名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20181031

2018-10-31 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


これで後手が少し指しやすいでしょう。
A 56歩 B 75歩 C 73桂

第2問


86飛の前工作です。
A 64歩 B 77歩成 C 57歩

第3問


指したい手が多いですが。
A 55金 B 58歩成 C 31桂


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大山将棋研究(1055);四間飛車穴熊に銀冠(真部一男)

2018-10-31 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181031
平成3年3月、真部一男先生と第49期A級順位戦です。A級の最終戦で、真部先生は陥落決定、大山先生は勝てば残留という勝負だったと思います。

真部先生の四間飛車穴熊で

大山先生は左美濃から銀冠です。

45歩はたまにある指し方。大山先生は当然反発します。

銀が44に動いたので6筋を攻めやすくなるのですが

真部先生は56銀55歩45歩を決行せずに、金を寄せて待ちます。

55歩を待って中央から反発しました。

右桂を使えたので大山先生のほうが指しやすいか。

58銀には角を攻めます。

真部先生は角をさばき

大山先生は57歩49銀を利かせて(取ると79角の筋が生じるが)

角を換えて飛車をさばきます。

こうなると57歩49銀が効いている感じです。73と には48歩も利きます。と金の種ですね。

真部先生は桂を取らずに44歩同金53角、角よりも金の価値が高いというのが穴熊流です。大山先生は角を打って受け

64飛には55金。これで54金があるのですが

真部先生は避けずに44歩、54金には飛車を切って馬を作ります。

飛桂と金銀の交換は穴熊ならばまあまあか。大山先生は馬取りに飛車を打ち

43銀などを受けます。歩を合わせるのですね。

54銀には金を出て

55金43銀成は危ないとみて桂を受けました。

42歩には馬を追って自陣竜です。

真部先生は金銀で攻めるのではちょっと重いです。

桂を取って長期戦の構え。飛と金銀の二枚換えです。

長くなるのかと思ったらここで投了。と金を作られると駒得はなくなりそうなので仕方ないでしょうか。陥落が決まっているので粘らなかったのでしょう。

振り飛車穴熊に銀冠の対抗は、居飛車の勝率が高いです。居飛車の銀冠は金銀4枚なので堅さ負けしない(本譜のような金の離れる穴熊ならば銀冠のほうが堅い)というのが背景です。
と金が作れそうな展開ならばなおのことで、大山先生は寄せ合いでも勝てそうなところを、受けて勝つのは順位戦らしい(得意なところを生かした)指し方です。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/03/05
手合割:平手  
先手:真部一男8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 6八飛(28)
6 6二銀(71)
7 4八玉(59)
8 5四歩(53)
9 3八玉(48)
10 4二玉(51)
11 2八玉(38)
12 3二玉(42)
13 7八銀(79)
14 5二金(61)
15 6七銀(78)
16 5三銀(62)
17 5八金(69)
18 1四歩(13)
19 1八香(19)
20 3三角(22)
21 1九玉(28)
22 2二玉(32)
23 2八銀(39)
24 3二銀(31)
25 3九金(49)
26 2四歩(23)
27 4六歩(47)
28 2三銀(32)
29 4七金(58)
30 3二金(41)
31 4五歩(46)
32 8五歩(84)
33 7七角(88)
34 4四歩(43)
35 同 歩(45)
36 同 銀(53)
37 6五歩(66)
38 4三金(52)
39 3六歩(37)
40 7四歩(73)
41 3七金(47)
42 5五歩(54)
43 5六歩(57)
44 8六歩(85)
45 同 歩(87)
46 7三桂(81)
47 5八銀(67)
48 7五歩(74)
49 4五歩打
50 同 銀(44)
51 6四歩(65)
52 7六歩(75)
53 5五角(77)
54 5七歩打
55 4九銀(58)
56 5五角(33)
57 同 歩(56)
58 8六飛(82)
59 6三歩成(64)
60 8九飛成(86)
61 4四歩打
62 同 金(43)
63 5三角打
64 3三角打
65 6四飛(68)
66 5五金(44)
67 4四歩打
68 5四金(55)
69 同 飛(64)
70 同 銀(45)
71 6四角成(53)
72 6三銀(54)
73 同 馬(64)
74 6八飛打
75 4五馬(63)
76 8五龍(89)
77 5五歩打
78 4三歩打
79 同 歩成(44)
80 同 金(32)
81 5四銀打
82 4四金(43)
83 4六馬(45)
84 3一桂打
85 4二歩打
86 5五金(44)
87 5七馬(46)
88 6二飛成(68)
89 5三金打
90 6四龍(62)
91 6三銀成(54)
92 4四龍(64)
93 4一歩成(42)
94 5六歩打
95 5八馬(57)
96 4一龍(44)
97 7三成銀(63)
98 4四龍(41)
99 6三成銀(73)
100 8七龍(85)
101 6九馬(58)
102 8九龍(87)
103 投了
まで102手で後手の勝ち

