今回指摘された武藤氏は、学生の戦争法案反対運動を「利己的と」攻撃し、居直った人物です。その本人が友人らを詐欺的手法で欺き、多額の資金をだまし取った。――驚くとともに、議員としての立場を私的に利用し、自己の利益を最優先した行動は政治的退廃の極みと言えるものです。
その本人が、他者、日本の民主主義を体現している学生たちを利己的と攻撃したことは笑止千万です。このような人物によって支えられる安倍、自公政権、戦争法案を退陣、廃案にしなければなりません。
<毎日新聞報道>自民党武藤氏:地元も驚き「説明責任を」
安全保障関連法案に反対する学生らを「極端な利己的考え」と批判した自民党衆院議員の武藤貴也氏(36)=滋賀4区=が、自身のカネを巡る不祥事を報じる週刊誌の発売当日に離党届を出した。「説明責任を果たせ」「辞職すべきだ」と厳しい声が上がっている。
武藤氏に批判された学生団体「シールズ」の中心メンバーの明治学院大4年、林田光弘さん(23)は「私たちを『利己的』と批判したが、国会議員の立場を『利己的』に使って利殖行為をしていたのであれば、責任の取り方として離党で済む問題ではないのでは」と話し、議員辞職が必要と指摘した。
武藤氏は、安全保障関連法案を審議する衆院特別委員会メンバーだ。特別委に所属する長島昭久氏(民主)は「記事が事実ならあまりにレベルの低い話。早く処理し、政権へのダメージを回避しようということだろう」。 滋賀県近江八幡市の地元事務所では秘書が問い合わせや抗議の対応に追われた。離党届提出の一報が入ると「本人の口から聞いていない。寝耳に水だ」と驚いていた。
昨年の衆院選で武藤氏に投票したという同市の会社員、立岡弘一さん(50)は「ツイッターにしろ今回にしろ未熟さが出たのではないか。後ろめたさが少しでもあるなら、離党でお茶を濁すのではなく、議員を辞職すべきだ」と話した。