“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

震災を利用した国家緊急権導入の狙い

2012年02月11日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
ブックオフで古本を買ってきました。朝から駐車場が満車でしたのでどうしてなのか?疑問に思ってみていましたら、買い物籠に古本をいっぱい(本当に)買う人がたくさんいてびっくり?理由を聞いたら500円以上の古本はすべて500円で販売する日とのことで高い値段の本が売れているようでした。食料品とは違うのでこんな風景を見てびっくりしました。自分も本を何冊かかってきました。

参議院憲法審査会は幹事懇談会を15、22日に開催することを決めたそうです。そこで、中山太郎前自民党衆議院議員を招き聞き取りを行うとのことです。「東日本大震災と憲法」をテーマとした審査会を開くことを議論しているとのことです。ショックドクトリン(著者:カナダ;ナオミクライン)で紹介している「惨事便乗型資本主義」を震災口実にする自民党、民主党議員の動きです。その中で「国家緊急権」とは=戦争、内乱、経済恐慌、自然災害によって正常に機能できないとみなされた時に、異常な混乱から正常な状況に復帰させる、憲法秩序を取り戻す権限総体のことです。緊急事態が宣言されると、憲法の効力が一部停止します。一時的に、政府は独裁的な権限を握ります。そのことで政府はすばやく活動できることになりますが、政府の行動はある意味で規制、制約がなくなります。暴走する可能性もあります。現日本国憲法は国家緊急権を認めていません。アジア・太平洋戦争の教訓から憲法が非常事態宣言、国家緊急権を認めていません。それは当然のことであり、歴史の教訓を生かすことが必要です。

自民党、民主党の靖国派を中心として「自衛隊の海外派兵」「平和条項への攻撃・憲法改定」の動きが開始されています。しかも、その理由は東日本大震災とのことです。本当に彼らは懲りない面々です。自民党の政策の結果、福島原発事故がおき、経済的疲弊と国家財政の破綻が引き起こされたのです。また、震災復旧、復興の遅れは国家緊急権がないからではなくて、民主党、菅、野田政権の無能、対応の遅さの結果です。本当に非国民的な政権、政党です。

大阪で起きている橋下独裁、その彼らを利用する動きもこれらの連中、動きと連動しています。閉塞感を作った連中、勢力が危機を利用して「惨事便乗型資本主義」「憲法改悪」策動を許してはならないと思います。彼らこそが断罪される対象です。

除染費用は1軒当たり 500万円

2012年02月11日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
仙台は快晴ですが、非常に寒いです。震災後11ヶ月が経ちました。この1年で何が前進したかと考えると本当に「えー」です。復興庁が立ち上がったと昨日ニュースで何回も報道していますが11ヶ月経ってようやくこの程度のことしか出来ない政府、行政は何なのか考えさせられます。
NHKクローズアップ東北(午後8時~)に東大教授児玉龍児さんが仙台放送局アナウサーの質問に答える形で放送されました。
その中で、除染実験で民家一軒(50~60坪)の放射線量が下がるレベルまでの除染費用500万円がかかったことが報告されました。この金額は、大手ゼネコン、原子力機構が関与した除染実験(二本松モデル)とほぼ同じくらいの金額がかかったとのことでした。その理由は、セシウムがある場所は屋根、土(表土5センチ)、家屋周辺の木々、樋、雨水枡などで屋根は汚染量が多く、かつ、高圧洗浄などではセシウムは取り除けない=屋根は葺き替えしないとセシウムの除去が出来ないとのことでした。人口2万人=住宅1万軒でかかる費用は500億円、人口10万人=住宅5万軒でかかる費用は2500億円です。天文学的数字です。ところが政府がつけた公的除染費用は1軒当たり70万で実際にかかる費用の14%しかならない。政府の認識は甘いし、おかしいと。地方自治体、実際に除染にあたっている企業からもどうしたらよいのかとの問い合わせがあると報告をしていました。
さらに深刻なのが、森林などの線量が高く、樹木に付着しているセシウムはなかなか取り除けないことが分かってきた。その結果、セシウムが食物、水、下水、川、湖、海に流れ出る。→この循環を繰り返し汚染がぐるぐる循環するとの見解です。したがって、出来る限り早くセシウムを取り除き、隔離しなければならない。これが児玉教授の述べたことでした。
この状態が基本的は続いているので、福島県の人口流出は続いていること。流出はとまらないこと。被爆を防ぐために自己防衛で若い男女、子供たちは逃げるしかないこと。そのことが地域の再生、復旧、復興の障害になっていることも報告されました。実際に、南相馬などを見ると避難している世帯も多く、過疎化→経済的な疲弊→地域が荒れる→人が減る→悪循環となってきています。児玉教授がもう1つ提起していた問題は、福島原発横を通っている常磐高速道が通行止めになっていることでした。通行止めのために、人、物流が遮断されているので経済活動が南側「いわき」北側「南相馬」の経済が「だめ」「児玉教授は窒息すると表現」になりつつあること。高速道路の除染費用は500億円でできること。除染をすれば通行可能になること。一箇所にとどまるわけでないので被爆量が多くはならないこと。―――国土交通省に何回も申し入れているが手が打たれないこと。政治の対応、判断が遅く機能していないことが報告されました。
児玉教授は最後に「福島県民、汚染された地域住民を見捨てるような政府、政治を国民は信用しない」「したがって、そのような政府、政治の主張、政策は信用されず、実行できない」福島県、原発周辺で起きている被害は国策として進めてきたことであり、政府、行政が全力を挙げて改善、回復すべきである。東京大学は政府、経団連とともに原子力政策を推進した。その間違いをただし、反省する意味で自分=児玉教授は発言、行動すると。そう考えていることも表明していました。

のどかな光景

2012年02月11日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、福岡タワーの話です。

  

出張で帰りの飛行機の時間まで1時間以上の手待ち時間ができたため、福岡ドーム近くの福岡タワーに行きました。展望台は123メートルですが、写真のように展望できます。1989年にできた23年たつタワーで、高さがなんと234メートルだそうです。この高さは東京スカイツリーが634(ムサシ)ですから400メートルの差があるのです。

平日の日中のため観光客はほとんど居ませんでしたが、「のどかでいいな」となんか幸せな感じになりました。いつもは、どこかで怒っているような気持ちがありますがこの時はホンワリとした気分でした。

  

女の子のおしりを狙ったわけではありませんよ。恋がかなう場所なのです。

  

彼女達は、神戸あたりから来たようです。「あれ、芦屋そっくりやん」と言っていたからたぶんそうでしょ。私はもちろろんストーカーではありません。彼女達は紙の絵馬に願いを書いていたのです。カレシを思いながら書いたのでしょう。

  

こちらはカップルがずっと一緒に居られるようにと「鍵」をかける場所です。

    恋人の聖地

恥ずかしくて、よ~いわんわ。

  

こんなに鍵がかかっています。

  

こんな幸せな空気が東北にも欲しいと感じました。