくる!
ふたりは チョチャムに引きずられながら逃げるしかなかった

『逃がすでない! 一人残らず殺せ!!!』

マクセンは 燃え盛る荷車の列に浮かぶ光景を 闇の中から見つめていた
すべてはワン・ユの命令に従ったまで これでマクセンの任務は完了となった

タルタルが ふと燃え残った交鈔を拾い すぐに偽物と気づく
一夜明け 鉱山の村に戻ると 子供たちの歌が聞こえてくる
“八八王”が“金”を示すことを すぐに解読するタルタル
そしてキ・ヤンと同じように 歌詞の中の文字を読み解いていく…!

その昔 大都は“燕京”と呼ばれていた
そして丞相ヨンチョルの文字は“燕鐵”
歌詞の中の“燕の巣”とは まさに“ヨンチョルの屋敷”を指している
つまり秘密資金は 現在ペガンが住む屋敷に隠されているのだ…!

タルタルは 急いで大都に戻らねば!と叫ぶ
潜入していたヨンビスの手下がこれを察知し 慌てて飛び出していく!

ペガンの屋敷では

歌詞の続きにある “田畑を耕し食える日来るか” に注目するキ・ヤン
屋敷の見取り図に浮かび出た“田”の文字…
思案しているところへ 宴の準備が整ったとの知らせが入る

同じく 宴に向かう途中のワン・ユが マハ皇子に遭遇する
泣きじゃくる皇子に困り果てている侍女
するとワン・ユは シヌたちが止めるのも聞かず マハ皇子を抱き上げた

『皇子様 男がむやみに泣くものではありません 男が泣くのは人のため
寂しいとか悲しいとか… 辛抱せねばなりません』

マハ皇子が我が子とも知らず 優しく語りかけるワン・ユ
パン・シヌは見るに忍びず涙ぐむ
通りかかったキ・ヤンもまた ワン・ユに懐いて泣き止む皇子を微笑ましく見つめた

『タルタルが 秘密資金の在りかに気づいたと報告がありました』
『本当ですか?!』

鉱山の村に潜入する手下から ヨンビスを通じ情報を得たワン・ユ
ヨンビスが駆けつけるというが タルタルとどちらが早いかは分からない
キ・ヤンは 馬弔(マーチャオ)で時を稼ごうと提案する

※馬弔(マーチャオ):古代中国で楽しまれていたカードゲーム

『はじめに私が持ち金を使い切り席を立ちます
事が済むまで 皆を引き付けてください』

そこへ現れたタファンが 2人で何を?と見咎める
馬弔(マーチャオ)の話題で挑発されたタファンは 疑うことなく勝負心に火が付いた
何であれ タファンの勝負心で時が稼げそうだ

皇室でも頻繁に遊ばれるとあって 皇太后さえ楽し気に見ている
初心者のキ・ヤンが負け続けても 誰も疑うことがない
タファン ワン・ユ ペガン キ・ヤンが楽しんでいたが キ・ヤンの持ち金が無くなった

『持ち金が無くなった方は抜けてください』
『当然ですな 陛下 手加減はしませんぞ!』
『望むところだ!』

ワン・ユとペガンの挑発に タファンは豪快に受けて立つ
キ・ヤンは自然な形で皇太后に席を譲り 後ろの席につく

同じ時

イ尚宮が ペガンの屋敷の兵士たちに酒をふるまっている
酒には眠り薬が仕込まれており 屋敷を警備する兵士たちは間もなく寝てしまうだろう
そこへ タルタルに先んじてヨンビスが到着した…!

『キ・ヤン様 皇子様がむずかってなかなか寝てくれません』
『そうか では様子を見に行こう』

イ尚宮が助けを求めに入り 退室するキ・ヤン
勝負に夢中で タファンさえ気に留めようともしない
ワン・ユは キ・ヤンと一瞬だけ視線を合わせ勝負に興じていく

タルタルが到着するまで 秘密資金を運び出さねば全てが水の泡になる
執務室で見取り図を発見し 秘密資金の隠し場所を特定するまで…!

