名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(3)

2024-07-31 | 基本定跡の研究

後手に63銀型を作られると先手は仕掛けにくいです。アイデアとしては途中の図で

78金としていたところを、57角とします。53銀とされたときには78金42金右74歩同歩65歩83飛74飛・・・先手が指しやすいです。問題は64歩のときですが、58金左63銀

左金を58のほうに上がっておきます。これならば74歩同歩65歩83飛46角

75歩同飛86歩同歩同飛は

穴熊らしいさばきですが、64歩52銀78歩66歩76銀89飛成

72飛成75歩同竜78竜

65桂67歩成同銀99角成

78銀98竜74歩72歩63歩成同銀53桂成

61香には65歩

この図の評価値は-26の互角です。先手から仕掛けたいと思えばこの攻め方なのでは。

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道具

2024-07-30 | 将棋上達法則

また廣瀬孝さんから手紙の形のエッセイを頂きました。本人の了解を得て公開します。

大山先生は良い盤駒を買えば強くなると言っていました。いいものを買えば、無駄にしないように使わなくては、と思うものでしょう。でも私などは、手軽なので布盤(支部会員でもらった)にプラ駒を使って棋譜並べをしていますが。

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SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(2)

2024-07-30 | 基本定跡の研究

次は後手の工夫です。この図で

53銀が良い手ではないと書きましたが、AIによると64歩57角63銀

63銀型にすれば評価値は少しマイナスです。先手が仕掛けるならばここしかなく (16歩は突きたいけれど83飛と引かれる) 、74歩同歩65歩

75歩に同飛74銀76飛75歩同角同銀同飛65歩

飛を成り込めるので先手が悪くないように見えるのですが、評価値は-233で後手良しです。72飛成66歩58銀86歩同歩89角79歩78角成同歩86飛

互角に見えるのですが、評価値は後手良しのままです。未完成でも穴熊が遠いということなのでしょうか。もう少し進めると、63歩61金打75竜89飛成65桂52金右

64角67歩成同銀63金91角成64歩

先手が戦えなくはないのですが、評価値は-176で後手良しのままです。

戻って

75歩に同角のほうが難しいようです。74飛に79歩

飛の打ち込みに備えます。この図の評価値は-78の互角です。後手は55歩同歩56歩同銀73桂・・・と右桂をさばくこともできるのですが互角です。最善は65歩53角成76飛同銀52銀

75馬66角85馬93桂86馬55歩

この辺りも互角の攻防です。67銀57角成71飛66歩

58銀同馬同金69飛68歩

39銀18玉56歩46角

後手の攻めは細いです。33桂16歩67歩成同歩66歩

76馬67歩成同馬45桂56馬57歩

68金右59飛成に55角は

反撃をねらった手なのですが、61歩91飛成32金

先に受けられてしまうと58歩成や68竜同金28金の筋が残ります。ここまで来ると評価値は-796の後手有利。

後手に完璧に指されると先手が悪いのですが、かなり難しいので、後手ペースくらいに見ておきましょう。

 

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SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(1)

2024-07-29 | 基本定跡の研究

三間飛車で書き残したところがあるので付け足しておきます。

テキストは西川和弘先生の「西川流振り飛車居飛車穴熊破り」の三間飛車の部分です。前に取り上げたのは戸辺先生の本で、先手石田流から後手が穴熊にした場合でした。ちょっと違います。

普通の先手三間飛車には、後手の急戦が難しいので、(プロならば得に) 居飛車穴熊が多いです。初手からの手順は飛ばして良いでしょうか。この図からスタート。

67銀11玉75歩

94歩68角84飛76飛

先手は簡単に石田流に組み替えることができました。( 戸辺先生は石田流から始めていたので、先手は88角のままで、77角~78金~65歩と開戦していました。) 22銀77桂51金右56歩54歩78金