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20181031今日の一手(その777);玉の堅さを生かす

2018-10-31 | 今日の一手

20181031今日の一手

7月14日の名南将棋大会から、IさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚
後手の攻め駒は持ち駒角1枚

総合すれば先手もちです。

☆ 大局観として
よくありそうな将棋で、先手の四枚美濃、後手石田流の対抗です。後手から36歩と開戦し、13角成同香という局面です。
先手玉が堅いのが好材料ですが、後手の飛銀桂を使われたら悪くなるのでしょう。先手は右辺の守備駒が少ないので受けきりにはできません。反撃を考えつつ対応することになります。玉が堅いのですから互角のさばき合いならば歓迎です。


△ 実戦は36歩で

一番自然なようでも、36銀か36飛と使えるようになったので後手の攻め駒が増えました。48角28飛39角成

68飛29馬で駒損、22角から13角成で取り返したものの、後手は飛を成り込み桂馬で先手の飛を取って・・・じり貧になってしまいました。

48角には37角と合わせて

37同角成同桂36銀38歩

これならまあまあです。

37角に39角成59角

というのは68角~35歩や13角成をねらえますから、36飛同飛同銀32飛29馬33飛成55桂68金引47銀不成

これは59角の働きが悪いので後手もちか。

では35歩と突いて

飛の取り合いは歓迎、35同飛37歩

というくらいで互角でしょうか。68角をねらいます。


○ 43角が打っておきたい手で

34飛にひもがついてはいますが、いざとなれば61角成と切れるのです。37歩成34角成同銀37桂

48角38歩39角成32飛

先手玉が堅いし34銀が目標になるので、先手が指しやすそうです。

43角に35飛ならば

飛車交換は歓迎です。36歩同銀61角成同銀46金

25銀35金26銀32飛72銀33飛成

一応二枚換え(後手にも桂香を拾われるが)で後手玉が薄くなったので先手有利です。35金も使えるでしょう。


△ 24歩は

24同飛ならば同飛同歩23飛25桂24飛成37桂成44竜

後手の銀をいじめて指せばよいです。基本的に飛車交換は歓迎です。

24同歩に43角

これは単に43角よりも得をしているのです。35飛36歩同銀24飛

飛車をさばけば十分です。

43角に25歩は36飛が利きます。

飛車の交換、取り合いは歓迎です。35歩34角成同銀56飛

でも32飛の味が良いので先手よし。

後手は24歩を取らずに37歩成

が最善です。23歩成47と33と38飛成22飛成

後手の58とが速いですが25角がありますね。29竜61角成22竜

72馬が成立せず、22同と61銀58金

28飛か19飛に69金と埋めると堅いけれど駒損なので戦力ダウンは面白くないです。形勢互角なのでしょう。


× 68角と打つのもあって

このラインはどこから角を打っても同じです。37歩成13角成36と28飛47と35香

うまくやったようですが46角と返されて(直前に先手の飛車の位置が28になっているのが後手の工夫)34香28角成33香成

先手が先に桂を取っているのですが、と金を使いやすいので後手よしなのです。55馬~56銀と使えますし。
うまく指せば後手よしになる変化でした。


△ 54歩は微妙なところで

後に53歩成同金75歩が生じるので、後手は手を抜かないで取るのでしょう。54同銀が良さそうで、36歩48角35歩同飛37歩

ならば形勢互角です。銀を使って攻められないけれど、後手玉が少し堅くなったあるいは銀を目標にすることができなくなったというのがマイナスです。


× 最後は46歩。

46同銀ならば43角35飛56金

飛銀をいじめることができます。

しかし46歩の時に35角

から46角とされるのが思わしくありません。


☆ まとめ

自然な36歩は後手の攻め駒が増える(36同飛や36同銀が生じるので1枚は増える計算)なので言いなりなのです。悪くはなくても良くはないです。

先手玉が堅いのですから、もう少し強い手を考えたいです。
43角で飛車を追うのがぴったりした感じです。飛車交換は歓迎なのですから。
24歩同歩を入れるか(あるいは入るか)どうかというのが検討すべきところです。
46歩同銀が入るかどうかというのも検討します。
この場合はどちらも入れないほうが良さそうでしたが。