馬弔(マーチャオ)の勝負がつこうという時
何事もなかったかのようにキ・ヤンが戻った
タファンの独り勝ちを バヤンフトが満足そうに称賛している
次は宴の席で…と席を立つペガン
キ・ヤンは 無事に事が済んだという合図に 一瞬の視線を送る
ワン・ユが席を立ち その背中にタファンが声をかける

『高麗(コリョ)に戻れば もう二度と会わないことを願う
また廃位などにならぬように!』
『承知しました』

ペガンの屋敷の警備兵が目覚めた時 ようやくタルタルが到着した
ここで初めて 皇室の一行が 流行り病を避け避難しに来ていると知る
タルタルは屋敷の見取り図を握りしめ 一目散に書斎へ向かった!!

しかし…

書棚を動かし隠し部屋に飛び込むも そこは既にもぬけの殻であった!

宴の席では 丞相ペガンが秘密資金の使い道を論じていた
ヨンチョルの財産とはいえ もとは民から搾り取ったもの
国庫に組み入れ征服戦争の資金にすべきだと…!

征服戦争ならば 高麗(コリョ)の処遇をどうすべきかと問う皇太后

『高麗(コリョ)は我らの兄弟国であり 侵略すべきではないでしょう
ワン・ユ殿 高麗(コリョ)は元の一部になるべきでは?』

侵略して奪うより 戦わずして一部となるべきだというタファン
ワン・ユはまだ正式に復位したわけではない
この宴の場で論ずるべきではないとかわした

そこへ 将軍タルタルが到着したとの知らせが入る
書斎の隠し部屋で何も見つからなかった以上
秘密資金は タンギセに奪われた後 燃えてなくなったと報告するしかない

信じ難い失態に激怒するペガン!
タンギセの手に渡らなかっただけでも良かったと安堵するタファン
タルタルは 顔色一つ変えないキ・ヤンをじっと見つめる
自分のほかに 屋敷の見取り図を見たのはキ・ヤンだけ…!
しかしどんなに疑おうと 証拠となるものは何一つ無いのだった

宴が終わり キ・ヤンは 人目を避けワン・ユと言葉を交わす

(秘密資金は折半することとして ヨンビスには私の持ち分から)
(承知しました ワン・ユ殿… ご苦労様でした)

フッと笑みを浮かべ立ち去るワン・ユ
これ以上の言葉を交わすことなく キ・ヤンはその背中を見送る

居室へ戻る途中 タルタルが待ち構えていた
キ・ヤンを書斎の隠し部屋に招き入れ ここに秘密資金があったのだというタルタル
何のことだか… 初耳だと答えるキ・ヤン

『この隠し部屋に秘密資金があったとして… 尊い命を奪う戦に使われずよかったです
それで戦がなくなるなら よかったとしか言えません』
『今回は… 負けを認めましょう この世には真実を知りながら抗えない時がある
ヤン様が その秘密資金をどう使うか… 常にあなたを見ています
もしも私の一族に害を及ぼせば その時こそ負けません!』

立ち去ろうとするタルタルの背中に キ・ヤンが問う

『一族に害が及ぶか 国や民より気になるのですか
貴方ほどの方が一族にこだわるとは… あまりに悲し過ぎます』

やがて ヨンビスが運び出した秘密資金は 興徳殿に運ばれようとしていた
しかしそこへ タファンが現れ何事だと問う
タファンの後ろには バヤンフトが続き 皇太后の一行も…!

『何が運ばれてきたのだ?』
『興徳殿に入れる品が届いたのです』
『ヤンがどのような物を選んだか 気になるではないか』
『陛下がお気になさるような物は何も』
『恥ずかしがらずに見せるがよい』

荷車に手をかけようとするタファン!
慌てて止めるキ・ヤン!

(陛下…!)

声を殺して哀願するが タファンはそれを制し蓋を開けた…!!!

開けたと同時に息をのみ 一瞬で蓋を閉じる
あまりに不自然な驚きを隠せないタファン
不審に思った皇太后が近づく!
再び開けられた箱の中には びっしりと金塊が!!!

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