左金を78に置くのが西川流、手元にないのですが、小倉久史先生の下町流もこれでした。後手の53銀はあまり良い手ではないようですが、74歩

先手の仕掛けが始まります。74同飛で飛交換するのは83飛があるので先手良し。74同歩に57角もありそうですが46角を選び

馬を作れたら後手に代償がないです。55歩には同角もありますが、55同歩を選び44銀

54歩55銀57角

82飛74飛73歩84飛

飛交換となり、その図の評価値は+622ではっきり先手有利。西川先生は先手優勢としています。

 

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SS1 四間飛車のまとめ

2024-07-28 | まとめ

四間飛車の所が終わりました。記事の量が多くなって、後で加えた分もあるので、インデックスのページを作ります。ご活用ください。最初のページのリンクの後は、次の記事をたどっていけばいいはずです。

基本定跡の研究、対抗型の四間飛車について

SS1-1 四間飛車に右46銀急戦(1)

SS1-2 四間飛車に左46銀急戦(1)

SS1-3 四間飛車に山田定跡(1)

SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(1)

SS1-5 四間飛車に45歩急戦(1)

SS1-6 四間飛車に中央位取り(1)

SS1-7 四間飛車に棒銀(1)

SS1-8 四間飛車に57銀左からの急戦のまとめ(1)

SS1-9 天守閣美濃に藤井システム(1)

SS1-10 居飛車穴熊に藤井システム(1)

SS1-11 ミレニアム(1)

SS1-12 右四間飛車(1)

SS1-13 角道オープン四間飛車(1)

SS1-14 スーパー四間飛車(1)

SS1-15 立石流四間飛車(1)

SS1-16 居飛車穴熊に66銀型四間飛車(1)

SS1-17 居飛車穴熊に54銀型四間飛車(1)

SS1-18 居飛車穴熊に32銀型四間飛車(1)

SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(1)

 

 

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第255回名南将棋大会(弐)結果速報

2024-07-27 | 名南将棋大会

本日は第255回名南将棋大会(弐)を開催しました。

 

<業務連絡;忘れ物水筒を預かっています。私の駒袋が1つ見当たりません。心当たりの人はご連絡ください。>


結果速報です。

F級優勝

岩倉有志さん

桑山湧吾さん

G級優勝

森巌さん

沢田常夫さん

斉田賢治さん

H級優勝

中山賢さん

I級優勝

西山勇樹さん

石田浩史さん

J級優勝

松井祐三さん

優勝された方々、おめでとうございます。

参加された皆様、ありがとうございました。

 

今日のトーナメント表の画像です。

過去12か月分の優勝記録です。

半分にして拡大します。

 

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SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(9)

2024-07-27 | 基本定跡の研究

後の懸念は先手が角を右に転回する形ですが、ほぼ54銀型に合流します。後手は十分に対応できていたのですが、

78金に84歩としているので、59角45歩38飛

この形だけ違う対応を考えねばなりません。後手が83歩54銀の形ならば、ミレニアムのような陣形にして攻めることができました。前の記事はこちら。なお44銀型にも組めるのですが、後手番なので少し苦しくなるようです。

後手が素直に指したとしましょう。44角48角54銀68銀83銀79銀右72金

28飛22飛57角33角37桂62金引

先手は松尾流穴熊の理想形です。でも仕掛けられるかというと、よくわかりません。この図の評価値は+100くらいなので先手ペースなのでしょうが、後手が62金の上下動だけで待っていたら・・・千日手ではないかと思えます。

以上、43銀型の四間飛車でも居飛車穴熊に十分対応できるということがわかりました。弱点は今日の松尾流穴熊と、昨日の38飛45歩35歩同歩同飛という形ですが、互角なのだろうと思います。

32銀型はまずい形が多く、54銀型は65歩からの角交換が弱点です。振り飛車党だったら、54銀型か43銀型かを選んで、まあまあ戦えます。居飛車党だったら、それぞれの欠点を覚えておいて戦えば良いのですが、結構難しいです。居飛車穴熊を使うのはアマチュア初段の壁を超えてからにしましょう。急戦策のどれかを学ぶ方がはるかに簡単だと思います。