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大山将棋問題集 20181030

2018-10-30 | 大山将棋研究
後手番有森先生の手を考えます。

第1問


困ったようですが。
A 44歩 B 75歩 C 86歩

第2問


これがうまい順なのでした。
A 55同歩 B 77と C 86角

第3問


手筋は?
A 36歩 B 57歩 C 68と

第4問


飛車を打つ前に。
A 76飛 B 76と C 36歩

第5問


寄せの手筋ですが、ちょっとびっくりします。

第6問


きれいに決まりました。
A 17歩 B 27角 C 99竜



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大山将棋研究(1054);四間飛車に居飛車穴熊(有森浩三)

2018-10-30 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181030
平成3年3月、有森浩三先生と第39期王座戦です。

大山先生の四間飛車に有森先生は居飛車穴熊です。

大山先生は普通に銀冠に組みますが、四枚穴熊に対抗するのでは勝ちにくいです。

右桂を使えれば有森先生はまずまず。

ビッグ4に組んで端攻めを緩和しようとしたら、大山先生が動きました。

62角成は受けにくいですが、86同歩84飛というのも受けにくいです。

大山先生は8筋を手抜いて馬を作りましたが、桂を逃げられ

飛車をいじめきれません。

有森先生も馬を作り

53歩成も構わず、57歩の手筋から

飛車を取って76と。これは66と があるので

大山先生も飛車を取るしかありません。攻防の角を打って

穴熊を乱しにかかります。

でも35桂を避けて36歩と手が戻るのでは思わしくありません。

有森先生は端を詰められた穴熊からの14歩。14同歩には18歩同香19角の筋です。

銀取りの54飛にも構わずに15歩を取れば、16桂が厳しく

17歩の受けにも16歩同歩18歩。18同香19角17玉には25桂打の筋ですが、その前に29竜か37角成か23銀引か、というのはよくわからないのですが後手よしなのでしょう。

18同銀には14桂。

27銀に18歩同玉25歩。

端攻めがうまく決まってここまで。17同銀には27歩成同金26歩ですね。

有森先生の強さがうまく出た将棋でした。体が丈夫ならば大成したのでしょうが。
銀冠も端攻めでうまく崩せることがあります。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/03/01
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:有森浩三5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 5三銀(62)
15 6七銀(78)
16 3三角(22)
17 3八銀(39)
18 2二玉(32)
19 5八金(69)
20 1二香(11)
21 4六歩(47)
22 5二金(61)
23 3六歩(37)
24 1一玉(22)
25 4七金(58)
26 2二銀(31)
27 1六歩(17)
28 3一金(41)
29 2六歩(27)
30 7四歩(73)
31 1五歩(16)
32 8五歩(84)
33 7七角(88)
34 9四歩(93)
35 9六歩(97)
36 4二金(52)
37 3七桂(29)
38 4四銀(53)
39 2七銀(38)
40 3二金(42)
41 3八金(49)
42 4二角(33)
43 8八飛(68)
44 7二飛(82)
45 5六歩(57)
46 7五歩(74)
47 同 歩(76)
48 同 飛(72)
49 6八角(77)
50 7三桂(81)
51 7六歩打
52 7四飛(75)
53 7八飛(88)
54 3三銀(44)
55 4五歩(46)
56 2四歩(23)
57 3五歩(36)
58 同 歩(34)
59 同 角(68)
60 8六歩(85)
61 6二角成(35)
62 8七歩成(86)
63 4八飛(78)
64 8五桂(73)
65 6三馬(62)
66 7三歩打
67 5五歩(56)
68 8六角(42)
69 5四歩(55)
70 5九角成(86)
71 5三歩成(54)
72 7七と(87)
73 5六銀(67)
74 5七歩打
75 同 金(47)
76 4八馬(59)
77 同 金(38)
78 7六と(77)
79 7四馬(63)
80 同 歩(73)
81 5五角打
82 8八飛打
83 3八金(48)
84 8九飛成(88)
85 3四歩打
86 同 銀(33)
87 3三歩打
88 同 桂(21)
89 3六歩打
90 1四歩(13)
91 5四飛打
92 1五歩(14)
93 1七歩打
94 1六歩(15)
95 同 歩(17)
96 1八歩打
97 同 銀(27)
98 1四桂打
99 2七銀(18)
100 1八歩打
101 同 玉(28)
102 2五歩(24)
103 2八玉(18)
104 2六歩(25)
105 1八銀(27)
106 1七歩打
107 投了
まで106手で後手の勝ち
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大山将棋問題集 20181029

