“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

「リトル浪江」数カ所整備

2012年04月01日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
「リトル浪江」数カ所整備へ 県内に町民集約

原子力災害の被害が、他の災害と違う点をよく表しています。住民が故郷に帰還したくても帰還できない特殊な困難さがあります。東京電力、各電力会社の責任は重大です。また、何回強調しても強調しきれない事故責任があります。住民にはまったく責任がありませんが、自分の故郷、自宅に帰れない、その思いと悔しさは計り知れないことと思います。高齢者は、故郷、自分のお墓にも行けない無念さがあるのです。

<「リトル浪江」数カ所整備へ 県内に町民集約>


東京電力福島第1原発事故で全町避難を余儀なくされている浪江町民の代表者や有識者らでつくる浪江町復興ビジョン検討委員会は27日、町再興に向けてまとめた復興ビジョンを馬場有町長に提言した。ビジョンには、県内外に離散する町民を集約する町外拠点「リトル浪江」を福島県内数カ所、浜通りと中通りに整備する方針を盛り込んだ。馬場町長は、浪江町外拠点の場所について、町民の意向に沿って検討するとしており、現在、役場機能がある二本松市周辺と浜通りが有力とした。
 ビジョンは、震災から10年後までの復興の道筋を描いた。苦しい避難生活を送っている町民の生活再建・改善を最優先に位置付け、町民の生活安定化、帰還に向けた町内の除染、インフラ復旧、環境整備を盛り込んだ。短期目標の期限となる2014(平成26)年3月までに、町内の低線量地域への帰還や町外コミュニティーを整備することなどを計画している。
 町は、復興ビジョンを復興計画の前段として、4月中旬に開会予定の臨時町議会に提出、議会の意見を踏まえ決定する。この後、8月中に復興計画をまとめる見通し。

生活保護:209万人、7カ月連続で最多更新

2012年04月01日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
自殺率が先進国でトップの日本です。毎月、毎月、生活保護世帯数は増え続けています。1世帯の生活保護給付額を20万として約3.64兆円が国家予算として当てられています。生活保護が必要な方に支給することは当然のことです。
考えなければならないことは人口対比1.63%もの人々が生活保護を受けなければならないような環境、雇用状況があるという点です。大手企業は法人税の減少、研究開発費の補助を受け、正規雇用(比率)は減らし続け、非正規労働者を増やしています。この仕組みの導入、規制緩和による派遣労働の拡大で利益を増大してきました。その結果が、自殺者の増大、過労死、雇用不安です。また、失業率を高止まりさせて雇用者の賃金を常に安く押さえ込むことも可能となっています。

<生活保護:209万人、7カ月連続で最多更新>


 厚生労働省は3月28日、今年1月時点の全国の生活保護受給者は、前月より4810人増の209万1902人となり、7カ月連続で過去最多を更新したと発表した。受給世帯も151万7001世帯で過去最多を更新。不況と高齢化の影響による増加傾向が依然として続いている。
 一方、東日本大震災の被災を理由にした今年2月の生活保護の受給開始は55世帯だった。被災地別では福島県28世帯、宮城県17世帯、岩手県5世帯など。震災後の累計は1150世帯になった。前月は40世帯で、2カ月連続の増加となった。被災地での失業保険の延長給付は今年1月から切れ始めており、影響が懸念されている。

楽しいボランティア

2012年04月01日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、ボランティアの話です。

知り合いのSさんから聞いた話です。Sさんはスキーの1級を持っていて、もう年は60を過ぎているものの相当うまいようです。

スポーツのある全国組織が、福島県、宮城県、岩手県の親子を1泊でスキー教室をやる企画を作りました。親子120人が参加したのですがそれを教える「先生」は全国から60人が参加しました。親子一組に一人という、マンツーマンのような体制です。この企画は合計400万円位の経費がかかったそうですが、全国からのカンパで賄いました。「先生」は全員ボランティアで交通費も宿泊費も自前です。

北海道から来た「先生」はフェリーが無い日なので飛行機で来て全部で8万円以上かかったとボヤいていたそうです。(でも楽しかったと喜んでいたそうです)

町のほとんどが津波の被害に遭った宮城県女川町から参加したお母さんがSさんに話をしてくれたそうです
「子どもが転んだので、つい笑ってしまったら子どもが何とも言えない笑い顔を見せてくれました。震災後に、こんな屈託のない笑顔を見たのは初めてです。」と涙を流していたそうです。

会の最後の感想でも同じような企画があったらまた参加したいと言っていたそうです。

Sさんは、これまでにも泥かきや、支援物資配りなど多くのボランティアをやりましたが、こんなに楽しいボランティアは初めてだったと嬉しそうに話をしてくれました。

Sさんは60才の定年後に嘱託で働いていましたが、これも3月でやめました。これからは趣味にボランティアに思う存分やってください。

お疲れさまでした。