精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

議会の権能と限界

2008年09月05日 23時12分32秒 | 議会・地方自治
 私たち地方議員・政治家は、いろんなことの相談や意見をうけることがある。それ自体は、民主主義の基本であり好ましいことだ。
 しかし、議会・議員といえどもスーパーマン=万能ではない。法や条例に従ってしか動くことしかできないことも理解して欲しいと思う。例を挙げるまでもないが、大分県で発生している教育委員会の不正採用や入札妨害いわゆる談合などに関与することは、違法でありできない。
 理解して欲しいというのは、住民の方に対してでもあるが、同時に議会当事者にも理解して欲しいものだ。地方議会の権限は、一般の方が想像している以上に広範なものではあるが、それでも限度・限界がある。話をぶり返してしまうかもしれないが、あえて誤解を恐れずに整理してみる。
 今春、3月議会で「参与」という職を設置する条例案が町長から提案された。私たち議会が判断するのは、「誰がなる」ではなく「設置目的が今の精華町に必要か否か」である。しかし、一部の議員などは「誰がなる」ことに関心を示し、賛否の態度を決めた。このように書けば「きれいごと」「建前論」と言われるかもしれないが、この案件に関して議会には同意権=人事権はない。当然のことである。副町長や行政委員など特別な権限・任務を有する方の任命に際しては、議会の同意が必要だが、一般の職員の人事にまで議会が関与できるとしたら、町長の権限を侵すことになる。先に述べた「誰がなる」ことで判断した議員は、いわば越権行為的な視点で考えていたことになる。
 私も、人間なのですべての職員人事に不満がない訳ではない。しかし、議員として一々町長の専権事項である人事に口出すことはしていない。議会としては政策で勝負すべきだろう。
 このことは、職員の処分に関しても同様のことが言えるのではないかと思っている。一定の基準で出された処分に関して、著しく均衡に欠く(AさんとBさんが同じようなミスをしたのに、一方のみ重いなど)場合や、事実無根であったり、法令に反した処分でない限り、議会が口をはさむのはどうかと思う。同僚職員や住民が嘆願することはあるとは思うが・・・
 恐らく、このブログに関しては、感情的に反発する方もあるだろうと推測する。感情は一定理解するが、行政組織と政治のあり方の問題としては、冷静な見極めと判断が必要ではないかと考えるので、今一度原点に立ち戻って見つめて欲しい。
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9月定例議会の日程

2008年09月03日 20時58分29秒 | 議会・地方自治

 本日、議会運営委員会が開かれて、9月定例議会の日程が決まりました。なお、今回は、19年度決算の審議は定例会閉会後に行うことになりましたので、会期は短めとなっています。
 9月10日 10時 本会議 提案説明・一部採決
   11日 10時 本会議 一般質問その1
   12日 10時 本会議 一般質問その2 たぶん佐々木はこの日
   16日 10時 本会議 議案質疑
   17日 10時 総務教育委員会
       1時半 民生環境委員会 佐々木の所属です
   18日 10時 建設産業委員会
       1時半 予算決算委員会 佐々木の所属です
   24日 10時 議会運営委員会
       1時半 本会議 採決
 11日12日に行われる一般質問の順番は、神田議員・鈴木議員・和田議員・松田議員・内海議員・三原議員・植山議員・今方議員・山口議員・村上議員・佐々木議員・坪井議員・安宅議員・塩井議員の順番です。
 閉会中の決算審査日程は、決まり次第お知らせします。

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総理の辞任

2008年09月02日 11時35分24秒 | 各地・分野の動向
 昨晩テレビのチャンネルを変えてもいないのに、番組内容が変更になった。福田総理の辞任会見である。今朝の番組でも繰り返し放映されていたが、無責任としか言いようがない。評論家の皆さんは、公明党のシナリオ通りと評されている。選挙目当ての政変劇としか写っていないのだろう。
 政治家が「辞める」ことは当然ある。不祥事でなければ、通常は政策的な対立で、国会が混乱している、国民の意思と与党がやろうとしていることにギャップがあり、押し切った後責任を取るなどのケースだ。
 しかし、昨晩はどのケースにも当てはまらない。12日に臨時国会を召集することを決めたのに、法案や予算案すら提出する前、国会での争点がはっきりしない段階での逃亡劇は理解できない。
 福田辞任で、総選挙が早まるとの見方があるが、選挙は人気投票であってはならない。臨時国会で、今の国政の争点を明確にして、そのことを国民に問うのが選挙だ。特に、今求められているのは、誰が・どの政党が政権を担うかではなく、今の政治の中身をどのように変えていくかである。そのために、力を発揮できる政治家を国会に送り出すことが、国民の責務だろう。
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