“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

軍事偏重が平和国家崩す

2015年03月18日 12時00分09秒 | 臼蔵の呟き

戦争による紛争解決が成功することはあり得ず、過去の歴史の教訓を学べば、そのくらいのことは誰でもわかることです。スペインの無敵艦隊、国力の疲弊―――イギリスによる植民地政策とイギリス艦隊――第一次大戦と第二次大戦を通じてアメリカの台頭――ベトナム戦争、ソビエトとの冷戦、イラク戦争を通じての軍事費の巨大化と国力の疲弊、――オバマ大統領の選出とアメリカの一国支配体制の崩壊、―――軍事大国が永久に覇権を確立し、維持することは不可能です。

21世紀は紛争を軍事力でなく、話し合いによって解決する時代に移行、変化していることを認識すべきです。まして、社会体制の違いを紛争に見立て、軍事力の増強で対抗し、威圧によって、屈服させるなどができるはずもありません。

<琉球新報社説>安保法制見直し 軍事偏重が平和国家崩す 

 世界の紛争地で武力を行使する他国軍を日本が支援することが現実のものとなり、海外での自衛隊の武力行使にも道を開く恒久法が定められようとしている。
 自民、公明両党による与党協議で、新たな安全保障法制の骨格原案が判明し、「具体的な方向性」が示された。公明党は朝鮮半島有事の米軍支援を想定した周辺事態法を改正し、米軍以外の他国軍を支援することを容認した。自民党のほぼ思惑通りの見直しである。
 恣意(しい)的な紛争事態の認定に地理的制約を掛けた「周辺事態」は実質的に廃止される。集団的自衛権の行使を憲法解釈で容認する政府が認定すれば、地球の裏側でも米軍を主軸とする他国軍の後方支援が可能となる。
 端的にいえば、恒久法制定によって自衛隊の海外派遣がなし崩しに拡大する懸念が拭えない。米軍の要求に沿って、日本が歩んできた平和国家の道を大きく踏み外す危険極まりない安保法制に姿を変えることを意味する。
 自公両党は5月半ばに関連法案を国会に提出するとしているが、軍事偏重が際立つ安保法制の見直しは許されない。
 世界の安全保障環境は変化するものの、それに対処する上で欠けてはならない視点がある。
 軍事的な手段には限界があることを自覚することであり、自国の軍事的行動を相手方や周辺国がどう受け止めるかを見極めることだ。
 遠藤誠治成蹊大教授はこの重要な視点が安倍政権には欠落していると指摘している。その例に中国との関係を挙げる。
 オバマ米政権が「中国と戦争しない仕組みづくり」に腐心しているのに対し、同盟国の日本は「戦争になったらどうするか」を優先的に検討しているとの指摘である。
 「抑止力」強化をうたう行動が脅威となり、相手国を軍備増強に走らせ、緊張が増す悪循環に陥る。今の日中の関係が当てはまる。
 自衛隊の海外派遣拡大に直結する恒久法制定が国際社会にどんなメッセージを放つのか。安保法制を何のために見直すのか、議論は深まらない。
 国際法上の正当性や国民の理解、自衛隊員の安全確保など、公明党が主張した海外派遣の歯止め策を三つ講じたが、集団的自衛権の行使を認め、周辺事態や非戦闘地域の制限的概念を撤廃する以上、歯止めの実効性は極めて不十分だ。


三原じゅん子の八紘一宇に関するブログ記述

2015年03月18日 08時30分33秒 | 臼蔵の呟き

三原じゅん子のに関する記述 「八紘一宇」とは

以下は自民党三原じゅんこ氏が描いたブログです。


「八紘一宇」というのは、『日本書紀』において、初代神武天皇が即位の折りに「掩八紘而爲宇」(あまのしたおおひていえとなさむ)とおっしゃったことに由来する言葉です。
(※2月11日の建国記念日が、神武天皇が即位したとされる日)。

