「中韓両国とも祖国の独立と民族解放のため大きな代償や犠牲を払った。時代が変わっても歴史は変わらない。巧妙な言葉で否定しても、過去の事実は消えないことを両国国民は知っている。侵略の歴史を否定・歪曲(わいきょく)し、さらには美化しようというどんな行為も、両国国民は絶対に許せない。」
その通りです。歴史の教訓を学ばない国と政治家、軍隊は必ず歴史の審判を受ける。そのことは確実です。植民地支配は独立という形で決着しました。ドイツ、日本による侵略戦争は連合国による抗戦とドイツ、日本の敗戦、降伏で決着がつきました。
圧倒的な国民は、戦争などを望んではいません。
<韓国朝鮮日報>【寄稿】抗日の歴史を共有する中韓は歴史歪曲を容認しない。
歴史を鑑として平和の光を照らそう
戦勝記念行事の目的は軍事力アピールではなく追悼と平和の再確認
抗日戦争と独立の歴史を共有した中韓
歴史歪曲・美化絶対容認しない 安保・発展で共助を
朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が来月初め、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事に出席するという知らせを聞き、非常にうれしかった。朴大統領は中国国民の長年の友人として中国政府が最も重要に考え、優先的に招待した貴賓だ。今回の訪問は中韓の戦略的協力パートナー関係を深め、地域平和と安定した発展を促進するのに肯定的な影響を与えるだろうと信じる。
今年は中韓両国にとって特別な意味がある。韓国の光復(日本による植民地支配からの解放)70周年キャンペーン・ソング「私たちが出会う日」が両国に響き渡り、親日派暗殺作戦を描いた映画『暗殺』が興行新記録を出した。朝鮮日報と国家報勲処(韓国の省庁の一つ)、光復70周年記念事業推進委員会が共催した行事「韓中青年自転車大長征」では、両国の若者たちが合計3000キロメートルを横断し、(独立運動家の)金九(キム・グ)先生や尹奉吉(ユン・ボンギル)義士が光復のために勇敢に戦ったことと、中国の軍民たちが彼らを援護するため死をも辞さなかった歴史を振り返った。
中国にとっての抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年の重要性は、韓国にとっての光復70周年と同じだ。70年前の中国人たちは血の闘争で日本の侵略者を退けることにより、近代で外敵の侵略に対抗した初勝利を収め、中国を「鳳凰涅槃(ほうおうねはん) 浴火重生」(鳳凰が自分の身を火に投じて自ら焼かれた後、生まれ変わって強くなること)し、新たな道を切り開いた。抗日戦争勝利の意義は、中華民族が再び外勢を恐れず、偉大な道程を目指していく出発点だということにある。
70年余り前、世界約80カ国の約20億人は戦火に巻き込まれた。中国人民は世界反ファシズム戦争勝利のため大きな犠牲を払い、不滅の功績を立てた。太平洋戦争が発生した時は中国が日本にたった一国で10年間以上、抵抗している時だった。中国の戦場は反ファシズム戦争の東方における主要激戦地だった。中国軍と中国民間人の死傷者は3500万人を超えた。中国は日本の主要兵力の3分の2と対抗し、当時の日本軍死傷者数の70%に達する兵士150万人を壊滅させた。
中国が抗日戦争勝利70周年記念行事を開催する理由は、国家と民族、平和のために命をささげた人々をたたえるためだ。我々はそうした方々の犠牲と献身を永遠に忘れないだろう。中国は存命中の抗日戦争参戦軍人や遺族に記念メダルを授与し、彼らを記念大会に招待することで、命をささげ平和を守り、自由を勝ち取った英雄たちに対する崇高な敬意を表する。
中国はまた、行事を通じすべての善良な人々の平和に対するあこがれや信念を呼び起こそうとしている。「これまで歩んできた道を振り返れば、進むべき道が分かる」という言葉がある。中国が行事を開催するのは、中国の軍事力をアピールするためではないし、特定の国を狙っているわけでもない。中華民族には平和・和睦(わぼく)・調和を追求する精神が深く刻まれている。戦争でさまざまな苦難を味わった中国人たちは、戦争の悲劇が繰り返されることを決して許さない。戦後、国際秩序を樹立した主要国の一つとして、中国は平和を愛するあらゆる国と国民と共に、世界反ファシズム戦争勝利の成果と、世界平和・安定を守っていく。
中韓両国とも祖国の独立と民族解放のため大きな代償や犠牲を払った。時代が変わっても歴史は変わらない。巧妙な言葉で否定しても、過去の事実は消えないことを両国国民は知っている。侵略の歴史を否定・歪曲(わいきょく)し、さらには美化しようというどんな行為も、両国国民は絶対に許せない。
中韓両国はアジアの重要国家だ。アジアの平和と安定は両国の国家利益と密接な関係がある。中国は韓国と共に協力し、アジア諸国が互いに安心してウィン・ウィン(双方のためになる)安保や発展環境を作っていく。アジア諸国の国民と「共に建設し、享有し、勝利する」道を歩いていくことで、平和という恵みの雨がアジアを潤し、平和の光が世界を照らすようにしていくだろう。