たった15秒で好感度があがる
声の磨き方★話し方
著者 佐藤 恵 ボイストレーナー・スピーチコンサルタント
はじめに より
残念な声や話し方のため、せっかくのいい声が魅力半減となっているケースが多々あります。
逆に「声}や「話し方」をしっかり磨いていけば、話し手ご本人の魅力を聞き手に誤解なく伝えていくことができるのです。
プロローグ
「声」や「姿」であなたの印象の9割は決まる。
●内容がすばらしいから、「話し上手」なわけではない。
「話す内容」は聞く側には7%程度の影響力しかありません。「面白い」とか「説得力がある」とか「感動的だ」といった印象の割は、話し手の「声」や「話し方」、「話す姿」など、非言語(ノンバーバルといいます)なものによって決まってしまうのです。
●「話す内容」だけではなく「話す方法」も習うことが大事。
「スピーチ原稿の作成」に力を注ぐ日本人。学校教育のカリキュラムのなかで、「話し方」と「書き方」の比重がアンバランスなのです。欧米の学校教育では、「スピーチの方法」や「声の出し方」などがカリキュラムのなかにきちんと組み込まれていて、小さい頃からしっかりと「訓練」されているのです。
●「声」と「話し方」が変われば、運が開ける。
実際に、レッスンを受けていくと、「声」や「話し方」「話しているときの姿」など、ノンバーバルなコミュニケーションが磨かれます。自分をしっかりと表現できるようになり、自信を持って次なる一歩を踏み出せるのです。
いい声の土台となる「フレームワーク」をつくる
●「いい声」とは自分の声を相手の元にしっかり届かせることが不可欠です。
しっかり届く声とは、安定感のある、ぶれない声で、「いい声」は心と体をリラックスさせてくれて、自分への自信にもつながっていくのです。
●垂直・水平の「シュクルライン」をつくる。
「いい声」をつくる最初の一歩は、体の「フォーム」を整えることです。
そもそも、声は口先だけで発しているわけではありません。声を出すとき、私たちは全身を使っています。
声のベースとなっているのは吐く息です。「吸う→吐く」の呼吸を行ったら、お腹や背中、脇腹、胸などが動いているのを感じます。声を出すときも、同じくこれらの部分が使われているのです。だからこそ、声を出すときには、体のフォームを整えることが重要なのです。
●体の「中心軸」と「声のベクトル」。
垂直とは、体の「中心軸」(セントラルコラム)です。一方、水平とは、「声のベクトル」です。この垂直と水平のラインを意識し、好感度の上がる声の出し方、話し方を独自に開発したトレーニング方法があります。
トレーニング1
「シュクルライン」をつくってみましょう!
体の「中心軸」を意識する
1-1.自分の首の太さの一本の軸が、頭からつま先まで貫いていることを意識しましょう(頭のてっぺんから糸で引っ張られていく感じで立ち、アゴは引く)。
1-2.その時、仙骨を立てます。お尻の穴を締めて、お尻のほっぺをキュッとなかに入れると、中心軸がまっすぐに立ちます。
1-3.中心軸の動きに肩や手、腰、脚、足の動きが付随します。
「声のペクトル」を意識する
1-4.ポイントを決めて、それに向かって体を正面に向き合わせ、まっすぐ見ます。
1-5.その状態で、決めたポイントに向かって、「あー」と前にまっすぐ、均一にポイントを突き抜けるくらいの勢いで声を投げる。目線はまっすぐ前に、お腹はおへその下のほう(丹田)で支えるイメージで。
声を生み出す基本姿勢を身につけよう
●中心軸をしっかり意識できると、複式呼吸の、「鼻から入った空気が気管を通り→お腹へ、お腹にたまった空気が気管から喉を通り→口へ」という流れも意識しやすくなります。
安定感のある、ぶれのない「いい声」の土台をつくっていくことができます。
明瞭な話し方になれる滑舌トレーニング
あ・え・い・う・え・お・あ・お★か・け・き・く・け・こ・か・こ
きゃ・きぇ・き・きゅ・きぇ・きょ・きゃ・きょ★さ・せ・し・す・せ・そ・さ・そ
しゃ・しぇ・し・しゅ・しぇ・しょ・しゃ・しょ★た・て・ち・つ・て・と・た・と
ちゃ・ちぇ・ち・ちゅ・ちぇ・ちょ・ちゃ・ちょ★な・ね・に・ぬ・ね・の・な・の
にゃ・にぇ・に・にゅ・にぇ・にょ・にゃ・にょ★は・へ・ひ・ふ・へ・ほ・は・ほ
ひゃ・ひぇ・ひ・ひゅ・ひぇ・ひょ・ひゃ・ひょ★ま・め・み・む・め・も・ま・も
みゃ・みぇ・み・みゅ・みぇ・みょ・みゃ・みょ★や・え・い・ゆ・え・よ・や・よ
ら・れ・り・る・れ・ろ・ら・ろ★りゃ・りぇ・り・りゅ・りぇ・りょ・りゃ・りょ
わ・え・い・う・え・お・わ・お
正しいフォームで、一音一音ハッキリくっきりと、複式発声します。
一音一音正しい母音のフォームで最後まで発声します。
☆複式呼吸、複式発声、視線の先にポイント、笑顔(表情筋を使う)、声の「メリハリ」、緊張したら、とにかく「ゆっくり」と話す。顔の見えない電話の声は「笑声」で!
