“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東電・東通原発工事計画, 国の政策判断

2012年02月28日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き

地方自治体、利害関係者が建設促進を要求する気持ちは分からないでもありません。しかし、一自治体の財政、経済問題ではないと思います。
県知事、政府が道理を尽くして協議、説得することが必要です。2011年3月11日福島原発で福島県、周辺地域、自治体に甚大な被害をもたらした原発事故の終息もせず、また、原因も解明されない時点で建設促進、要求はありえないことと思います。このような要求、声を利用しての建設促進、工事再開を決めるここともありえないことです。東京電力には国税が投入されるわけで東京電力の思惑で工事再開を決めることも許されないことと思います。

<東電・東通原発計画に暗雲 経営悪化、国の政策混沌>

 東京電力の実質国有化が現実味を帯びる中、福島第1原発事故の影響で建設が中断した東電東通原発1号機(青森県東通村、出力138万5000キロワット)の工事再開の見通しが立たない。西沢俊夫社長は「東通は重要な地点」と語るが、経営状態は廃炉や賠償費用で追加の公的資金注入を待つほどに悪化。国の原子力政策の行方も混沌(こんとん)としており、「建設断念」の可能性がちらつき、再開を望む村は懸念を強めている。

<再開を迫る>
 東電東通1号機は2011年1月に着工した。同年4月に主要施設の工事に入り、17年3月の運転開始を計画していたが、原発事故によって工事は中断したままだ。村内には東通2号機の建設計画もある。
 越善靖夫東通村長は今月2日、東電本店に西沢社長を訪ねて工事再開を求めた。越善村長は「1965年に村議会で誘致を決議し、ずっと協力してきた。工事再開が遅れるほど地域経済に大きな影響を与える」と迫ったが、西沢社長は明言を避けた。


3.11福島県民大集会

2012年02月28日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。3.11福島県民大集会の話です。

刻々と3月11日が近づいてきます。昨日、妻の実家から電話がかかってきました。東日本大震災の地震によって家が全壊しました。昔の農家は30畳もあるような葬儀ができる部屋が中央にあり、大黒柱が太いと自慢し、屋根瓦が重くて端はしには鬼瓦のような飾り瓦があります。当然、地震のリスクは大きいのです。

全壊した後、解体し撤去し、地ならしをして、昨年秋から新築工事が始まりました。そうしてやっと、3月11日に引渡しの何とか式をやるそうです。私は複雑です。この日は亡くなった方たちの鎮魂の日ですから、関係する行事のどれかに出ようと思っていました。それが身内の新築の式に呼ばれてしまったのです。どうしましょう。

3月11日に、福島県郡山市で、「原発いらない3・11 福島県民大集会」が開かれます。私は、この集会に反対していました。「この日は亡くなった方への鎮魂の日であり、原発事故の日ではない」と思っていたからです。しかし、開催趣旨や呼びかけの賛同団体を見て、反対していたのを撤回します。

大会開催趣旨は次の通りです。

 東日本大震災と福島原発事故により、福島県と県民はかつてない困難な状況に置かれています。特に原発事故による県内における放射能の拡散は、すべての産業と県民の暮らしに大きな打撃を与えており、健康に対する懸念も大きくなっています。国や東京電力も対応を進めてきていますが、県民の思いからすれば、取り組みは遅くまた決して十分とは言えません。

  安心して暮らせるふるさと・福島を取り戻し、復興を実現するには、事故の収束、除染、そして損害賠償、雇用と生活の保障等が実現されなければなりません。しかし、一方で、時の経過とともに、全国的に関心が薄れ、福島の苦境が忘れられていくことも懸念されます。

  大震災と福島原発事故1周年の節目に、県民の願い、要望を全国に発信し、国や東京電力に一層の取り組みの強化を求めるために、県民が総結集する集会を開催します。


成功を願っています。それにしても、福島市でのマラソン大会を反対していた人々はこの集会には反対しないのでしょうかね。

中間貯蔵施設:国と地元の意見交換会…3町長欠席で流会

2012年02月27日 15時10分37秒 | 臼蔵の呟き
民主党政府の対応が不誠実で、関連する地域自治体首長が会議を欠席しました。当然といえば当然の話です。福島県内の除染が進まない最大要因は除染した土壌、物質の保管場所が決まらないことです。

