山口教授の主張です。この間、大阪の政治問題での主張、行動により、教授のブログは心ない、攻撃者で炎上状態になっています。議論は議論で冷静に、かつ、正々堂々と行うように期待したいものです。感情的になり罵倒しても、議論を通じて、長期的課題、展望などは見出しえないと思います。
日本の閉塞状況を反映していますが、だからこそ、現状の分析、要因を明らかにする理論的な解明作業は大切にする必要があります。自分は山口教授の主張とは異なります。しかし、山口教授が大学内での閉じこもった研究活動だけでなく、社会に向けて、自説を開陳し、積極的に社会変革の行動を行うことは歓迎し、評価する必要があると思っています。
若者を大切にしよう
先日、朝日新聞に奨学金返済の滞納が増えているという記事が載っていた。理由のいかんにかかわらず、滞納者はいわゆるブラックリストに載せられ、以後の信用が失われるという。大学教師にとっては、実に心痛む話である。
政権交代によって高校無償化が実現し、経済的理由による高校中退は減った。しかし、大学教育に関しては、依然として自己負担は大きいままである。利子付きの奨学金を借りることは以前よりも容易になったが、卒業後に安定した収入の仕事に就くことの困難は大きくなっている。
モラルの低下ではなく、若年層における雇用の劣化こそが滞納の主因である。したがって、根本的な対策は取り立ての強化ではなく、雇用の拡大である。雇用事情が急に好転することが期待できないなら、せめて奨学金はすべて無利子にすべきである。
私のように50代以上の人間は、高度成長の余慶で安価な勉学の機会を与えられ、半人前で就職しても職場で給料をもらいながら鍛えてもらった。自分たちはいい思いをして若い人々の苦境を放置するのは罪である。
政治家や公務員が身を切るのも結構だが、やみくもに無駄を削るのは知恵のない話である。たとえば、政党交付金を半減し、その分を奨学金に回すという前向きの発想は出てこないものだろうか。
日本の閉塞状況を反映していますが、だからこそ、現状の分析、要因を明らかにする理論的な解明作業は大切にする必要があります。自分は山口教授の主張とは異なります。しかし、山口教授が大学内での閉じこもった研究活動だけでなく、社会に向けて、自説を開陳し、積極的に社会変革の行動を行うことは歓迎し、評価する必要があると思っています。
若者を大切にしよう
先日、朝日新聞に奨学金返済の滞納が増えているという記事が載っていた。理由のいかんにかかわらず、滞納者はいわゆるブラックリストに載せられ、以後の信用が失われるという。大学教師にとっては、実に心痛む話である。
政権交代によって高校無償化が実現し、経済的理由による高校中退は減った。しかし、大学教育に関しては、依然として自己負担は大きいままである。利子付きの奨学金を借りることは以前よりも容易になったが、卒業後に安定した収入の仕事に就くことの困難は大きくなっている。
モラルの低下ではなく、若年層における雇用の劣化こそが滞納の主因である。したがって、根本的な対策は取り立ての強化ではなく、雇用の拡大である。雇用事情が急に好転することが期待できないなら、せめて奨学金はすべて無利子にすべきである。
私のように50代以上の人間は、高度成長の余慶で安価な勉学の機会を与えられ、半人前で就職しても職場で給料をもらいながら鍛えてもらった。自分たちはいい思いをして若い人々の苦境を放置するのは罪である。
政治家や公務員が身を切るのも結構だが、やみくもに無駄を削るのは知恵のない話である。たとえば、政党交付金を半減し、その分を奨学金に回すという前向きの発想は出てこないものだろうか。