課題は沢山ですが、毎日一つでも楽しみながら心掛けて行こうと思います。生活にいかせられたら最高です。
声の磨き方★話し方
著者 佐藤 恵 ボイストレーナー・スピーチコンサルタント
はじめに より
残念な声や話し方のため、せっかくのいい声が魅力半減となっているケースが多々あります。
逆に「声}や「話し方」をしっかり磨いていけば、話し手ご本人の魅力を聞き手に誤解なく伝えていくことができるのです。
プロローグ
「声」や「姿」であなたの印象の9割は決まる。
●内容がすばらしいから、「話し上手」なわけではない。
「話す内容」は聞く側には7%程度の影響力しかありません。「面白い」とか「説得力がある」とか「感動的だ」といった印象の割は、話し手の「声」や「話し方」、「話す姿」など、非言語(ノンバーバルといいます)なものによって決まってしまうのです。
●「話す内容」だけではなく「話す方法」も習うことが大事。
「スピーチ原稿の作成」に力を注ぐ日本人。学校教育のカリキュラムのなかで、「話し方」と「書き方」の比重がアンバランスなのです。欧米の学校教育では、「スピーチの方法」や「声の出し方」などがカリキュラムのなかにきちんと組み込まれていて、小さい頃からしっかりと「訓練」されているのです。
●「声」と「話し方」が変われば、運が開ける。
実際に、レッスンを受けていくと、「声」や「話し方」「話しているときの姿」など、ノンバーバルなコミュニケーションが磨かれます。自分をしっかりと表現できるようになり、自信を持って次なる一歩を踏み出せるのです。
いい声の土台となる「フレームワーク」をつくる
●「いい声」とは自分の声を相手の元にしっかり届かせることが不可欠です。
しっかり届く声とは、安定感のある、ぶれない声で、「いい声」は心と体をリラックスさせてくれて、自分への自信にもつながっていくのです。
●垂直・水平の「シュクルライン」をつくる。
「いい声」をつくる最初の一歩は、体の「フォーム」を整えることです。
そもそも、声は口先だけで発しているわけではありません。声を出すとき、私たちは全身を使っています。
声のベースとなっているのは吐く息です。「吸う→吐く」の呼吸を行ったら、お腹や背中、脇腹、胸などが動いているのを感じます。声を出すときも、同じくこれらの部分が使われているのです。だからこそ、声を出すときには、体のフォームを整えることが重要なのです。
●体の「中心軸」と「声のベクトル」。
垂直とは、体の「中心軸」(セントラルコラム)です。一方、水平とは、「声のベクトル」です。この垂直と水平のラインを意識し、好感度の上がる声の出し方、話し方を独自に開発したトレーニング方法があります。
トレーニング1
「シュクルライン」をつくってみましょう!
体の「中心軸」を意識する
1-1.自分の首の太さの一本の軸が、頭からつま先まで貫いていることを意識しましょう(頭のてっぺんから糸で引っ張られていく感じで立ち、アゴは引く)。
1-2.その時、仙骨を立てます。お尻の穴を締めて、お尻のほっぺをキュッとなかに入れると、中心軸がまっすぐに立ちます。
1-3.中心軸の動きに肩や手、腰、脚、足の動きが付随します。
「声のペクトル」を意識する
1-4.ポイントを決めて、それに向かって体を正面に向き合わせ、まっすぐ見ます。
1-5.その状態で、決めたポイントに向かって、「あー」と前にまっすぐ、均一にポイントを突き抜けるくらいの勢いで声を投げる。目線はまっすぐ前に、お腹はおへその下のほう(丹田)で支えるイメージで。
声を生み出す基本姿勢を身につけよう
●中心軸をしっかり意識できると、複式呼吸の、「鼻から入った空気が気管を通り→お腹へ、お腹にたまった空気が気管から喉を通り→口へ」という流れも意識しやすくなります。
安定感のある、ぶれのない「いい声」の土台をつくっていくことができます。
明瞭な話し方になれる滑舌トレーニング
あ・え・い・う・え・お・あ・お★か・け・き・く・け・こ・か・こ
きゃ・きぇ・き・きゅ・きぇ・きょ・きゃ・きょ★さ・せ・し・す・せ・そ・さ・そ
しゃ・しぇ・し・しゅ・しぇ・しょ・しゃ・しょ★た・て・ち・つ・て・と・た・と
ちゃ・ちぇ・ち・ちゅ・ちぇ・ちょ・ちゃ・ちょ★な・ね・に・ぬ・ね・の・な・の
にゃ・にぇ・に・にゅ・にぇ・にょ・にゃ・にょ★は・へ・ひ・ふ・へ・ほ・は・ほ
ひゃ・ひぇ・ひ・ひゅ・ひぇ・ひょ・ひゃ・ひょ★ま・め・み・む・め・も・ま・も
みゃ・みぇ・み・みゅ・みぇ・みょ・みゃ・みょ★や・え・い・ゆ・え・よ・や・よ
ら・れ・り・る・れ・ろ・ら・ろ★りゃ・りぇ・り・りゅ・りぇ・りょ・りゃ・りょ
わ・え・い・う・え・お・わ・お
正しいフォームで、一音一音ハッキリくっきりと、複式発声します。
一音一音正しい母音のフォームで最後まで発声します。
☆複式呼吸、複式発声、視線の先にポイント、笑顔(表情筋を使う)、声の「メリハリ」、緊張したら、とにかく「ゆっくり」と話す。顔の見えない電話の声は「笑声」で!
