春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

岩倉具三さんの死

2010年09月13日 | 日記
職場の先輩・岩倉具三さんが死んだ。死因は脳梗塞ということで突然の死だった。享年73歳。

死の2日前、電話で話しをしたときにはいつもと変わりなく元気だったのに、それが・・・。とにかく驚いた。
人間の死というのはこのようにあっけないものなのかとつくづく思った。

岩倉さんは職場の先輩で、農政通として知られていた。わが国農政の節目節目には何らかの形でこの人がか
かわっており、関係者からは大きな信頼を得ていた。また、自らを厳しく律し、年齢や性別に関係なく、
誰に対しても誠実に接していたのでみんなに尊敬されていた。

岩倉さんに対する周囲の敬意は、その出自にもあった。岩倉さんは、明治の元勲・岩倉具視の末裔。また、
祖母がドイツ人だったので、よく「4分の1はドイツの血」と言っていた。昭和12年2月3日生まれ、東大空手部
の出身で、亡くなるその日まで、朝稽古に励んでいた。

葬儀は、9月13日、聖イグナチオ教会で行われた。葬儀ミサに続いて告別式、聖歌隊による聖歌が静かに流れる中、
弔辞、弔電の披露、遺族の挨拶、参列者の献花が行われた。会葬御礼には「故 ヨセフ ヘルバート 岩倉具三葬儀
の際は・・・」と書いてあった。改めてご冥福をお祈りします。