この「八紘一宇」とは、簡単に言えば、「ひとつの家族のように仲良く暮らして行ける国にしていこうではないか」ということなのですが、昭和13年に書かれた「建国」という書物によりますと、

『八紘一宇とは、世界が一家族のように睦(むつ)み合うこと。一宇、即ち一家の秩序は一番強い家長が弱い家族を搾取するのではない。一番強いものが弱いもののために働いてやる制度が家である。これは国際秩序の根本原理をお示しになったものであろうか。現在までの国際秩序は弱肉強食である。強い国が弱い国を搾取する。力によって無理を通す。強い国はびこって弱い民族をしいたげている。世界中で一番強い国が、弱い国、弱い民族のために働いてやる制度が出来た時、初めて世界は平和になる。日本は一番強くなって、そして天地の万物を生じた心に合一し、弱い民族のために働いてやらねばならぬぞと仰せられたのであろう。』ということです。


日本国会で侵略戦争を正当化した「八紘一宇」スローガン登場

2015年03月18日 05時13分40秒 | 臼蔵の呟き

韓国での報道です。狂った自民党議員とその議員を率いる安倍、極右政権の妄言にはただただ唖然とするばかりです。全然の天皇制政府と日本軍が中国、朝鮮、アジア各国を侵略する時のスローガンとされたものを現代の政治舞台に何の反省もなしに引き出し、政権をさらに右傾化させる役割を果たしています。

ここまで来ると、本当に安倍、自民党極右政権、自民党は侵略戦争を正当なものとして肯定し、なんらの反省もしていないと断じてもよいレベルに到達しています。第二次大戦を経て作られている現在の世界体制、政治に真っ向から挑戦して日本が起きる道があるかどうかを考えなければなりません。

食料もない、資源もない、原油もない。―――その日本が世界から、隣国との関係で孤立して生きることができると考えているのでしょうか。なんとかにつける薬はないといいますが。本当にあまりに愚かでーーこのような人物を選挙で当選させ、政権党の党首、中枢に据える非常識さには驚くばかりです。世界の良識ある政治家、学者、知識人からは許容させることはないでしょう。

 [中央日報日本語版]

  日本の国会で、第2次世界大戦中に侵略戦争を正当化するスローガンだった「八紘一宇(はっこういちう)」という言葉が登場した。

  自民党の三原じゅん子参議院議員(50)は16日、参議院予算委員会の質問で、「(日本の)日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇を紹介する」と言及した。八紘一宇は日本書紀の文言をもとに戦前の宗教家、田中智学が初めて使った言葉だ。「世界を一つの家にする」という意味だが、第2次世界大戦中、日本軍のアジア侵略を正当化するために学校などで広く使われたスローガンだ。天皇制の核心思想でもある。

  三原議員は「八紘一宇の理念のもと、世界が一つの家族のようにむつみあい、助け合えるような経済および税の仕組みを運用していくことを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、首相こそがイニシアチブを取って世界中に提案していくべきだと思う」と主張した。東京新聞は17日付で「(三原議員が)八紘一宇を礼賛した」と報じた。

  意見を求められた麻生太郎財務相は「八紘一宇は戦前の歌の中でもいろいろあり、メインストリーム(主流)の考え方の一つだと思う。こういった考え方を持つ方が、三原議員の世代にいることに驚いた」と述べた。政府の立場を明確にせずにかわした返答だったが、「メインストリームの一つ」という言葉を通じてまだ日本の社会に「八紘一宇」の郷愁が残っていることを自ら認めたということだ。

八紘一宇
はっこういちう

「世界を一つの家にする」を意味するスローガン。第2次世界大戦中に日本の中国,東南アジアへの侵略を正当化するためのスローガンとして用いられた。『日本書紀』のなかにみえる大和橿原に都を定めたときの神武天皇の詔勅に「兼六合以開都,掩八紘而為宇」 (六合〈くにのうち〉を兼ねてもって都を開き,八紘〈あめのした〉をおおいて宇〈いえ〉となす) とあることを根拠に,田中智学が日本的な世界統一の原理として 1903年に造語したもの。