課題は沢山ですが、毎日一つでも楽しみながら心掛けて行こうと思います。生活にいかせられたら最高です。
明日から頑張ってみよう~畠田
ゆうこママの言うように毎日少しずつでもレッスンしてみます。
少し、してみたら以外にも面白かったです。
私は、大学の時、英語研究でスピーチがうまくなりたかったのでスピーチ・セクションに属しておりました。
ちっともうまくはならなかったようですが、アメリカ人や先輩から色々教えてもらうことはできました。
姿勢や発声練習、アイ・コンタクト、間・速度・強弱、そして内容など。原稿はいやと言うほど添削されました。
日本人にとっては、阿吽という言葉があるためなのか、話し方や話の内容に関して無頓着なところがあるように思います。それに反して欧米ではスピーチ学があるように、スピーチへの関心がまるっきり違うことを痛感させられました。
リンカー、ケネディー、チャーチル、キング牧師などのスピーチをよく聞き、感動したことを覚えています。最近ではヒラリー・クリントンさんの退任スピーチをインターネットで何度も聞いていました。
それに引き換え、日本人の政治家ないしはリーダーの名演説はほとんどと言っていいくらいありません。
日本では言霊といって言葉の霊力を知っているはずなのに、なぜスピーチが軽視されるのか不思議に思っています。
世界の常識では、言葉(ロゴス、ロジック)が世の中を動かしているのに対して、日本では空気が世の中を動かしているからでしょうか?筋を通すことより空気が読めないことの方が問題視されますよね。
「体の中心軸」については、全く同感です。
武道でも、左右の型があり、表と裏の型があります。
腹筋を鍛えたら同時に背筋を鍛えます。
見せる筋肉よりも内側の筋肉を重視します。
呼吸法も一種の呼吸筋(腹筋、背筋その他呼吸に関わる筋肉)の鍛錬と言えるのかもしれません。
体全体のバランスも外側から大方見えない筋肉に依っています。
全てに通じるのかも知れませんが、中心を保つことは大切だなと思います。
臍下丹田も武道では体の中心として重視されています。
実は、ヨガや経絡のツボやチャクラなど体のエネルギーの源としても重視されています。
また体中の神経が集中するので太陽神経叢とも呼ばれています。
ここを鍛えるためには、ただ単に腹筋を鍛えるというわけにはいかず、臍下丹田の場所を意識した呼吸法に依ることが重要と言われています。
口から空気を臍下丹田の力で引き込み、臍下丹田から押し出すつもりで吐き出すことを意識したらいいのではないかと思います。
本文で書かれている『腹式呼吸の、「鼻から入った空気が気管を通り→お腹へ、お腹にたまった空気が気管から喉を通り→口へ」という流れも意識しやすくなります。』に通じているのでしょう。同じことを言っているのかもしれません。
滑舌トレーニングに似たようなことをやったこともあります。
倒立して腹式呼吸を意識して発声します。最初のころは体全体から大量の汗が吹き出しました。
などなど、自分なりに色々やってはきています。
これで身体の健康が保て、さわやかな風のような執着しない心が養えたらいいな、と思っています。
先生の話し上手は、若い時にきちんと鍛えられている事がよく分かりました。滑舌トレーニングも初めは汗をかいても複式呼吸が出来てくるとおさまって来るのですね。
この呼吸法で感情表現が豊かになり「語尾使いの達人」にもなれるそうです。
週末、爽やかな春を心と体に感じてきます。