2018-10-29 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


良い感じの手です。
A 65歩 B 55歩 C 68角

第2問


これも感覚の良い手です。
A 74歩 B 77桂 C 58銀

第3問


1本は手筋です。
A 55同歩 B 46歩 C 64歩

第4問


気持ちの良い手が続きます。
A 63歩 B 72歩 C 77桂

第5問


これで早い投了になりました。
A 63金 B 54桂 C 82竜
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大山将棋研究(1053);四間飛車に四枚美濃(西川慶二)

2018-10-29 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181029
(時系列では大山将棋研究30の棋譜がこの前に入ります。)
平成3年2月、西川慶二先生と第4期竜王戦です。

大山先生の四間飛車に西川先生は天守閣美濃です。

四枚美濃には45の位を取るパターンで

桂馬で位を保ちます。

互いに銀冠になり

大山先生は46角をねらいました。

西川先生は64角。大山先生は65歩73角78飛と角頭をねらいます。

75歩から動いて

75同歩44歩同金75飛45歩。74歩~46角は防がれました。

58銀と引くのが柔らかい手ですね。西川先生は中央をねらいましたが

64歩同歩を入れて46歩。これで少し大山先生が指しやすいでしょう。西川先生は46同歩としなかったのですが

54金には45桂から55歩が利きました。

四枚美濃では金が前に出るというパターンもあるのですが、左桂を使われ

67歩で催促されたら57歩しかないです。

55飛が58銀に当たらない形になったので85桂。大山先生はうまくさばきました。

角と金桂の二枚換え、駒得ですし両方の桂が使えています。

飛車をさばかれても歩の枚数が足りていて

ここで早い投了となりました。44角には41竜43歩42桂成、95角には53桂成、71角には42金、というところでしょうか。

西川先生は竜王戦では結構勝っている(だから関西なのに大山先生と当たった、この将棋は本戦トーナメントかも)のですが、こんなにきれいにさばかれては力を出せません。
大山先生の感覚の良さが出ました。振り飛車党ならば並べておきましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/02/21
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:西川慶二6段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 5四歩(53)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 2四歩(23)
19 5八金(69)
20 2三玉(32)
21 6七銀(78)
22 3二銀(31)
23 4六歩(47)
24 5三銀(62)
25 3六歩(37)
26 4四銀(53)
27 4七金(58)
28 8五歩(84)
29 7七角(88)
30 3一角(22)
31 8八飛(68)
32 3三銀(44)
33 4五歩(46)
34 4四歩(43)
35 同 歩(45)
36 5三金(52)
37 3七桂(29)
38 4四金(53)
39 4五歩打
40 4三金(44)
41 2六歩(27)
42 1二玉(23)
43 2七銀(38)
44 2三銀(32)
45 3八金(49)
46 3二金(41)
47 5六歩(57)
48 7四歩(73)
49 6八角(77)
50 6四角(31)
51 6五歩(66)
52 7三角(64)
53 7八飛(88)
54 4四歩打
55 7五歩(76)
56 同 歩(74)
57 4四歩(45)
58 同 金(43)
59 7五飛(78)
60 4五歩打
61 5八銀(67)
62 5五歩(54)
63 6四歩(65)
64 同 歩(63)
65 4六歩打
66 5四金(44)
67 4五桂(37)
68 2二銀(33)
69 5五歩(56)
70 6五金(54)
71 7四飛(75)
72 5二飛(82)
73 7七桂(89)
74 6六金(65)
75 6七歩打
76 5七歩打
77 同 銀(58)
78 6七金(66)
79 8五桂(77)
80 5一角(73)
81 7一飛成(74)
82 6二角(51)
83 8一龍(71)
84 6八金(67)
85 同 銀(57)
86 5五飛(52)
87 5六歩打
88 6五飛(55)
89 6六歩打
90 同 飛(65)
91 6七歩打
92 7六飛(66)
93 7七歩打
94 7五飛(76)
95 5四桂打
96 投了
まで95手で先手の勝ち
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20181029今日の一手(その776);駒得では読みが頼り