 

四間飛車の話はここまで。

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SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(8)

2024-07-26 | 基本定跡の研究

先手の38飛に対しての

後手の第3の手段は45歩です。これば68銀に54銀~46歩を見ているので、先手は銀を引けません。35歩同歩同飛32飛

45飛は44角と受けられて38飛成が残ります (評価値は0付近の互角) 。なので78金を守る68銀に85桂86角22角

32飛成同銀も評価値は0付近の互角です。先手が良さを求めるならば、前にも出てきた37飛で、37同飛成は先手が指しやすそうなので、この場合は36歩27飛33角

後手は飛交換を回避しておきます。79銀右54銀24歩同歩34歩

51角68角に96歩同歩97歩

97同桂同桂成同銀34飛35歩44飛

88銀引33桂48桂

37歩成同桂85桂36桂41飛86歩

97歩に同香ではなく85歩のほうが少し得なようで、98歩成同玉

25桂同桂85歩

と攻防が続きますが、この図の評価値は+70、先手ペースには届かない互角です。もちろん変化はいろいろあるのですが、最善手を積み重ねると評価値は次第に下がり、互角になるようです。

ちょっと面倒な攻防ですが、後手も互角に戦えます。

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SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(7)

2024-07-25 | 基本定跡の研究

次は単に38飛とする形です。

この場合は松尾流穴熊もねらいますから、78金型のほうが得です。AIの第1候補は22飛35歩24歩ですが

これは3筋のほうが厳しいので、後手がまずそうな感じはします。34歩51角65歩同桂

ちょっと不思議な手順で、68角57桂成同角54歩

先手は駒損するのですが、24歩同角28飛

後手は69銀68金寄57角成と斬り込んで

22飛成67馬69金

この図の評価値は150くらいだったのが、時間をかけて読ませると+283になりました。実際に78角や56馬以下を勧めても先手有利になります。先手良しなのですね。ということで後手は別の指し方が必要です。

戻って

32飛はおとなしい手ですが、68銀

先手は松尾流穴熊に組み替えることができます。後手は動かないといけないから、時間差で22飛ですが、79銀右24歩

1手遅れて2筋を攻めてみます。68角25歩35歩

35同歩75歩同歩35飛

34歩75飛74歩23歩同飛24歩

一直線ではないのですが、自然な手を追っていくとこの手順です。先手は持ち歩を目いっぱい使って攻めていて、24同飛同角75歩33角成同桂

大駒の総交換になると、先手玉が堅いです。22角45桂42飛54銀44角成

57桂成同金24角はあるけれど、72飛成同金55歩

43歩34馬57角成54歩同歩43馬

ここまで進めて評価値は+233の先手良し。後手は手損してはだめでしょう。

次の後手の対策は明日にまわします。

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SS1-19 居飛車穴熊に43銀型四間飛車(6)

2024-07-24 | 基本定跡の研究

先手からの攻める手順は他にもあります。35歩同歩に46銀ではなくて38飛を選び

34銀46銀45歩は昨日調べた形に合流します。先手よりの互角でした。後手が変化するならば32飛で、また先手に選択肢がある (68角と待つとか) のですが、35飛22角37飛

一度飛を引いて、後手から交換してもらえば (待つ手もないので多分交換される) 37同飛成同桂32銀68銀

先手から飛を交換した形よりも1手得です(35飛22角32飛成同銀37桂で後手番になるよりは) 。85桂86角29飛24歩同歩33歩同桂42飛

先手から24歩や33歩の利かしが入っているのですが、後手としては仕方ないようです。31歩44飛成25桂64角

64同金同竜37桂成86歩

難しい岐れですが、この図の評価値は+72で、少し先手のほうに振れています。先手は他の選択肢もあるので、後手としては飛交換を挑むのは得策ではなく、

結局は34銀46銀45歩のほうを選ぶのでしょう。だから先手は35歩同歩に、昨日調べた46銀よりは38飛のほうが得です。でも形勢は互角です。

 

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