<中間貯蔵施設:国と地元の意見交換会…3町長欠席で流会>

 国が福島県双葉郡内への設置を求めている汚染土壌の中間貯蔵施設を巡り、26日に福島県郡山市で開催予定だった細野豪志環境相、平野達男復興相と郡内の8町村長との意見交換会が、井戸川克隆・双葉町長ら3町長の欠席で中止になった。国は今後の協議のスタートラインと位置付けていたが、空振りに終わった。他の町村長からは、双葉地方町村会の会長も務める井戸川町長に対する批判の声が上がり、中間貯蔵施設受け入れ問題の進展にも影響を与えそうだ。【藤野基文、松本惇、藤沢美由紀】
 意見交換会を突如欠席した井戸川町長は、役場移転先の埼玉県加須市で午後3時から記者会見した。欠席の理由として中間貯蔵施設の用地取得をめぐる買い取り額などが一部事前に報道されたことを挙げ、「知らないところで政府が決めていくことに対して大変恐怖を感じた」と説明した。井戸川町長から連絡を受けて欠席を決めた山田基星・広野町長も「私たちも何も聞かされていない。非常識で、悔しい思いだ」と国への不信感を語った。
 国側は意見交換会で双葉郡全体の復興についての課題を確認し、国が主体となって協議を進めることなどを説明する予定だったという。平野復興相は「きちんと説明すれば分かってもらえるはず」として、今後、欠席した3町長に早急に接触したいとの意向を示した。細野環境相は「今日は賠償価格など踏み込んだ話をするつもりはなかった。こういう形になり非常に残念」と語った。
 国が昨年10月に示した中間貯蔵施設の工程表では、建設場所は12年度中に選定し、3年後をメドに運用を開始するとしていた。
 一方、会場に集まった5町村長からは、井戸川町長に対し「あまりにも無責任」(草野孝・楢葉町長)、「会長の資格がない」(遠藤勝也・富岡町長)などと批判が相次いだ。
 渡辺利綱・大熊町長は「大事なスタート地点と思っていたので残念。同じ土俵に立って話し合いを進めてもらいたかった」と政府との交渉機会を失ったことを悔やんだ。遠藤雄幸・川内村長も、中間貯蔵施設について「首長の総意を結集して解決する問題。逃げてはいけない」と述べ、井戸川町長の対応に疑問を示した。

「泉谷しげる」さんの怒り

2012年02月27日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
「泉谷しげる」さんの怒り

以下は泉谷しげるさんが週刊誌で書いていることです。本当にその通りだ!!


「東京電力が2012年4月から大口需要者むけの電気料金を平均で約17%値上げすると発表。さらに家庭向け電気料金も夏から値上げする可能性アリだと!?お前らのせいでこんな状況になっているのにふざけんなコノヤロー!リストラ、事業のスリム化、コストカット、まだまだ先にやることがあるのじゃねえのか!?値上げしねえで済む最大限の努力はしたのかよ!

このあたりは民主党と同じで知恵がねえよな。税収が足りねえから消費税アップで賄います、なんてバカでも言えるっての!それもしなえで何とかする方法を考えるのが知恵だし、今求められてる政策なんじゃねえのか?

電気料金の値上げも消費税アップも、国民の不満と怒りに真正面から向き合わないまま断行すれば、東電も政府も間違いなく長続きしねえよ。あんまり国民をナメると痛い目にあうからな!」

人間性を奪う大阪市長

2012年02月27日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は橋下大阪市長の許せない「アンケート」の話です。

このアンケート調査は、任意の調査ではありません。市長の業務命令として、全職員に、真実を正確に回答していただくことを求めます。
正確な回答がなされない場合には処分の対象となります

また、仮に、このアンケートへの回答で、自らの違法行為について、真実を報告した場合、懲戒処分の標準的な量定を軽減し、特に悪質な事実を除いて免職とすることはありません

Q6
あなたは、これまで大阪市役所の組合が行う労働条件に関する組合活動に参加したことがありますか(現在組合に加入していない方も過去の経験でお答えください。)
(注)「誘った人」の氏名は、回答いただかなくても構いません。末尾に記載した通報窓口に無記名で情報提供していただくことも可能です

以上は、原文のままの書き写しです。(色などの強調は小生がしたものです)


アンケート内容を見て、あらためて驚きました。橋下市長は絶対に危険な男です。

アンケートは、自主的に任意で回答するものだと思うのは小生だけでしょうか。大阪市長名、印刷ですが直筆でのコピーがアンケート用紙に書いてあります。これはアンケートではなく、業務命令による強制「調査」です。

正確な回答がなされない場合には処分の対象となります。」この脅しは何ですか!大阪市職員の考えや行動・思想信条をすべて把握しようというものとしか思えません。憲法違反であることは明確ですが、橋下市長は弁護士なのにこんなことがわからないのでしょうか。

恐ろしいのは、「業務命令」「懲戒処分」「通報窓口に無記名で情報提供」などの言葉は心理的に完全に職人に対して恐怖を抱かせる恐怖政治です。ナチスの秘密国家警察ゲシュタポと全く同じやり方です。すなおに白状したり、スパイのように密告すれば処分しないで優遇するよというような汚い暗黒時代のやりかたです。普通は、このようなやり方をする場合は陰でやるのですが、この男は堂々とやるのが特徴で、これもナチスと同じです。小生は今まで何回かこのブログで、ポーランドやチェコでの悲惨な出来事を書きましたが、これを書かせたのは橋下徹という男の存在があったからです。

橋下市長に投票した大阪市民は、思想調査をお願いするために投票した人は一人もいないのではないでしょうか。

橋下市長の考え方は、市職員にだけ向けられるものではなく、そのような考え方は当然に大阪市民に向けられることになります。維新の会だかなんだかで国会議員が誕生し一定の議員が集まれば、国民に向けて同じことするでしょう。