Nonsection Radical

撮影と本の空間

ウラヤマシイ食生活

2014年09月22日 | Weblog
ちょっと面白い記事を読んだのでその事を。
一般に薄味といわれる関西の味だけど、実際は関東より塩分は多いという結果に、毎度の事ながら塩分が多いという事を避けて、話題を別の方に持って行くコメントが笑える。
その中で、関西は「ダシ」が決め手なんだという発言があり、ウラヤマシイ食生活だなと思ったのだ。
とかく関東は醤油が黒く辛くてダシの味がしないと関西人はいうのだが、関東から関西へ越してきて”現実”とコメントとの違いに、”現実”は極めて少数派で、コメントをする人のような生活を大多数の人がしているからダシについてみんな語れるのだなぁと、”初めて”わかった。
関東での生活では、基本的に化学調味料を使わない食事で、加工食品も最小限で、塩、砂糖、醤油(アルコール添加していない)、味噌(麦と塩と麹だけ)、ミリン(本物)などで質素なものを食べていた。
関西に来て、老母が出すものを黙って食べているのは、何か余計な事を言うとボケるのではと恐れているからだ。
多くが近くのスーパーで買ってきたもので、さすがに不味いので味噌と醤油だけは高いといっても月々そんなに使わないのだからと説得して無添加の”普通”のものに変えてもらった。
たまにスーパーに行って棚を”吟味”して、他の人がどのようなものを買うのか”観察”するんだけど、多くが値段の安いものを買っていくのが”現実”だ。
醤油はアルコール添加の”薄めたもの”、味噌は”ダシ入り(化学調味料入りということ)を買う人が多いのが”現実”だ。
関東での我が家のように煮干しと鰹節でダシをとるという事はしないのか。
加工食品も多くが「アミノ酸(化学調味料)入り」だし、試しに食べたたこ焼きの”ダシ”も化学調味料の味だったし、大阪で有名だというソースも化学調味料入りだし、美味くて安いという立ち食いうどんも化学調味料入りだし、有名なコンブ加工製品に化学調味料が入っていてビックリしたし、なんでもかんでも化学調味料ばかりの味がして、イヤになっていたのが”現実”なんだけど、コメントを読む限り、それは極めて少数で、大多数はキチンとコンブとカツオと煮干しでダシをとった食品を食べているらしい。
だから大きく「関西はダシのうまみ」と言えるのだろう。
関西には淡口醤油という色が薄くてとびきり辛い醤油があるんだけど、たっぷりのダシでうまみを出したつゆに、少しだけ淡口醤油を入れて味を整えるというのが関西の、特に大阪の料理の特色なんだけど、そういう手間のかかる、でも美味しい料理を関西人は今でも日常として味わっているから自慢出来るのだろう。
たいへんウラヤマシイ食生活だ。
”現実”には現われてこないので、どこで日常的に食べているのだろうか。
駅の立ち食いで化学調味料味のうどんをすするオトーサンはごく少数なんだろうね。(大阪駅の地下に化学調味料を使っていないという立ち食いがあるが)
みんなちゃんとしたうまみのあるダシを使った食事をしているほとんどの関西人がホントにウラヤマシイと思っています。

笑い話
東京の客が美味しいラーメンがあると関西人を東京の地元のラーメン屋に連れて行ったが、ちっとも美味くなくて「あいつらの味覚おかしいわぁ」と嘆く関西人。
で、その関東人が関西に来た時にラーメン屋に連れて行ったら「こんな美味しいのははじめてだ」と感嘆したと自慢する。
で、「東京のまずいラーメンを美味しいって食べていた味覚のおかしい連中が、大阪のラーメンが美味しいって言っても、味覚がおかしいんだから本当に美味しいのかわかんないよね、そのラーメン」と言ったら黙ってしまった。





平井親和会商店街 2
東京都江戸川区平井3,4丁目
撮影 2014年8月13日 水曜日 14時55分
コメント
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