後手番大山先生の手を考えます。
第1問
金取りです。安全な受け方はこれしかないか。
A 45歩 B 45銀 C 42金
第2問
受け方は?
A 93同香 B 84歩 C 74歩
第3問
受ける展開が続きますが、これで少し指しやすいです。
A 75同歩 B 72金 C 84歩
第4問
食いつかれたようですが。
A 62同金 B 74銀 C 72金
第5問
最後は詰みの確認です。
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
金取りです。安全な受け方はこれしかないか。
A 45歩 B 45銀 C 42金
第2問
受け方は?
A 93同香 B 84歩 C 74歩
第3問
受ける展開が続きますが、これで少し指しやすいです。
A 75同歩 B 72金 C 84歩
第4問
食いつかれたようですが。
A 62同金 B 74銀 C 72金
第5問
最後は詰みの確認です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/12/2
手合割:平手
先手:二上達也8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 3六歩(37)
18 8二玉(72)
19 5七銀(48)
20 7二銀(71)
21 1六歩(17)
22 1四歩(13)
23 6八銀(79)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 4六銀(57)
28 4三銀(42)
29 3五歩(36)
30 3二飛(52)
31 5五歩(56)
32 同 歩(54)
33 同 銀(46)
34 5四歩打
35 3四歩(35)
36 5一角(33)
37 4四銀(55)
38 同 銀(43)
39 同 角(88)
40 3四飛(32)
41 1一角成(44)
42 3九飛成(34)
43 2六飛(28)
44 3三桂(21)
45 4八銀打
46 3四龍(39)
47 4六飛(26)
48 4五銀打
49 6六飛(46)
50 5二金(41)
51 4六歩(47)
52 6五歩(64)
53 同 飛(66)
54 4六銀(45)
55 9五歩(96)
56 同 歩(94)
57 9三歩打
58 7四歩(73)
59 9二香打
60 同 香(91)
61 同 歩成(93)
62 同 玉(82)
63 9四香打
64 8二玉(92)
65 9三歩打
66 9一香打
67 2二馬(11)
68 6四歩打
69 8五飛(65)
70 9三桂(81)
71 同 香成(94)
72 同 香(91)
73 9四歩打
74 同 香(93)
75 8六桂打
76 9二香打
77 3一馬(22)
78 6三銀(72)
79 7七桂(89)
80 4三龍(34)
81 7五歩(76)
82 8四歩(83)
83 7四桂(86)
84 8三玉(82)
85 8六飛(85)
86 5五銀(46)
87 5三歩打
88 4二金(52)
89 3四歩打
90 4五桂(33)
91 3七桂(29)
92 同 桂成(45)
93 同 銀(48)
94 7一金(61)
95 1五歩(16)
96 9六歩(95)
97 3五桂打
98 3四龍(43)
99 4二馬(31)
100 同 角(51)
101 6二金打
102 7四銀(63)
103 7一金(62)
104 7五銀(74)
105 5二歩成(53)
106 8六銀(75)
107 4二と(52)
108 8七銀成(86)
109 投了
まで108手で後手の勝ち
花は盛りに月は隈なきをのみみるものかは。
少し早いですが花見をしながら第195回名南将棋大会(壱)を行いました。
結果速報です。
A級優勝
高橋道貴さん
青木一さん
紀平倖佑さん
B級優勝
櫻井皓太さん
C級優勝
山口修生さん
坪井康宏さん
D級優勝
白井亮太郎さん
E級優勝
白木達也さん
過去12回分の優勝記録です。
分割で拡大
20190330今日の一手
2月16日の名南将棋大会から、TさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度か。63歩がないので後手玉が少し薄く見えます。
先手の攻め駒は65角1枚。
後手の攻め駒は44飛と持ち駒角で2枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
先手の攻め駒は角だけですが、7筋で歩がぶつかっているので攻めやすくなっています。86銀88飛、さらに89桂も使って攻めることもできそうです。
後手のほうは飛角が使えるとはいえ、まだ先攻できそうにありません。34銀~45歩としても銀金の交換くらいではたいしたことがありません。(先手の歩得なので受けやすいのです。)
つまり形勢判断では見えにくいですが(大局観としては)、先手の作戦勝ちではないかと思えます。
方針は3つあります。
65角を生かした小技の攻め
88飛86銀77桂などを使う本格的な攻め
自玉を固めて待つ
どれがいいでしょうか。
△ 実戦は74歩と取り込んで同銀。
ここで角を引いておくならば互角なのですが、43角成同飛54金41飛78飛73歩
駒損とはいえ後手玉も薄いので、形勢が悪いというほどではないのですが、攻めあぐねています。この後は86銀を使って後手玉を右辺へ追っていくのですが、少しすくじって寄せ合い負けになってしまいました。
○ 角切りを狙うならば45歩が小技です。
45同飛には74歩64銀(同銀と取れなくなった)46歩44飛43角成同飛54金
というのが角を使った小技というか両取りの筋です。
後手が45歩に同桂ならば
桂を殺せます。46歩34銀45歩同銀74歩同銀46歩
というのが一番気の利いた取り方です。46同銀とできなくて34銀に98角
引いておけば桂得です。
△ 43角成と切って
43同飛に77桂
64歩65歩76歩
というのは過激すぎるでしょう、という気がするのですが、74歩82銀64銀77歩成54金
41飛53銀成61玉64歩
後手が歩切れで受ける駒が悪いのです。飛車は取られても63歩成から金が取れるので寄せきることができるかどうか。攻め駒3枚でも後手玉が狭いので何とかなるかもしれません。
△角を切らずに77桂
とすれば力をためることができます。34銀36歩45歩37銀
後手の攻めはたいしたことがないので攻めさせても構いません。
○ 84歩と突くと
84同銀は74歩で銀が窮屈です。84同歩と取らせて利かしだと思っても良いですが、85歩と合わせて攻めていくこともできます。34銀84歩
これで棒銀が使いやすくなります。45歩同歩同銀46歩54銀で角取りならば74歩
64銀は83歩成同金75銀、84銀は75銀でさばけます。82銀76角52玉75銀
と進めて十分な態勢です。
△ 95歩同歩
は入りそうですが、利かしと見て他の手を指すならば良いです。95同銀や同香では後手玉の位置からは遠いので指しすぎです。
△か× 78飛は自然な攻め方だという気がするのですが
75歩同銀74歩同銀69角
カウンターで角を打たれます。73銀成同桂43角成同飛68飛
勢いで角も切るのですが、手が戻るのでしょう。58角成同飛69角48飛58金
先手を持ちたくはありません。
○ 36歩として先手玉に手を入れて待つと
34銀37銀71玉ならば95歩同歩同銀
後手玉が82のほうに近づけば端攻めで十分手になります。
もう少し待って77桂82玉84歩
頭から攻めていくのも強力です。
後手玉を右辺というか中住まいにすると
左翼から攻めるのは気が引けるのですが、後手玉は薄くなるわけですから先手玉を固めて待っていればよいでしょう。
☆ まとめ
先手が作戦勝ち(65角の働きが良くて、歩得で、玉を固めやすい)のときはどうするか。
自玉を固める余裕があるならば(作戦勝ちなので大体はある)固めて待っている方が良いです。相手玉が堅くならないのならばなおさらのことです。どこかで無理攻めをしてくるでしょう。
攻めるよと脅かして、相手が不十分な態勢から攻めざるを得ないというのもあるでしょう。
この場合は自分から技をかけに行っても良いです。失敗すると大きな後悔が待っていますので慎重に。
多くの場合は、作戦勝ちならば相手に無理気味に攻めさせることが最良です。