“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

政治と信頼     山口二郎北大教授

2012年02月09日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
 新しい年を迎え、さっそく通常国会における予算と税制改革の審議をめぐって、与野党の攻防が厳しくなることが予想されます。震災復興、社会保障の立て直しなど喫緊の課題については、与野党を超えて議論を深め、必要な政策を迅速に実現してもらいたいと思います。今の野党が政権に復帰した時には、民主党政権とまったく同じ財源難に直面するわけですから、自分たちが政権を取った時にどうするかという条件の下で政策対応を考えれば、政策決定で妥協は可能なはずです。
 今年の政治にとっての最大の難問は消費税率の引き上げです。私自身は、日本もヨーロッパ型の福祉国家を目指すべきだと思っているので、税負担の引き上げは不可避だと考えています。しかし、今の政府を見ていると、国民を説得しようという意志を感じません。政治家は借金を後世の日本人に残してはならないともっともらしいことをいいます。政治家の言葉はなぜこうも軽くなったのでしょうか。
 この点について、思想家の内田樹氏は興味深い指摘をしています。
「その言葉を信じ、あるいは誤解し、あるいは曲解して、その言葉を実現しようとする人々全員の事績について「その責めは最初にその言葉を口にした私にある」と言えなければ、言葉は重くならない。」(『呪いの時代』新潮社、七九頁)
 目の前の問題について、どこかの他人が引き起こした厄介だけど、行きがかり上自分が引き受ける、これが今の政府指導者の態度です。無責任に問題を放置するよりはましですが、それでは国民は説得されません。巨大な財政赤字は過去20年にわたる政府の政策決定の積み重ねの帰結です。与野党を問わず国会に議席を持つ政治家、政策を企画立案した官僚組織に所属する人々は、それぞれ形や重さは違いますが、何らかの責任を有しているはずです。要路にある人々が自らの罪を国民に告白することから、増税論議は始まるべきです。
 メディアでは、財務事務次官の勝栄二郎という人が政策決定を取り仕切っているとも伝えられます。この人物が財務省の事務方のトップに上りつめるまでには、主計局の責任者として様々な予算編成を統括してきたはずです。自分たちが編成した予算が、本当に国民の税金を適切に使うものだったのか、一度正直なところを聞きたいと私は念願しています。
•  民主党が政権交代の時に掲げていた「政治主導」という旗印も、すっかり色あせました。しかし、野田政権が国の命運を左右する大きな課題に取り組みたいのなら、ここでもう一度政治家としての責任を取るべきです。増税を訴える前に、なぜこれほど惨憺たる財政状況に陥ったのか、自らの罪を明らかにした上で、他の政治家や官僚にもその責任を明らかにさせることが、政治指導者としての責任の取り方です。無責任の体系に今終止符を打たなければ、日本の民主政治は崩壊するしかありません。

岩手県 大槌の災害公営住宅 入居希望者上回る

2012年02月09日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
生活再建する上で、住宅再建は絶対的条件です。しかし、高台への移転、再建は費用面で大きな負担となります。過疎化することで地域社会としての限界をきるような人口数になると再建自体が難しくなります。公的な支援が重要になっていると思います。東北沿岸は漁業の盛んな地域です。日本の食料自給率を維持する上でも重要な地域です。ぜひ復旧させる、限界集落を作らない必要があります。

世界は人口が爆発的に増加し、食糧確保が難しくなりつつあります。環境問題もあり、異常気象、水の不足などで食糧生産能力も低下することが予測されています。国土の狭さから見ても東北地方の農産物、水産物確保は重要性を増すはずです。

<岩手大槌の災害公営住宅 入居希望想定上回る>

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町に建設される災害公営住宅で、入居希望世帯が当初の町の想定を上回ることが6日、町が公表した住宅再建に関する意向調査の中間集計で分かった。町は年度内に策定する復興実施計画で、建設戸数の追加を検討する。
 住宅再建では、公営住宅への入居希望が36.4%で最も多く、高台に移転して再建(20.5%)、震災前に住んでいた土地での再建(18.9%)を上回った。
 公営住宅希望は実数で989世帯に上り、町が当初想定した必要戸数約750戸(県整備約500戸、町整備約250戸)を超えた。震災前は70%以上が持ち家だったが、世帯主の58.6%が60代以上で、高齢化の進展が公営住宅の需要の大きさにつながっているとみられる。
 住宅再建で重視すること(複数回答)は「災害に対する安全性」が27.6%で最多。再建を希望する地区では、大きな被害を受けた町中心部の町方は最大でも震災前居住世帯の約4割にとどまる見通しとなった。
 碇川豊町長は「建設用地を年度内に何とか確保したい」と話している。
 調査は昨年3月11日時点で町に居住して被災し、現住所が判明した3787世帯を対象に1月に実施した。回答率は71.8%。

ALWAYS三丁目の夕日’64

2012年02月09日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、九州に出張中です。久々に軽い話題を。

  

この写真はちょうど1年前の2月3日午前に撮影した、東京スカイツリーです。博多に居るのに、東京とは・・・



この時の高さは569メートルでした。ちょうど約90%の高さになっていました。この時には、あと35日後に大震災が来るなんて全く思ってもいませんでした。

先日、映画ALWAYS三丁目の夕日’64を見てきました。私は1964年10月10日には東京にいて青空に描かれた五輪の輪を肉眼で見たのですよ(プチ自慢)。この映画を見ると当時のことが昨日のことのように思い出されました。

まだ、この映画を見ていない方はお勧めです。是非見てくださいね。壊れたものをまた作ればいいじゃないかというメッセージが伝わってきます。

そこで東京タワーが出て、東京スカイツリーへとつながる訳です。

変なの!