2018-10-29 | 今日の一手

20181029今日の一手

7月14日の名南将棋大会から、SさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。先手の穴熊のほうが深いので少しプラスと見るかどうか。
先手の攻め駒はありません。
後手の攻め駒は52飛46銀33角で3枚。

総合すれば後手もちです。

☆ 大局観として
この局面自体は後手リードですが、46銀が死んでいますね。ここ数手を耐えれば駒得になるというもくろみです。
後手は攻め駒が3枚ありますから強攻してくるでしょう。受けきれるでしょうか。


△か○ 66同銀が一番自然でしょう。

65歩同銀77角成同桂59角78飛66歩

角交換から角を打って攻められます。66歩が結構受けにくくて、58金とすれば角を取れるのですが、47銀成59金67歩成79飛64歩

角得ですが成銀 と金を作られていて、後手の攻めを切らすことはできません。この図に自信があればよいのですが、私は悲観的です。

66歩に68歩と受けると

48角成同金57金46歩48金

金と角歩歩の交換で、このほうがすっきりしています。ただし78飛の働きがないことで結構難しそうです。先手ややよしくらいでしょう。


△ 66同角は

66同角同歩67歩

これはどう応じても難しそうで、58飛57歩、88飛99角77角、などもあります。67同飛78角68飛56角成46歩89馬

というのも形勢互角です。


× 実戦は58銀で

銀を取るのを楽しみに我慢しました。57歩にも49銀と引いて玉を固めて有利だと思ったら62飛

67歩成を受けられません。46歩67歩成51銀に68と33角成同金右62銀成58歩成

銀得は消えて62成銀が遊んでいるのですから後手よしでしょう。穴熊も薄くなります。

57歩には同銀と取るほうが良さそうですが

57同銀成同金82飛86歩84飛

ゆっくり待たれている(さらに74歩~75歩)と、66金には57銀なので66歩を取りにくい、後手が指しやすい局面でしょう。


○ 58銀は手堅いようでも57歩が生じました。76銀とかわしてみると

56飛46歩59飛成69歩55竜

歩銀の交換で竜を作られています。歩切れは痛いのですがこれならば予定通り、悪いということはないでしょう。ここからは47金か、57銀~66銀か。なるべく息長く指す方が良いので、飛車をぶつけようとかは考えません。


○ 最後は78銀です。

違いは89桂にひもがついていることで、56飛46歩59飛成に66飛

これが竜取りになっています。66角59角の取り合いでしょう。79飛61飛

飛車を打ち合って、角の取り合いならば銀得。48角成同角78飛成81竜89竜54桂

48角を追われても66角が王手になるというのが大きくて、普通の寄せ合いの図は先手の1手勝ちです。


☆ まとめ

駒得は味が悪いものです。
66同銀からの図

角得で良しとは思えません。まだこちらの図

のほうがましですが、78飛が使えないというのも味が悪いですよね。
66同角からの図も

うれしくはないです。
実戦の58銀はずいぶん良さそうに見えても

67歩成が受かりません。

こんな時はとにかく読むしかないです。駒得ねらいの筋の悪い手を指したら、広く異筋の手を読みます。76銀

は時々出てくる形ではありますが、戦場から遠ざかります。それでも後手の後続の手段がなければ何とかなります。
78銀も

ずいぶん利かされたのですが、低い陣形で反撃できないかと読むのです。

穴熊なのに駒得ねらいというのが作戦分裂なのでしょう。こんな時には読みに頼るしかありませんね。

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大山将棋問題集 20181028

2018-10-28 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


駒得だと喜ぶ局面ではありません。
A 43角 B 42角 C 67銀

第2問


逆転の望みはこういう指し方しかありません。
A 57銀 B 43馬 C 64桂

第3問


入玉できなければどうしようもなさそうですが。
A 18金 B 45馬 C 72金

第4問


これで勝ちなのでした。
A 28飛 B 18香 C 75香
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大山将棋研究(1052);石田流穴熊に玉頭位取り(内藤国雄)

