名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-17 居飛車穴熊に54銀型四間飛車(7)

2024-07-06 | 基本定跡の研究

次の先手の作戦はこの図から

78金82玉59角63金38飛44角48角

角で66の地点を強化して、68銀~79銀~57角の松尾流穴熊を目指す指し方です。角の動きでほぼ2手損になるのですが。その前に38飛44角を入れて、4筋も受けておかねばなりません。14歩68銀22角

46歩同歩同飛をねらわれました。自然なのは57角ですが13角とぶつけられて

13同角成同香57銀65歩

石井先生はやや後手良しというのですが、評価値は+168で先手ペースの範囲です。また石井先生の形勢判断がおかしいのか?と思うかもしれませんが、その後をAIに聞いてみると、11角46歩 (同歩66歩同角成45歩でも同じ) 同銀45銀57銀46歩66歩同角成45歩

先手の馬が大きいのですが、ここで24歩、28飛、75歩があります。わずかに28飛が最善で、46歩43歩同飛44歩42飛46銀

この図の評価値は+68です。65銀57馬66歩77金寄84角

37桂44飛45歩54飛55銀

55同飛同歩56銀打68馬75歩同歩76歩86金46歩

この図の評価値は+37、次第に下がっていくのです。局面だけ見ていると後手良しにも思えてきます。他の変化もあるのですが、評価値は逆転しないものの、次第に0付近の互角になるようなのです。

ちょっと不思議ですが

この図は互角なのでしょう。先手が避けるとしたら、その前の図で

57角の前に24歩同歩を入れたいです。57角33角28飛22飛37桂

あと79銀まで指せば、松尾流穴熊の理想形です。評価値は+142、石井先生は後手自信なしとしています。なので後手はこの図を避けるのですが、またこの図まで戻って

24歩には46歩同歩同飛があります。

57角49飛成48飛29竜41飛成24歩21竜33角

石井先生は端攻めがあるから後手ペースとしているのですが、評価値は+255の先手良しです。これは石井先生が間違っているようで、32竜44角42竜 (26角には55歩同銀56歩) 43歩55桂

金取りと43桂成などがあり、先手良しで間違いないです。

戻って

ここで57角には47飛成48飛46歩

というのが難しいです。47同飛同歩成42飛57と・・・ではだめなので、23歩成44角32と48竜同角47歩成

41飛48と44飛成58と

この図の評価値は0近辺の互角です。

AIの評価値を見ていくと、またこの図からですが

37角のほうが最善で、47飛成48飛46歩と進めると、47同飛同歩成42飛

先手の角が57ではなくて37なので、角の取り合いは先手良しです。角が逃げれば47飛成。ということでAIは57角ではなくて37角のほうが良いと判断しているようなのですが、

37角には49飛成48飛29竜41飛成

こう進んだ場合は37角よりも57角のほうが先手に都合が良いのです。33角21竜24角11竜

この図の評価値は0近辺の互角です。

今日はAIの評価値がずれていく現象が2回見られました。結局この図は

互角ではないかと思われます。石井先生の言われるようなやや後手良しではないのですが、先手は出来れば避けたい図です。

 

 


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