2018-10-28 | 大山将棋研究

今日の棋譜20181028
平成3年1月、内藤国雄先生と第49期A級順位戦です。

どちらが振るかという出だしでしたが、内藤先生が三間飛車に

大山先生は玉頭位取りです。

6筋の歩を交換されたところで内藤先生は穴熊へ。

大山先生は珍しく3筋の歩交換を防ぎました。

これは79角ねらいですが

7筋を攻められては失敗です。

内藤先生は角を渡しても

玉の堅さが違います。大山先生は受けにくそうですね。まずは金を上がり

67銀を打ち、57銀と引いて使うのですが、内藤先生も手厚く金で攻めます。

馬を作れば大山先生も悪くなさそうですが

パンツ脱ぎで攻められてまずいようです。

金を引いてもらえるわけもなく、77銀から

もう一度打ち込まれて

左右挟撃の34桂も入りました。内藤先生は勝勢のはず。

清算したところでは銀得です。

平凡に金をはがして

角打ちは詰めろ。

49角成を保留して と金を使うのは、確実に寄せようということでしょう。その間に64桂から金をはがされますが。

大山先生は上部脱出できれば勝ちですが

31飛から

43桂~35歩で逃げ出せません。

あとは追われるままに逃げるだけに見えました。

詰めろがかかり

17香同金同馬に75香。ここで投了なのです。

最後のところの図面は昔見たことがあります。26飛45馬の利きがあるので先手玉は詰まず、後手玉は詰めろ。27桂同馬同馬同飛あるいは18金同馬同馬同玉14桂29飛、何か詰めろを受けてまだ指せそうに見えるのですが、清算すると後手が足りないです。
内藤先生の敗着がはっきりしないのですが、67角ではなくて49角か58歩成か。99銀成と補充しておくものか。67角~49角成の攻め方では遅かったのだろう、とは言えるのですが。
大山先生に不思議な勝ちがありました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/01/26
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 4二銀(31)
5 6八銀(79)
6 5四歩(53)
7 5六歩(57)
8 5三銀(42)
9 6七銀(68)
10 3二飛(82)
11 4八銀(39)
12 6二玉(51)
13 6八玉(59)
14 7二玉(62)
15 7八玉(68)
16 6四歩(63)
17 2六歩(27)
18 8二玉(72)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 5七銀(48)
22 4四歩(43)
23 7五歩(76)
24 5二金(41)
25 7六銀(67)
26 6三金(52)
27 6五歩(66)
28 同 歩(64)
29 同 銀(76)
30 9二香(91)
31 5八金(49)
32 9一玉(82)
33 7六銀(65)
34 8二銀(71)
35 9六歩(97)
36 7一金(61)
37 6七金(58)
38 3五歩(34)
39 1六歩(17)
40 4二角(33)
41 2六飛(28)
42 3四飛(32)
43 4六銀(57)
44 6四銀(53)
45 6六金(67)
46 7四歩(73)
47 6五歩打
48 7五銀(64)
49 同 銀(76)
50 同 角(42)
51 同 金(66)
52 同 歩(74)
53 5八金(69)
54 7六歩(75)
55 6七銀打
56 7五金打
57 5七銀(46)
58 7四金(63)
59 4三角打
60 3一飛(34)
61 5四角成(43)
62 5一飛(31)
63 3二馬(54)
64 7三桂(81)
65 6六銀(57)
66 6五桂(73)
67 同 銀(66)
68 同 金(74)
69 6六歩打
70 7七銀打
71 同 桂(89)
72 同 歩成(76)
73 同 玉(78)
74 7六歩打
75 6八玉(77)
76 7七銀打
77 5七玉(68)
78 6六金(75)
79 4八玉(57)
80 3四桂打
81 2八飛(26)
82 8八銀(77)
83 7二歩打
84 同 金(71)
85 4二馬(32)
86 7一飛(51)
87 6六銀(67)
88 同 金(65)
89 4三馬(42)
90 5七歩打
91 5九金(58)
92 5八銀打
93 3四馬(43)
94 5九銀成(58)
95 3九玉(48)
96 6七角打
97 2六飛(28)
98 5八歩成(57)
99 2八玉(39)
100 4八と(58)
101 6四桂打
102 4九角成(67)
103 7二桂成(64)
104 同 飛(71)
105 6四桂打
106 7一飛(72)
107 3五馬(34)
108 3八と(48)
109 2七玉(28)
110 3一飛(71)
111 3四銀打
112 4三桂打
113 4四馬(35)
114 3五歩打
115 4五馬(44)
116 2九と(38)
117 1八玉(27)
118 1九と(29)
119 同 玉(18)
120 1七香打
121 1八金打
122 3九馬(49)
123 1七金(18)
124 同 馬(39)
125 7五香打
126 投了
まで125手で先手の勝ち

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